ＳＬＡライティング通信 No.1‐② 発行：2015 年 5 月 19 日 レポートの書き方が分からない！ ．．． ～文章を書くことが苦手な方へ～ 1. 「『レポート』って言われても何も分からない！」 大学に入って初めてレポートを書く人も多いと思います。初めてすぎて「何をどうしたらいいのか分か らない！」ということもあるかもしれません。 今のうちにレポートの基礎をしっかり押さえて、 「レポートを上手に書く能力」を手に入れましょう！ 2. レポートって何さ？ 本来、レポート（report）という英単語は「報告する」 「伝える」という意味ですよね。 ここから、レポートは「 （１）誰かに（２）ひとつのまとまった内容を（３）報告する・伝える」もの だと考えられます。大学の授業のレポートなら、 「 （１）担当教員に（２）自分の授業に対する理解・調べ たこと・考えたことを（３）報告する・伝える」といえます。 つまり、伝わらなければ意味がないのです。レポートは、人に読まれて、チェックを受ける。まずはその ことを意識してみましょう。例をみてください。 Ex】カレーは美味しい。 私はカレーが好きなので、この例文は正しいと思います。でも、世の中にはカレーが嫌いな人もいると 思います。カレーが嫌いな人にこの例文を読んでもらいましょう。きっと、「そんなことはない。カレー は美味しくない！」と言うと思います。 普段の会話であれば、カレー好きの私は「え、でも、カレーって食堂でも人気メニューじゃん」などと 反論していくでしょう。そこで、上の例文に書き足してみましょう。 Ex】カレーは美味しいのだろうか。（仮説） カレーは食堂の人気メニューである。（論拠） よって、カレーは美味しい。 （結論） ちょっと文が増えました。普段の会話なら、あとから付け足す「カレーが美味しいと私が思う理由」を 一緒に書いてみました。このように、順序だてて説明し、相手に伝えるのがレポートなのです。 勘の良い人は、「人気メニューだからといっておいしいとは限らないよね」と思うでしょう。そうやっ て考えを深めていけば、レポートの内容をより説得力があるものにできます。 ©2015.05 東北大学 学習支援センター ※本通信はＳＬＡライティング部会が作成しました 1 3．レポートの大枠 レポートには、決まった体裁はありません。学問分野によっても違います。だから、まず授業をよく聞 くことが大切です。ここでは、特に授業で指示がなかった場合の、一般的な構成例を紹介します。 ≪表紙≫ ≪本文第１ページ≫ ○○学第○回レポート ○○教授 序論 本レポートは…… １、○○について レポートタイトル ○○とは…… （大学名） ・学部・学年 学籍番号 氏名 授業名と教員名。ど の授業のレポートか を明示する。 本論。自分の 伝えたいこと を順序だてて 説明する。 提出日 XXXX 年 XX 月 XX 日 ≪本文最終ページ≫ 序論。テーマの背景の説明、 問題提起を書く。 ２、△△について 内容ごとに節を分けて、 見出しをつける。 △△について…… ３、××について △△に比べて、××は…… ページ番号を入れる。 -1- 結論 以上のことより…… 結論。自分の伝えたいことをまとめる。 注釈 注釈。本論の文章に 補足することを載せ る。 １.これに関して…… ２.○○氏の指摘⁽○○、XXXX 年⁾。 参考文献 著者名『書名』出版社、出版年 著者名「記事タイトル」 『雑誌名』 号数、出版社、出版年 出版社や出版年など、書誌情報も忘れ ずに。ホームページなら閲覧日時も。 -2- 4.いざ、レポートへ！ レポートについて、少しはイメージを持つことができたでしょうか。案ずるより産むが易し。まずは、 最低限のことに注意しながら、レポートにとりかかってみましょう。 ◎学習支援センター（ＳＬＡサポート）では…… ＳＬＡによるライティングサポートは、ただ単に「添削」をするのではなく、後輩学生の皆さんのそ れぞれの状況に合わせた対応をしています。 ○レポートがどんなものなのか、見本をみてみたい。 ○参考になる本が知りたい。 ○レポート作成について、何から始めればよいか知りたい。 などなど、困ったことがあったらまずは SLA を訪ねてみてください！ ✿今日のこぼれ話✿ 本通信は、昨年卒業した先輩 SLA が企画・進行していたもので、SLA メンバーの皆さんの協力により実現す ることができました。筆者は最終段階で関わらせていただきました。筆者も大学に入学したばかりの頃、レポートの書き方がわから ず悩んだことがあったので、同じような悩みを持っている後輩学生の皆さんのお手伝いができれば幸いです。 ©2015.05 東北大学 学習支援センター ※本通信はＳＬＡライティング部会が作成しました 2
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