条件と結論の分析

条件と結論の分析
点
に関する条件
の距離は
れば必ず
を 「点
が直線 :
上にある」,条件
以上である」としよう。このとき原点と直線 との距離が
が成立する。これを「
を「点
と原点
なので, が成立す
」と記述する。
のとき, は の十分条件
のとき, は の必要条件
かつ
のとき, は
の必要十分条件
であるという。数学の論証では,さまざまの条件についてそれらが同値であるかどうかを 確認
することが基礎となる。同値な命題は同等の価値がある。
仮定された条件や示したい結論を同値変形する。仮定条件と結論を同値変形してそのあいだ
の隔たりが埋まれば, 多くの場合問題は解けることになる。
大阪大理系(和の整数部分)
整数部分を求めよ。
早稲田(不等式の証明)
のとき,次の不等式が成立することを示せ。
のとき,次の不等式が成立することを示せ。
東大前期文(角度一定の軌跡)
座標平面上の
点
ただし,
,
に対し、
を満たす点
の軌跡を求めよ。
とする。
慶應経済(個数の総和)
を自然数全体の集合とする。集合
と定める。
の
つの票秦
を
に対して,次の条件
または
が成り立つとき,
と
表すことにする。
:
また
の要素
:
かつ
に対して集合
を
と定める。
の要素をすべて書き並べよ。
の要素の個数を
の式で表せ。
の要素の個数を
の式で表せ。
の要素
和を
に対して
の式で表せ。
とおく。
のすべての要素
に対する
の
京大理系(条件を満たす三角形の形状)
半径
の円周上に相異なる
点
がある。
ならば
は鋭角三角形であることを示せ。
が成立することを示せ。また,この場合等号が成立するのはどのような場
合か。
岐阜大(連立 次方程式)
と
を実数の定数とする。
を未知数とする連立
次方程式
を考える。
以下の問いに答えよ。
この連立
次方程式がただ一組の解を持つために
と が満たすべき必要十分条件を与え,その条件
の下での解を求めよ。
この連立
次方程式が無数に多くの解を持つために
と が満たすべき必要十分条件を与え,その条
件の下での解をもれなく求めよ。
愛媛大(整数値関数)
を整数とし,
とおく。すべての整数
に対して,
は
の
倍数であることを示せ。
すべての係数が整数である
の係数は
すべての整数
を満たすならば,
次の整式
が次の二つの条件
である。
に対して,
はある整数
は
の倍数である。
を用いて,
と表されること
を示せ。
甲南大( 変数定符号 次式)
を実数とする。
をみたす実数
が
以外に存在するためには,
が成り立つことが,必要十分であることを証明せよ。
さらに
を実数とする。任意の実数
が成り立つための
の最大値と
に対して
の最小値を,
を用いて表せ。
東北大後期文系(点集合の面積)
平面の
三角形を
点
を頂点とする三角形を
とする。点
る点の全体を
が
内を動き,点
とし, 点
が
を頂点とする
内を動くとき,
で表され
とかく。
のとき
の面積を求めよ。
すべての
ぞれ
に対して,
を示せ。ただし
, ,
は,それ
, , の面積とする。
早稲田理工(格子点上の関数)
自然数
に対して
を
で定める。以下の問に答えよ。
をみたす
は整数で,等式
つならば,
任意の自然数
,
を
組求めよ。
をみたすとする。不等式
,
となることを示せ。
に対し,
をみたす
がただ
組だけ存在することを示せ。
が成り立