福 岡 県 公 安 委 員 会 活 動 状 況 <定例会の主な議題及び要旨

福 岡 県 公 安 委 員 会 活 動 状 況
< 定 例 会 の 主な 議 題 及び 要 旨 >
平成 2 7 年7 月 9 日( 木 )
【報告事項】
1
第29回福岡県警察装備資機材開発改善コンクールの実施結果について
( 総務 部 )
警察本部から「先般、装備資機材開発改善コンクールを実施したところ、期間中
41 9 件の 応 募が あ っ た。審査 の 上、10 作 品 を選 出 し、本部 長 賞誉 等 の表 彰 を行 っ た。」
旨の 報 告が あ った 。
2
平成27年福岡県警察永年勤続者等表彰式の実施について
( 警務 部 )
警察 本 部か ら「 平 成2 7年 7 月2 1 日、博多 サン ヒ ルズ ホ テル に お いて 永 年勤 続 者等
に対 す る表 彰 式を 実 施 する 。来 賓 とし て 福岡 県知 事、福 岡県 議 会議 長等 の 出席 を お願 い
して い る 。公 安 委員 会 委員 長 には 、出 席の 上 、祝辞 を お願 い する 。」旨の 報 告が あ った 。
3
監察関係報告について
( 警務 部 )
警 察本 部 から「平 成2 7 年7 月 4日 、酒 気を 帯 びて 車 を運 転 し たと し て当 該 職員 を 現
行犯 逮 捕し て いる 。ま た、同 種事 案 とし て、同年 7 月5 日 、別 の 警 察署 員 によ る 飲酒 運
転事 案 が発 生 して お り 、当該 職 員に つ いて は 検知 数 値が 検 挙基 準 以 下の た め指 導 とし て
いる 。 」旨 の 報告 が あ った 。
公 安委 員 から「 今 回、相 次い で 発生 し た 警察 職 員に よ る飲 酒 運 転事 案 に関 し 、『 福 岡
県公 安 委員 会 から の 意 見』を 述べ る 。福岡 県 警察 の 全職 員 が、三 大 重点 目 標の 達 成に 向
けて 、懸 命 に取 り 組ん でい る 最中 、警 察 官自 身が 連 続し て 飲酒 運 転 を行 っ たこ と に対 し、
県警 察 を管 理 する 公 安 委員 会 とし て 、ま こ と に残 念 であ る 。県 警 察 は、今 一度 、職 員一
人一 人 に「 警 察改 革 の 精神 」を徹 底 させ る と とも に 、本 件 事案 の 捜 査等 を 踏ま え 、再発
の防 止 に全 力 を挙 げ て いた だ きた い 。ま た 、今回 の 事案 に より 、昼 夜を 問 わず 現 場で 献
身的 に 職務 に 当た っ て いる 警 察職 員 の士 気 を 低下 さ せる こ とな く、引き 続 き「 誇り と 使
命感 」を 持 って 職 務に 精励 で きる 環 境づ く り に特 段 の配 意 をお 願 い する 。昨 年 来か ら の
「工 藤 會対 策 」で は、県警 察 の組 織 の力 を 存 分に 見 せて も らっ た 。今後 も 、こ う した 流
れを 止 める こ とな く 、県民 の 信頼 を 取り 戻 す ため 、県警 察 が一 丸 と なっ て 、県 民 の安 全
・安 心 の確 保 に努 め て 頂き た い。 以 上よ ろ し くお 願 いす る 。」 旨 の 発言 が あっ た 。
警 察本 部 から「 公 安委 員 会の 意 見を 重 く 受け 止 め、今 後に 生 か して い きた い 。改 め て、
飲酒 運 転事 案 に関 し 、再発 防 止を 図 ると と も に、付 言い た だい た 、大多 数 の職 務 に精 励
して い る職 員 の士 気 を 低下 さ せな い よう に 、しっ か りと 結 果を 出 し て県 民 の 信 頼 を回 復
する よ う職 員 を指 導 し てま い りた い 。」 旨 の 発言 が あっ た 。
4
直方地区非行グループによる窃盗事件等の検挙について
( 生活 安 全部 )
警 察本 部 から「直 方警 察 署及 び 少年 課 は 、平 成2 7 年1 月 13 日か ら 同年 7 月6 日 ま
での 間 、直方 市 内の シ ョッ ピ ング モ ール な ど を活 動 拠点 と する 非 行 グル ー プに 対 する 重
点的 な 取締 り を行 い 、16 人 を検 挙 し、出 店 荒ら し 、自 動 車 盗 等 5 7件 を 解明 し た。少
年ら に 対し て は、飯塚 サポ ー トセ ン ター に よ る立 ち 直り 支 援、スク ール サ ポー タ ーに よ
るグ ル ープ 加 入阻 止 対 策 を 実 施す る こと と し てい る 。」 旨 の報 告 が あっ た 。
公 安委 員 から「今 回の グ ルー プ には 中 学 生も 含 まれ て い る が、学校 か らの 情 報は あ っ
たの か 。」 旨 の質 問 が あり 、 警察 本 部 か ら 「 不登 校 であ る こと の 連 絡は あ って い たが 、
学校 で は非 行 深度 ま で は把 握 でき て いな か っ たよ う であ る 。」 旨 の 説明 が あっ た 。
公 安委 員 から「県 内の 非 行グ ル ープ に 関 する 情 報は 把 握し て い るの か。非 行グ ル ープ
が多 い 地区 に 対し て は スク ー ルサ ポ ータ ー を 複数 配 置す る など 、制 度の 拡 充 が 具 体的 な
対策 と なる と 考え て い る。」旨 の 発言 が あり 、警 察 本部 か ら「 一昨 年か ら 、非 行 グル ー
プの 実 態を 把 握す る 取 組を 行 って お り、検 挙 、事 前 対策 等 の諸 対 策 を推 進 して い る。ス
クー ル サポ ー ター 制 度 は 3 カ 年事 業 であ り 、効果 的 運用 を 図っ て い きた い 。」旨 の 説明
があ っ た。
公 安委 員 から「ス クー ル サポ ー ター 制 度 は各 方 面か ら 評価 さ れ てお り、子 供の 教 育と
いう 観 点か ら も大 き な 役割 を 担っ て いる 。制 度の 見 直し に 際し て は 、是 非、継 続・拡充
でき る よう に 取組 ん で いた だ きた い 。」 旨 の 発言 が あっ た 。
5
6
地域警察における職務質問を中心とした犯罪等抑止対策強化月間の実施結果について
(地域部)
警 察本 部 から「6 月に 実 施し た 地域 警 察 犯罪 等 抑止 強 化月 間 に おい て、三 大重 点 目標
の達 成 に向 け た暴 力 団 、飲酒 運 転及 び 性犯 罪 に対 す る検 挙 活動 の ほ か若 手 警察 官 の育 成
等を 推 進し た 。若 手 警 察官 に よる 検 挙 事 例 も 多数 報 告さ れ た。 月 間 中の 好 事例 と して 、
職務 質 問に よ る覚 せ い 剤取 締 法違 反 や不 法 残 留の 現 行犯 逮 捕、 若 手 警察 官 の育 成 推進 、
高齢 者 に対 す る特 殊 詐 欺被 害 抑止 等 の好 事 例 があ っ た。 」 旨の 報 告 があ っ た。
公 安委 員 から「職 務質 問 は初 動 捜査 の ポ イン ト と認 識 して お り 、若 手警 察 官に 指 導す
る取 組 は素 晴 らし い 試 みで あ る 。若 手 警察 官 によ る 検挙 統 計は 育 成 の観 点 から 大 事で あ
ると 感 じる 。」旨 の発 言が あ り、警 察本 部 か ら「 検 挙経 験 の少 な い 若手 警 察官 に 対し て
は、警 察本 部 の職 務 質 問技 能 指導 官 によ る 同 行指 導 を行 っ てい く 。」旨の 説 明が あ った 。
公 安委 員 から「好 事例 に ある よ うな 若 手 警察 官 の活 躍 を部 内 に 伝え る こと で、職 員の
自制 心 が芽 生 え、非 違 事案 の 抑止 力 とな る の では な いか 。」旨 の発 言が あ り、警 察本 部
から「 好事 例 につ い て は、警 察コ ミ ュニ ケ ー ショ ン シス テ ムを 活 用 し、全 警 察 署 に配 信
して お り、警 察署 の 朝 会等 で の表 彰 も行 っ て いる 。公安 委 員会 か ら の意 見 のと お り、非
違事 案 の再 発 防止 は も とよ り 、市民 の 身近 で 活動 す る地 域 警察 官 の 士気 が 下が ら ない よ
うに 引 き続 き 指導 し て まい り たい 。 」旨 の 説 明が あ った 。
平成27年福岡県警察通信指令競技会の実施について
( 地域 部 )
警 察本 部 から「通 信指 令 技能 の 更な る 向 上等 を 図る た め、警察 署等 を 対象 に 想定 事 案
に基づいた競技会を実施する。平成27年7月21日、22日、23日、出場所属を
3グ ル ープ に 分け て 実 施し 、各 グ ルー プ 1位 から 3 位ま で を表 彰 す る 。本 年 1 0月 7 日、
警察 庁 にお い て全 国 大 会が 開 催さ れ る。 」 旨 の報 告 があ っ た。
7
五代目工藤會総裁らによる組織的殺人未遂等事件の検挙について
( 暴力 団 対策 部 )
警 察本 部 から「 工 藤會 関 連事 件 特別 捜 査 本部 、北 九 州地 区 各警 察署 及 び博 多 警察 署 は、
平成 2 4年 4 月1 9 日 、北九 州 市小 倉 南区 で 発生 し た拳 銃 使用 に よ る殺 人 未遂 等 事件 に
つい て 、平 成 27 年 7 月6 日 まで に 、五 代 目 工藤 會 総裁 、会長 、理 事長 及 び傘 下 組織 組
員等18人を組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違 反等で逮捕し
た。 」 旨の 報 告が あ っ た。
8
9
道仁会傘下組織組長等による拳銃及び覚醒剤等所持事件の検挙について
( 暴力 団 対策 部 )
警 察本 部 から「 久 留米 警 察署 、粕屋 警 察 署、博 多警 察 署及 び 薬 物銃 器 対策 課 は、平成
27年6月8日、福岡市博多区所在の道仁会傘下組織事務所敷地内において覚醒剤約
24 0 グラ ム 、拳 銃 1 丁等 を 発見 し 、同 日 、道仁 会 傘下 組 織組 長 ら 4人 を 覚 せ い 剤取 締
法違反で逮捕し、同年6月30日、同人らを銃砲刀剣類所持等取締 法違反で再逮捕し
た。 」 旨の 報 告が あ っ た。
公 安委 員 から 「 今 年に 入 って か らの 拳 銃 押収 の 形態 は どの よ う なも の があ る のか 。 」
旨の 質 問が あ り、警 察 本部 か ら「 今 年、押収 した 拳 銃1 0 丁の う ち 、暴 力 団関 係 者か ら
押収 し た2 丁 のほ か 、遺品 、改造 拳 銃 、ガ ン マニ ア が所 持 して い た 真正 拳 銃な ど の押 収
があ る 。」 旨 の説 明 が あっ た 。
福岡県迷惑行為防止条例違反事件の検挙について
( 警備 部 )
警 察本 部 から「 公 安第 二 課及 び 博多 警 察 署は 、平成 2 7年 6 月 13 日 、福 岡 市博 多 区
にお い て街 宣 活動 中、通行 中 の中 学 生に 対 し 、怒 鳴り つ けて す ごむ など し た北 九 州市 居
住の政治団体代表者を、同年6月29日、福岡県迷惑行為防止条例違反事件で逮捕し
た。 」 旨の 報 告が あ っ た。
10
福岡県警察サミットエネルギー大臣会合警備準備室の設置について
( 警備 部 )
警 察本 部 から「経 済産 業 省・資源 エ ネル ギー 庁 主催 に よる エ ネ ルギ ー 大臣 会 合が 北 九
州市 に おい て 開催 さ れ るこ と から 、平 成 27 年7 月 3日 、警 察 本部 内に 福 岡県 警 察サ ミ
ット エ ネル ギ ー大 臣 会 合警 備 準備 室 を設 置 し た。 」 旨の 報 告が あ っ た。
11
新幹線・緊急事案対応検討会の実施について
( 警備 部 )
警 察本 部 から「 平 成2 7 年6 月 30 日 、東海 道 新幹 線 内に お い て、多 数の 死 傷者 を 伴
う現 住 建造 物 等放 火 容 疑事 案 が発 生 した 。こ のよ う な新 幹 線に お け る緊 急 事案 が 本県 内
で発 生 した 場 合に 備 え 、関 係 機関 が 迅速・的 確な 事 案対 応 を行 う た め、平 成2 7 年7 月
15 日 、鉄 道 会社 等 の 関係 機 関参 加 によ る 検 討会 を 実施 す る。 」 旨 の報 告 があ っ た。
【 そ の 他 の 報告 事 項 】
1
五代目工藤會総裁らによる所得税法違反事件の検挙について
( 暴力 団 対策 部 )
警察 本 部か ら「 平 成2 7年 7 月9 日、五 代目 工藤 會 総裁 及 び幹 部 ら 3人 を 所得 税 法違
反で 逮 捕し た 。同 會 総 裁の 逮 捕は 今 回で 6 回 目と な る。 」 旨の 報 告 があ っ た。
2
信号機の運用について
( 公安 委 員会 )
公安 委員 か ら「 前 回、時差 信 号の 運 用に つい て 質問 し、報 告を 受け た が、時差 信 号交
差点 で の右 折 に関 し 、一般 の 人が 分 かり や す いよ う に 、『右 折 する 場合 は 対向 車 に注 意』
など の 標示 を して は ど うか 。」旨 の発 言 があ り、警 察本 部 から「標 示に つ いて は 検討 す
る。ご指摘のとおり、時差信号においては、少なくとも『対向車に注意』というメッセー
ジを 出 すべ き だろ う と 考え て いる 。 」旨 の 説 明が あ った 。