平成27年8月7日(金) 13:00~16:50 参加費無料 会場:全日通霞が関ビル 交通工学研究会 土木学会 認定 ◆開会挨拶 13:00~13:05 認定TOP/TOE(CPD) CPDプログラム ◆特別講演 13:05~14:05 『高速道路の事業継続計画(BCP)について―災害時の道路の役割を果たすために―』 東京海上日動リスクコンサルティング株式会社 上席主席研究員 指田 朝久 氏 東日本大震災の災害対応の初動において、道路の復旧状況は大きな関心事となった。主に津波により各市町村を接続する海 岸通りは寸断され、海岸沿いの物流が困難になった。そのため内陸部を貫く東北自動車道と国道4号線から「櫛の歯」のように、 沿岸部に伸びる何本もの国道を救急・救援道路として確保した。特に高速道路等の主幹道路の早期復旧は事前の準備と被災 後の尽力の成果である。これらの備えの実効性の向上のために事業継続計画(BCP)の視点が有効である。 被災を前提とし、復旧の優先順位づけ、サプライチェーン対策などのBCPの主要な概念を解説する。 ◆研究発表 1. 14:25~14:45 『高速道路の料金制度に関する研究(中間報告)』 研究部 副主幹 中村 篤 高速道路の料金制度の歴史と現状、課題等について整理した上で、高速道路ネットワークの有効活用に資する中長期的な料金制度等 を多角的な観点から検討し、あるべき料金制度の基本的な考え方について整理することを目的とした研究について、中間報告を行う。 2. 14:45~15:05 『高速道路での居眠り運転防止に向けた効果的な対策に関する調査研究』 研究部 担当部長 村崎 慎一 第三者を巻き込み重大事故につながる恐れのある高速道路における居眠り運転に対し、効果的な防止対策と広報手法について研究し た結果を訴求性の高い広報資料とあわせて報告する。 3. 15:05~15:25 『高速道路のグリーンマネジメントに関する研究(中間報告)』 研究部 担当部長 佐藤 將 高速道路の緑地は、その機能効果の発揮などで課題がみられ、さらに生物多様性の保全など時代の要請に応える観点からも緑地の整 備・管理目標を設定することが必要である。その目標達成のために重要となる効率的な保全、運営を継続的に進めていくための検討を している。建設中の路線を対象としたケーススタディを中心に中間報告を行う。 4. 15:45~16:10 『長期的需要を考慮した都市高速道路料金政策に関するモデル分析』 関西大学 環境都市工学部 教授 秋山 孝正 氏 本研究では、償還原則に基づく都市高速道路の通行料金決定問題を取り上げる。まず都市圏の人口・経済動向を踏まえた長期的需要 変化の推計を行い、次に都市道路網に対する利用者均衡配分と実用的な近似計算法を内包した料金政策評価モデルを作成し、長期的 需要変化を考慮した時間変化を伴う対距離料金設定に関するモデル分析を行った。これにより、都市高速道路に対する長期的な交通 需要量と維持管理費用の時間的変化を踏まえた、弾力的な都市高速道路料金の運用方法を提案することができた。 5. 16:10~16:35 『盛土内に設置されたプレキャスト製アーチカルバートの地震による被災メカニズムの解明』 京都大学大学院 工学研究科 准教授 岸田 潔 氏 東日本大震災では、3ヒンジ式アーチカルバートを含む盛土において、カルバート縦断方向の地震動が支配的であると考えられる被害が 発生した。被災したカルバートでは、坑口部で盛土勾配が変化する場合や土被りが小さい場合が多く、坑口部の盛土形状が耐震性に影 響を与えている可能性が高い。そこで本研究では、カルバートを含む盛土を対象に、盛土形状をパラメータとした動的遠心模型実験を実 施した。その結果、土被りが大きくなると盛土の変形量が増加する傾向があるが、一定の土被りを設けることで、坑口部のカルバートの 挙動が安定することを確認した。 ◆閉会挨拶 16:45~16:50 ★当法人ウェブサイトにてお申し込みください http://www.express-highway.or.jp/ 事業部 共創事業課 TEL 03-6436-2090 〒106-0047 東京都港区南麻布2-11-10 OJビル2階
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