質問(付 2 関連) 付 2. 構造設計例内の片側袖壁付き柱の袖壁が引張側

質問(付 2 関連)
付 2. 構造設計例内の片側袖壁付き柱の袖壁が引張側の場合の終局せん断耐力計算過
程(算定式)を示していただけないでしょうか。
(匿名希望)
回答
この質問内容は RC 規準の範囲を超えていますので,直接お答えすることはできません。
ただし,RC 規準 19 条では,袖壁の引張・圧縮にかかわらず同一の許容せん断力が算定
される式となっています。引張側の袖壁を無視して得られるせん断耐力より,19 条の許
容せん断力の方が大きくなる場合もあると思います。設計例の片側袖壁付き柱については,
崩壊メカニズム時の作用せん断力が許容せん断力以下であることを確認しています。当
Q&A の質問 12 の回答では,最大層間変形角 1/100 時の応力図を公開しています。
設計例のような袖壁が引張側となるときのせん断耐力については,ここ数年で実験デー
タが急速に蓄積されています。近い将来に建築学会もしくは他の機関から新しい見解が示
される可能性が高いと思います。