い の ち 屋久島は1993年に世界 自然遺産に登録されました。 (1面から続く) ありま せ ん 。 島 は 悪 天 島に病院ができるまで、透 土との病病連携も重要です。 と成り立ちません。鹿児島本 で行っています。在宅医療の 任2人、訪問診療は医師3人 訪問リハビリテーションは専 てしまう異所性塞栓(脳 の場所にビーズが流出し 判断を誤ると、時に重 候など で 、 い と も た や 析患者さんは帰島できません 可能になりました。 すく孤 立 し 、 ヘ リ 搬 送 でした。当院ができてから 人の透析患者さんが島に戻っ ビーズの使用経験を積む な指導者の下で数多くの 新しいオプションを導入 外に、ビーズ治療という 「当院は3大標準治療以 し ま し た。〝 が ん と の 共 ことが大切だ。 アル化が進んでいるが、 原発性肝がんはマニュ きます」と、関センター 療介入を今後も続けてい ん診療科による複合的治 具体的には、標的以外 梗塞や心筋梗塞を引き起 その他のがん腫や臓器は 存〟を目指し、複数のが 登録患者さんは 人です。在 こす)や、ビーズ治療の 医師の研修受け入れも 宅は医療のほかに訪問介護や 長は意気込んでいる。 実習内容は、ロビーで 病棟での遊具除菌、夏祭 環器内科・一般内科を6年間 たね が しま みなみ た ね 検討している。 で受け入れる研修体制も の医師を一定期間、同院 と、今後は技術修得希望 い面があると思います」 場でないと、理解が難し えにくく、実際の臨床現 の微妙なコツは言葉で伝 多 く 実 施。 た だ、 「手技 論文発表や講演などを数 ため、 治療データの学会・ 得た安全な手法を伝える 験をもつ。その経験から 学習を奨励した。 学習通知書」を手渡して 山 院 長 は そ の 際、 「体験 に向けた抱負を表明。奥 義・事務部長に体験学習 生徒らは6月に事前訪 療職に就くことを希望。 ある生徒らで、将来は医 入院もしくは受診経験の け入れた。4人は同院に 習の授業の一環として受 部長が「体験学習終了証」 見守るなか、宮本・事務 最終日には同校校長が 大事だと気付きました」。 昭子・看護部長、宮本浩 「 患 者 さ ん へ の 声 か け が 問し、奥山淳院長、工藤 を手渡し、学習を終えた。 いるとわかりました」 、 んの職種の方が勤務して 徒からは「病院はたくさ 動していた。終了後、生 れ、2日目は積極的に活 が、慣れると笑顔が見ら でいっぱいの様子だった 栄養科で盛り付け体験する生徒ら 大な合併症につながる。 すら不 可 能 と な り ま す 。 島の人 た ち の 生 命 を 守 て来られました。また、透析 まだ、そうした指標がな り準備の手伝い、栄養科 く、経験や知識をもとに 数時間後に腫瘍内の血流 札幌徳洲会病院は7月 動態が変化することで起 配食サービスも必須です。介 現在、訪問看護は専従3人、 この状 況 下 で 、 い か に るかが、島の 医 療 戦 略 で す 。 患者さんの腎移植に対し、 関センター長は同治療 2日と9日の2日間、札 「口永良部島避難者特別外来」 護職員初任者研修(旧ホーム の開発段階からかかわっ の患者さん誘導、入院患 ヘルパー2級)の養成が急務 瘍を壊し続け、数日後に ており、治験にも参加。 での盛り付け体験など。 ケースバイケースで対応 で、町に養成講座受講者への 臓器不全に陥る腫瘍崩壊 幌市立平岡小学校6年生 こる腫瘍破裂、含ませた 能障害者旅費助成金交付制 補助制度設立を働きかけてい 症候群――などが挙げら 2000例以上という国 初日はとまどいと緊張 月より「屋久島町臓器機 度」が始まり、交通費や宿泊 ます。配食サービスは配送の れる。これら重大な合併 の4人を「働く体験」学 開設して被災者の方々を診療 費の補助が出るようになりま 人件費や配送車などの設備・ 内外でも有数の豊富な経 に約 万の人が島を訪れます。 2010年 6 月 に 「 屋 久 島 した。つい先日亡くなった当 維持の補助制度も必要です。 症を回避するには、適切 者さんの荷物運びと病棟 町緊急時供血 者 登 録 制 度 」 が 院透析室の森本治 樹前室長が リハビリは、当院では早く 札幌徳洲会病院 現在の屋久島の主な産業は観 始まり、20 0 人 以 上 の 方 が 自ら血液透析・腎移植を受け、 するしかないのが実情。 光関連産業といってよく、こ 登録。緊急輸 血 が 必 要 な 際 は 、 透析患者さんたちに積極的に けています(うち 人が宇和 私は、1983年に大学卒 と9人前後と増えてきました。 研修しました。島に憧れ 年 よ 抗がん剤が効き過ぎて腫 れにより雇用が創出され人口 当院から昼は 役 場 、 夜 は 消 防 が病院に駆け 付 け る こ と で 緊 島徳洲会病院で移植)。 故に対する大 規 模 災 害 訓 練 が ちょっとした自慢ですが、 より種子島の南種子町立病院 (現・公立種子島病院)に勤務。 う 適応外 血液腫瘍(悪性リンパ腫、白血病) までの同行案内、小児科 減が食い止められている状況 分遣所に必要 な 血 液 型 と 輸 血 小学生が体験学習 です。病院がないと団体旅行 任された時、将来の屋久島の 災害医療は 毎 年 、 飛 行 機 事 急輸血が可能 と な り ま し た 。 屋久島空港で 実 施 さ れ 、 町 、 当院には細菌検査室があり、 ます。現在、1カ月約300 ず あさひろ 代の外科のボスです。私は翌 え 年4月から参加。飼っていた う 島の中核病院として「発熱外 ネコ 匹とイヌ1匹を連れ移 比較的長期間の 原発性肺がん、大腸がん、子宮 症状抑制が可能 がん、肝内胆管がん はる き の受け入れができないことも から徳洲会の奨学金制度を利 あり、当院は観光にも寄与し に住む人たち か ら 順 に 受 信 者 ビ ジ ョ ン を う か が う と、「 子 あら き こう じ ています。荒木耕治町長が就 どもたちの遊ぶ声の聞こえる 島」 。そのためにも若い人の 消防組合、消 防 団 、 警 察 、 当 専任の臨床検査技師が2人い 業後、岸和田徳洲会病院に入 働ける職場が必要です。島の 院が合同で参 加 し て い ま す 。 ネコ 匹とイヌ1匹を連れて 徳洲会職員は現在、205人。 5月 日、口 永 良 部 島 で 噴 火 。 熱傷者など3 人 が 、 ヘ リ コ プ と設立までの紆余曲折を経て 開院直後の屋久島病院に異動 介護関連施設も存在し、従事 職。外科を1年、その後は循 する職員とその家族で、少し は人口増に貢献しています。 検体(塗抹、培養、感受性と 当院がオープン。初代院長は 避難所を巡回 す る 口 永 良 部 島 来」を開設。入院施設として 住しました。合わせて 年の と まつ ターで当院に 搬 送 、 入 院 さ れ 分ければ約900件)を検査 上江洲朝弘先生で、岸和田時 年7月に島民の %の署名 今後は介護関連の需要がます ました。その 後 は 、 避 難 所 に インフルエンザ流行時には、 しています。S ARSや新型 の看護師や町 の 保 健 師 と 連 携 、 は陰圧(内部の圧力が外部よ 島暮らしです。島の人たちと ズ 移られた方々 に 対 し 「 口 永 良 院で、現在140床。年間約 診療しました 。 島 の 医 療 は 病 り低い状態)で前室付きの「結 ともに、皆で頑張りましょう。 ー ます高くなるため、その方面 部島避難者特 別 外 来 」 を 開 設 、 700件の救急搬送件数のう 院単独で行え る も の で な く 、 核病床」を利用することで、 サ での雇用を創出していく必要 %以上が当院に搬送され さまざまな感染症への対応が 離島では救急を断る発想は ます。 ち 町や消防、ほ か の 医 療 、 福 祉 、 99 行政などと連 携 ・ 協 力 し な い 屋久島では当院が唯一の病 97 いともたやすく孤立する状況下で いかに島の人たちの生命を守るか 個体差がありケ 胃がん、食道がん、腎がん、悪 ースバイケース 性黒色腫、軟部腫瘍、膀胱がん 中部徳洲会病院(沖縄県)はドクターカーにデジタル無線シ ステムを導入した。従来のアナログ式の無線に比べ、雑音が 少なくクリアな音声での交信が可能だ。 同院のアナログ無線からデジタル無線への切り替えは、全国 の消防本部が消防・救急無線をデジタル式へと移行しているこ とに合わせたもの。 消防・救急のためのアナログ無線に用いている周波数帯は、 総務省の決定により2016年5月31日に使用期限が切れる。これ に合わせて全国の消防本部は目下、デジタル無線への切り替 えを進めている。 06年に沖縄市と「医療救護活動に関する協定書」を締結し、 同市消防本部との連携の下、ドクターカー事業を開始した中部 病院。アナログとデジタル間の交信はできないことから、同市 消防本部がデジタル化したことに足並みをそろえ、同院ドクタ ーカーの無線もデジタル化を図り、 4月から運用を開始した。 ドクターカーの運用に携わる同院地域医療連携室の大城実 主任は 「音声は非常にクリアでアナログ無線ように 『ザーッ』とい う雑音は入りません。以前は時々、聞き取れないことがあり、 聞き返すこともありましたが、ほとんどなくなりました」とメリッ トを実感。 現在は音声情報のみの利用にとどまっているが、来年度の 計画では、非音声情報に関してもデジタル無線システムを活用。 具体的には、GPS (全地球測位システム)とモニターを導入す る。これにより、救急車とドクターカーはそれぞれ互いに車両 の現在地をモニターに映し出された地図上で把握することが可 能になる。より迅速で時間的ロスの少ない現場到着への貢献 が期待されている。なお、デジタル無線へ切り替え後も同院は、 災害発生時に 使用する可能 性 が あること から、 アナ ロ グ 無 線システ デジタル無線システム ム自体は残し を入れた中部病院ドク ておく。 ターカー 90 25 29 適 応 中部徳洲会病院 14 年間の島内救急搬送 %以上が当院に 95 じ や ま も と こ う 50%以上の確率 肝細胞がん、乳がん、卵巣がん で腫瘍が縮小 デジタル無線を導入 29 があります。 屋久島徳洲会病院院長 山本晃司 がんビーズ治療の適応 ドクターカー 29 きましたが、ここ数年でやっ 移植を働きかけ、現在までに 年 *関センター長のこれまでの経験から効果を推察 量を連絡し、 当 院 に 近 い 場 所 61 用してセラピストを養成して 以後、観光客は増え続け、年 30 12 人の患者さんが腎移植を受 10 16 30 95 平成 27 年 8 月 3 日 月曜日│No.991 ❷ 聞 新 洲 徳 生 命だけは平等だ
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