ドクターカー試験運用の開始について 旭川医科大学病院は,平成22年

ドクターカー試験運用の開始について
旭川医科大学病院は,平成22年10月に北海道から救命救急センターの指定を受け,3次
救急医療機関(高度医療が必要な重篤患者さんへ対応する救急医療機関)として,24時間3
65日の診療を行っております。また,道北ドクターヘリ事業において,協力基幹病院として,
平成21年10月の運用開始以来,医師や看護師の搭乗要員を積極的に派遣するとともに,自
らヘリポートを整備するなど,救急患者の受入体制を整え,地域に密着した救急医療機関とし
ての体制を充実させてきました。
この度,旭川医科大学病院は,地域の救急医療のさらなる充実に資するため,救急車,ドク
ターヘリに続く第3のプレホスピタルケア(病院前救急診療)として,近隣の自治体との協働
で,平成27年4月1日(水)から「ドクターカー」の試験運用を開始することをお知らせい
たします。
ドクターカーとは,重度の傷病者の救急車搬送において,消防本部からの要請により,医師・
看護師等をいち早く救急現場や搬送中の救急車に派遣する車両のことです。この度の試験運用
においては,ドクターカーが救急現場に直行する(図1)パターンと,ドクターカーが患者搬
送中の救急車と路上等でドッキングする(図2)2つの運用パターンを想定しており,重篤な
患者への初期治療の開始が早まることにより,地域住民の救命率の向上や後遺症の軽減などの
効果が期待できます。
この試験運用にあたり,旭川医科大学病院は,上川中部医療圏を構成する旭川市,鷹栖町,
東神楽町,当麻町,比布町,愛別町,上川町,東川町,美瑛町及び幌加内町と平成28年3月
までの試験運用協定を結び,平日iの午前9時から午後5時までの間において,各自治体に所属
する消防本部が,救急措置上有効であると判断した場合に,旭川医科大学病院救命救急センタ
ーにドクターカーの出動を要請し,対応可能な場合にドクターカーが出動することとしていま
す。
なお,試験運用開始後は,実際の運用状況について調査し,平成28年4月からの本格運用
開始を目指し,各自治体や消防本部と連携し,その必要性や運用体制の問題点等について検討
することとしています。
最後に,
「ドクターカー」の運用に関し,地域の皆さまへ,知っておいていただきたい2点を
記載しますので,ご留意の程よろしくお願いします。
1. ドクターカーの出動要請は,救急現場の状況等を勘案の上,消防本部の判断により行わ
れるものです。
2. ドクターカーの出動により,救急現場や救急車内で旭川医科大学病院の医師の診療を受
けた場合は,医療保険制度に基づき,診療費,医薬品費,医療材料費等の医療費がかかり
ます(医療費には,各種健康保険が適用されます。
)
。
i
土曜日,日曜日及び祝日(12月29日~1月3日の年末年始を含む。
)は運用しません。