SARscapeを用いたPolSARPro成果のGeocoding

事例紹介:
SARscapeを用いたPolSARPro成果のGeocoding
カテゴリ
SAR
分野
機能
SARscape、Geocoding
SAR偏波解析
 PolSARProは様々な偏波分解アルゴリズムを持ち処理プロダクトの多くはENVI
フォーマットで出力することができる利便性の高いSAR偏波解析ソフトである。し
かしPolSARProにGeocoding機能ななく、GISと重ね合せて解析・表示するには
少々不便である。ENVIのSAR処理モジュールSARscapeを使用すればPolSARPro
プロダクトをGCPを必要とせずDEMのみでGeocoding処理が可能であるが、
PolSARPro処理結果にはSARscape処理に必要なヘッダファイル(.smlファイル)ま
では付属しない。そこでPolSARProで処理したプロダクトをSARscapeでGeocoding
するためのノウハウを紹介する。
手法
 方法はシンプルで、SARscapeでオリジナルSARデータをImportして作成され
た.smlファイルを、PolSARPro出力プロダクト向けに移植すること。.smlファイル
はテキストファイルなので容易に編集可能である。PolSARPro出力プロダクトと
画像サイズ、データ型、ファイル名等のパラメータの整合を取れば.smlファイル
の移植が可能になる。
手順
1. PolSARProでSAR偏波データをImport、偏波解析しENVIフォーマットで出力
(PolSARPro内でマルチルック処理をしても可)
2. SARscapeでSAR偏波データをImportし、SARscapeフォーマットに出力
(PolSARProでマルチルック処理を実施した場合は、画像サイズ整合のため
SARscapeでPolSARPro出力ファイルと同ルック数でMultilook処理を実施)
3. SARscape用の.smlファイルを複製しファイル内の以下の項目およびファイル
名を編集しPolSARPro出力ファイルと同フォルダに配置
<CellType>FLOAT_COMPLEX</CellType>
<DataUnits>SLC</DataUnits>
↓
<CellType>FLOAT</CellType>
<DataUnits>POWER</DataUnits>
(SARscapeでMultilook処理をしている場合は上記項目編集の必要なし)
4. SARscapeツールでPolSARPro出力ファイルをInputファイルとして使用
Exelis VIS 株式会社
東京本社:
〒113-0033 東京都文京区本郷1-20-3 中山ビル3F
TEL:03-6801-6147 FAX:03-6801-6148
大阪オフィス: 〒550-0001 大阪府大阪市西区土佐堀1-1-23 コウダイ肥後橋ビル5F
TEL:06-6441-0019 FAX:06-6441-0020
問い合わせ先:
[email protected]
SARscapeを用いたPolSARPro成果のGeocoding
 上記概略手順のように、SARscapeでImportした.smlファイルを複製・編集する
ことでPolSARPro出力のENVI形式ファイルをSARscapeでGeocoding処理するこ
とができる。
 ALOS PALSARのフル偏波データをPolSARProによりYAM4偏波分解処理し、出力
結果ファイルにsmlファイルを用意、SARscapeでGeocoding処理し、ENVImeta
ファイルとしてRGBカラー表示した例を示す。
Y4O_Dbl
Y4O_Vol
SARscapeフォルダ
smlファイルを移植
Y4O_Odd
Y4O_Hlx
PolSARPro のYAM4で処理した、4成分
分解結果(手順1に相当)
.smlを用意した偏波分解ファイルを
SARscapeでGeocoding(手順4に相当)
SARscapeフォルダ
PolSARPro 出力ファイルへsmlファイルを追加(手順3に相当)
Geocoding結果をENVI metaでカラー表示
(R:Dbl、G:Vol、B:Odd)
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