招聘プログラムの実施について

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名古屋:052-218-9251 大阪:06-6365-5692
広島:082-568-7444 福岡:092-741-3138
六甲山研修センター:078-891-1041
No.41 2
015年 冬号
記事案内
1
招聘プログラム実施について
2
DOLABの企業訪問
3
外国人材活用のゆくえ
気仙沼セミナー
4
担当職員から
編集後記
2015年 2月 1日発行
発行:公益財団法人国際労務管理財団(I.
P.M.) htt
p://www.
ipm.or
.jp/
東京本部 〒160
-0022東京都新宿区新宿126-6新宿加藤ビルディング7F
TEL:033354-4
841(代) FAX
:03-3
354-48
47
招聘プログラムの実施について
公益財団法人国際労務管理財団の平成26年度国際交流事業の一環として、同
年11月11日(火)より18日(火)の8日間、ベトナム社会主義共和国労働・
傷病兵・社会省、海外労働管理局(DOLAB
)のホアン・キム・ゴク副局長を団長と
する関係者5名を本邦に招聘しました。
一行は厚生労働省、法務省入国管理局、公益財団法人国際研修協力機構
(JITCO
)、独立行政法人労働政策研究・研修機構、一般社団法人日本建築業連合
会等を訪問し、技能実習制度の現状、制度の適正化のための取組み、技能実習制
度の見直し等について関係者と意見交換をしました。また、関東、関西の技能実
習生の受け入れ企業をそれぞれ訪問し、実習の現場を視察しました。
◎プログラム
11月11日(火)入国
I.P.
M.本部にてブリーフィング
日本国の入国管理の現状について、意見交換
11月12日(水)
午前
法務省入国管理局、厚生労働省表敬
午後
公益財団法人国際研修協力機構(JIT
CO)訪問
一般財団法人日本建築業連合会訪問
11月13日(木)都内等近隣視察
I.P.M.理事長とDOLABゴク副局長
11月14日(金)
午前
独立行政法人労働政策研究・研修機構訪問
午後
企業視察
JA
全農ミートフーズ株式会社 神奈川工場訪問
11月15日(土)移動
11月16日(日)I.P.M.
六甲山研修センター視察
11月17日(月)企業視察 株式会社三和電子サーキット訪問
I.P.M.
大阪にて意見交換会
11月18日(火)帰国
I.P.M.会議室にてブリーフィング
1
DOLABの企業訪問
今回のDO
LABの訪日団は、関東と関西のそれぞれ1企業を訪問
し、実習の現場を視察しました。その様子をご紹介いたしま
す。
JA全農ミートフーズ株式会社にて
11月14日、JA全農ミートフーズ株式会社神奈川工場を視察。
同社は、平成18年に全国農業組合連合会(JA全農)の出資によ
り誕生し、牛・豚肉について、素材の集荷から加工まで一貫し
て行える総合的な食肉加工販売会社として事業を展開していま
す。
同社の基本理念は全国の産地から集められた国産牛を使用
し、消費者に徹底した管理のもと「安心・安全」で価値ある食
品を提供すること、事業を通じて消費者と国内畜産農家の懸け
橋となり、国産畜産農家の維持発展に寄与することでありま
す。
当日は石田泰則工場長のご案内の下、同国実習生が、生ウィ
ンナー、ミニハンバーグ等の生産ラインで作業に従事し、製品
が万全の衛生管理の下で加工されていく様に感銘を受けた模様
でした。
JA全農ミートフーズ㈱視察の様子
三和電子サーキット株式会社にて
11月17日、三和電子サーキット株式会社(プリント配線板製
造業)を視察。同社より受入れ状況の説明や実習現場案内があ
りました。
当日は、本社会議室にて羽生常務取締役ならびに生活指導員
大串様より受入れの現況についてご説明をいただき、活発な意
見交換が行われました。企業からは慰労観光先の京都観光等に
ついて写真を交えたお話のほか、実習生たちの仕事ぶりについ
て説明をいただきました。工場視察ではHoang Kim Ngoc団長よ
り可能な限り足を止め一人一人に激励を頂き、彼らも緊張した
面持ちのなかで、さらに実習意欲をかりたてる良い機会になり
ました。企業からは普段より帰国後の就労事情を気にかけて頂
いており、訪越人選時等の機会を利用し、一つの会社で頑張り
続けることの大切さをお話頂いていることなど、彼らのことを
想い続け人のつながりを重視していることを感じた視察でし
た。
三和電子サーキット㈱視察の様子
三和電子サーキット㈱会議の様子
三和電子サーキット㈱会議の様子
三和電子サーキット㈱集合写真
2
外国人材の活用のゆくえ
日本の人口減少、労働力の減少による経済成長へのマイナス効果が懸念されている中、201
4年6月に「日本再興戦略」改訂2014が発表されました。金融政策の第一の矢、財政政策の
第二の矢、そして、第三となるのが日本再興戦略です。この戦略には、女性、高齢者、若者の活
躍促進に加え、外国人材活用のための方策が多数盛り込まれております。
ここでは、「日本再興戦略」改訂2014のうち、「ⅲ)外国人材の活用」についてご紹介し
ます。
①高度外国人材受け入れ環境の整備
優秀な人材を我が国に呼び込み、定着させるため、高度外国人
材の受入れから就労環境及び生活環境の改善に係る課題の洗い
出しや解決策について、具体策の検討を進め、2015年度か
ら省庁横断的な取組を実施する。
高度外国人材定着促進のため「高度人材ポイント制」について
内外における効果的な周知を図る。
②外国人技能実習制度の抜本的な見直し
・外国人技能実習制度の管理監督体制の抜本的強化
・対象職種の拡大
・実習期間の延長(3年→5年)
技能実習制度では、実習生に対し、最大3年間の滞在を認め
てるが、監理団体及び受入れ企業が一定の明確な条件を充たし、優良であることが認められ
る場合、技能等のレベルの高い実習生に対し、一旦帰国の後、最大2年間の実習を認めるこ
ととし、2015年度中の施行に向けて所要の制度的措置を講ずる
・受入れ枠の拡大
③製造業における海外子会社等従業員の国内受入れ
我が国製造業の企業及び子会社等が、同等の技能を有する日本人と同等の賃金を支払う場合
に、新製品開発等特定の専門技術を修得する必要性に応じ、当該企業グループ内で短期間勤務
の上、技術等の修得をすることにつき、事業所管大臣の関与の下、外国人従業員の我が国への
受入を柔軟に認めることとし、年度内(2014年)に具体的な制度設計を行う。
④女性の活躍推進、家事支援ニーズへの対応のための外国人家事支援人材の活用
国家戦略特区(※「東京圏」(東京都9区、神奈川県、千葉県成田市)及び「関西圏」(大阪
府、兵庫県、京都府))において試験的に、地方自治体による一定の管理体制の下、日本人の
家事支援を目的とする場合も含め、家事支援サービスを提供する企業に採用される外国人家事
支援人材の入国・在留が可能となるよう、検討を進め、速やかに所要の措置を講ずる。
⑤介護分野の国家資格を取得した外国人留学生の活躍支援等
我が国で学ぶ外国人留学生が、日本の高等教育機関を卒業し、介護福
祉士等の特定の国家資格等を取得した場合、引き続き国内で活用できる
よう、在留資格の拡充を含め、就労を認めること等について年内(20
14年)を目途に制度設計等を行う。
なお、「日本再興戦略」改訂2014は首相官邸ホームページでご覧
いただけます。
3
I.P.M.からのお知らせ
ベトナム日本経済・人材交流セミナー in気仙沼 開催される
1月29日に、ベトナム大使館とI.P.M.との主催で、ベトナム日本経済・人材交流セミナーが気仙沼で開催
されました。気仙沼では地域をあげて東日本大震災復興を進めており、人材の確保が急務です。定員
を超える70名の参加のもと、技能実習生受入やベトナムとの経済交流に期待が寄せられました。一行
はセミナーに先立ち、慰霊碑に花束を捧げ、再建された水産加工場や冷凍倉庫を視察しました。
■目的: 2014年9月のフン・ベトナム大使の宮城県知事訪問等においてベトナムと日本の経済
交流や人材交流の強化が確認されたこと、気仙沼市や南三陸町においてもベトナムへの関心が
高まってきていることをふまえ、最新の情報交換や交流を通して、ベトナムとの経済交流や人材
交流の強化を図る
■主催: 駐日ベトナム社会主義共和国大使館/公益財団法人国際労務管理財団(I.P.M.)
■共催: 気仙沼商工会議所/本吉唐桑商工会/南三陸商工会
■後援: 宮城県/気仙沼市/南三陸町/気仙沼漁業協同組合/気仙沼水産復興グループ/
南三陸グループ補助金共同事業連携協力会
■内容:
主催者側挨拶 駐日ベトナム社会主義共和国大使館 リエム参事官
右上: リエム参事官
公益財団法人国際労務管理財団 池田節子理事長
右中: 菅原気仙沼商工
気仙沼商工会議所 菅原昭彦会頭
会議所会頭
歓迎挨拶
気仙沼市 菅原 茂市長
右下: 菅原気仙沼市長
基調講演 「ベトナムと日本の経済交流・人材交流」
下: I.P.M.池田理事長
参事官・労働管理部長 グエン・ザー・リエム氏
左下: 岡仙台事務所長
「外国人技能実習制度について」
(公財)国際労務管理財団(I.P.M.) 岡仙台事務所長
一つのことでも、相手が異なれば捉え方も異なり
ます。つまりは相手にどうメリットがあるかという
ことを考えて、お伝えする事が大切だと思います。
メリットをお伝えするには、知識や経験が無ければ
なりません。また、相手の気持ちになって想像して
みる事も必要です。ただ、今の自分が提案できるメ
リットはまだまだ少なく、上司や周りの方に助けて
頂いているのが現状です。今後は、いかに目の前に
いる人へのメリットを見つける事が出来るか。こつ
こつと引き出しを増やしていきたいです!
担当職員から
今年の3月で私がIPMに入団してから1年が経とう
としております。そんな私が、業務を通して一番感
じた事は、【「相手」の立場を推し測ること】で
す。
毎月の定期訪問時に企業担当者様や実習生とお話
をさせていただくのですが、一方的な立場からの話
は、誰も聞いていないという事を痛感しておりま
す。例 え ば、「あ い さ つ は 大 き い 声 で し ま し ょ
う。」と 実習生 に言う と、皆「は い、分か りま し
た」と返答して終わりです。次の訪問でも、声は小
さいままです。そこで、私が心掛けているのは、こ
の行為は、自分にどんなメリットや影響をもたらす
のか、伝えるようにしています。「あいさつは大き
い声でする。⇒周りに良い印象を与える⇒自分が
困った時、質問し易い。」と説明してみます。どん
な相手も自分へのメリットが大きいほど話はしっか
り聞いてもらえます。
名古屋事務所:安藤
エリカ
編集後記—
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気仙沼に行ってまいりました。セミナー開催場所のよう
な新しく立派な施設が建設済みである一方、その施設に
繋がる大きな通りすら工事中で、未だ舗装もされていま
せん。セミナーでは、「実習生を受け入れたいが、震災
の影響で住宅が不足しており宿舎の確保が難しい」との
切実な意見もあり、震災復興の遅れという現実を垣間見
ました。財団の事業が、復興のお手伝いになればと願わ
ずにはいられません。(東京・前田留)
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