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非正規労働者の課題解決に向けた勉強会
を開催します
全国で約5300万人の雇用者のうち、パートや臨時・派遣など非正規と呼
ばれる労働者は約2000万人です(北海道は雇用者が約 220 万人。うち非正
規労働は約 85 万人)。
非正規労働者が企業の基幹的な仕事を担う職場も数多く、もはや非正規労働
者=補助労働ではありません。
今回の派遣労働法の改正では、企業は3年ごとに派遣労働者を代えれば、ど
んな業務でも、ずっと、非正規社員の派遣労働者に仕事を任せられるようにな
りました。さらなる急増が予想されます。
日本の非正規労働者の急増は、企業の人件費等のコスト削減の思惑からであ
り、賃金をはじめ、その労働条件は低く押さえ込まれたままです。
「非正規社員の賃金は正社員よりも低くて当たり前」というのが日本の常識で
す。
しかし、この常識は、グローバル世界の常識ではありません。欧州諸国では、
「非正規社員の賃金は正社員よりも高くて当たり前」だからです。
フランスでは、非正規雇用は「企業が必要な時だけ雇用できる」というメリ
ットを企業に与えているとして、不安定雇用手当があり、正社員より 1 割程度
高い賃金が非正規雇用に支払われます。
他にも非正規労働者の賃金の方が正社員よりも高い国は、カナダ、デンマー
ク、イタリア、オーストラリア、ニュージーランドなどです。
この背景には、国際労働機関(ILO)が掲げる「同一価値労働・同一賃金」
の考えに基づき、「解雇によるリスク」を補う非正規労働者の賃金は高くなっ
て当然であるとの常識があります。
世界では非常識な日本の常識・現状の改善に向けて、韓国で制定された「非
正規労働者保護関連法」について学ぶ学習会を下記の要領で開催します。
どなたでも参加可能で事前の申し込みも不要です。(参加無料)
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記
日
時
2015年10月20日(火)
場
所
北海道自治労会館3階ホール
テーマ
18:00~19:30
札幌市北区北6条西7丁目
非正規労働者問題の解決を中心に
韓国の非正規労働者の組織化と処遇改善運動
内
容
・非正規労働者保護関連法の制定背景、過程、内容
・非正規労働者保護関連法の制定後の政策展開
・公的部門の対策
・労働組合の非正規労働者組織化と処遇改善運動
講
師
独立行政法人労働政策研究・研修機構
呉学殊
主任研究員
主
催
連合北海道
協
力
NPO 職場の権利教育ネットワーク、北海道労働文化協会
石狩地協
以
上
講師プロフィール
オウ
呉
ハクスウ
学殊
OH, Hak-soo
[学歴]
1997 年 3 月東京大学大学院博士課程人文社会系研究科修了
2001 年 3 月東京大学大学院博士学位取得:社会学博士
[職歴]
1990 年 9 月― 91 年 2 月韓国神学大学非常勤講師
1997 年 4 月より日本労働研究機構に就職し現在に至っている。
[専門分野・関心領域]
産業社会学・労使関係論
(独立行政法人労働政策研究・研修機構HPより引用)
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