【日本国憲法】 【教育基本法・学校教育法】 【小学校学習指導要領】 【埼玉県小学校教育課程編成要領】 【さいたま市の学校教育目標】 【社会の実態】 【社会からの要請】 【【【【 教地保児 師域護童 のの者の 思願の実 いい願態 】】い】 】 gg 教師の支援 友達との学び合い 保護者の支援 学 ぶ 意 欲 望ましい生活習慣 地域の支援 あいさつ さいたま市立辻南小学校 校長 石塚 利夫 本校は、平成26、27年度の2年間、さいたま市教育委員会の委嘱を受け「基 礎学力向上」の研究指定校となりました。研究主題を「自ら考え、学び、伝え合 う児童の育成」としました。算数科を研究の中心にすえ、研究に取り組んでおり ます。 本校では、まず算数科の基礎学力とは何かを捉え、授業研究を研究の基盤にし て、家庭との連携を考慮しながら研究に取り組みました。また、さいたま市が推 進する「すくすくのびのび子どもの生活習慣向上キャンペーン」の取組と併せて、 学ぶ意欲の向上、及び望ましい生活習慣作りのための「学びのサイクル」の構築 に向け、取り組んでおります。 本主題に迫る研究の視点として、 「知識・技能」 「思考力・表現力」 「学ぶ意欲」 そして「生活習慣向上」の4点を掲げました。特に、思考力・表現力向上のため に、授業の具体的な視点を設定しました。それが辻南スタンダードです。そして、 自らの考えをもち、その考えを広げたり深めたりするために各学年学級が足並み をそろえて、算数科の基礎学力向上のために努力してまいりました。さらに、 「学 びのサイクル」の構築のために一昨年度より取り組んでいる「未来(みら)くる 彩(さい)くるファイル」を使って、家庭との連携の内容を具体的に示しながら 取り組んでまいりました。ファイルには、 「辻南小自主学習の手引き」 「基礎学力/ 生活習慣に関するお知らせ・ワーク集」 「学習・生活習慣チェック表」などが差し 込んであります。また、夏季休業中には、保護者・地域の皆様の多大なるご協力 の下、 「早寝大作戦」と称する生活習慣向上を図る取組や早く起きて地域のお年寄 りとグランドゴルフを行う取組を実施し、様々な成果を得ました。 今後は、本年度の課題を明確にするとともに、その解決に取り組む研究体制を さらに強化し、職員一丸となって研究を推進してまいります。結びに、この研究 に際し、ご指導を賜りました、さいたま市教育委員会学校教育部指導1課主任指 導主事 指導主事 指導2課指導主事 に心から感謝を申し上げ、あいさつとい たします。 【思考力・表現力】 「既習事項を活用して自分の考えをもち、筋道を立てて説明し、相手の考え方のよさに気付き、考えを深めることができる力」 視点①.《自分の考えをもつことができる指導の工夫》視点②.《自分の考えを広げたり深めたりできる指導の工夫》 教師の支援 ● 辻南スタンダード ● 辻南スタンダード ● 課題を明確にとらえさせる工夫 ● 考えを共有するための学び合い ● 個に応じた指導・評価の工夫 ● 学習内容の強化習熟 ● 課題に応じた算数的活動の設定 友達との 学び合い 【学ぶ意欲】 【知識・技能】 「自ら学ぶ方法を身につけ、自分の課題や目標に 「数量や図形の意味をとらえ、 向かって、学習に取り組むことができる力」 生活や学習の場で適切に活用できる力 」 ● ● 未来くるタイム ● 階段を利用した掲示物の作成・掲示 さん算サンデー ● 各学年共通の算数コーナーの実施 家庭の支援 地域の支援 【学校/家庭/地域が連携をして、子どもの社会性を向上させ、効果的な学びサイクルを実践できる習慣」】 未来くる彩くるファイル 生活目標に関連した取組 「学習・生活」チェック表 局(つぼね)っと 学 ぶ 意 欲 SSN 食育・健康教育 望ましい生活習慣 ○成果と●課題 【高学年実践】 【低学年実践】 ○ ○ ○ ● ● ● ○ ○ ○ ○ ● ● 課題、問題、見通しという言葉を毎時間使うことにより、これから学習することは何であ るか児童が意識をすることができる。また、一連の流れで授業が進んでいくため、児童が 見通しをもって授業に臨むことができる。 適用問題までを取り組ませることができるように時間配分がされていた。最後まで行うこ とで児童が達成感を得ることができる。 発達段階に応じたワークシートの活用は、自力解決の時間を確保する上で有効であった。 ICT 活用は効果的だが、目的に応じた機器の選択が必要である。 言葉または式ではなく、どちらでも説明することができる力を育てたい。そのためには、 ワークシートの工夫、ペアやグループ交流での声掛け、発表の際に辻南スタンダードを用 いることが不可欠である。 伝え合い学習で、できるペアとできないペアができていたので、意図的な座席配置を考え る必要がある。 ○ ICT 機器の活用により、児童のノートをカメラで撮影し、大型テレビで見せることができ たので、時間確保や授業の流れを止めずに進めることができた。 単元の初めから児童につけたい力を明確にし、それに基づいて一つずつ授業を進めていけ ば、数値が変化しても児童は自力解決によって問題を解くことができる。 見通しの持たせ方を工夫したため、十分な時間が確保され、多様な考えを引き出すことが できた。 TT の役割を明確にした。T1は全体の指導、T2は個別の指導を行った。 学習したことを定着させるために、適用問題を行う必要がある。 3人組による話し合いのときは、友達と自分の考えを比べながら聞き、意見を交流する必 要がある。 ○ ○ ○ ○ ● ● ○ ○ ○ ● ● 【中学年実践】 自力解決では集中して問題に取り組み、一つの解法にとどまらず考えることができた。ヒン トカードの使用も、支援を要する児童にとってよい手立てであった。 伝え合いが積極的にできていた。積み重ねが大切である。今後は伝え合いの視点を設けるこ とと、ただの意見の交流にならないようにしていく必要がある。 ICT機器の活用は、課題設定や場面想起するのに効果的であった。 辻南スタンダードの学習の流れで、授業内に適用問題まで取り組むことができ、学習内容の 定着を図れた。 児童の思考の妨げにならないようなヒントカードの提示の仕方や内容を考えていく必要が ある。 考えをわかりやすく説明することは大事だが、文を書くことにとらわれず、式や図、キーワ ードに重点を置き、説明は補足しながら伝えられるとよい。 実物に近い具体物でわかりやすく、また、そのまま黒板にはれるようにしている工夫が良か った。辻南スタンダードを特別支援学級で活用できる場面をつくることができた。 モデリング時の「困ったときの切り返し」がよかった。導入の部分で児童の興味・関心を惹 き付ける手立ては課題をつかむことや自力解決の見通しにつながってくる。 大きなお金や財布が興味をひく。視覚的に訴える掲示物は大変よい。また、売り手と買い手 に分かれてお金の使い方を学習しているところが実生活に繋がっていてよかった。 伝え合いが積極的にできていた。積み重ねが大切である。今後は伝え合いの視点を明確にし て、ただの感想発表にならないようにしていく実践をしていく必要がある。 買い物ごっこを通して、日常生活を想起させる活動ができたが、適応問題の時間を確保する 必要がある。また、さらに家庭との連携を図り、日常生活に生かすようにする必要がある。 等価交換を様々な金種で取り組めるように用意すると、児童の学習活動の幅が広がる。 【特別支援実践】 あとがき 研究の◎成果と●課題 教頭 ◎数量や図形についての基礎的・基本的な知識及び技能面の能力が高まっている。これは 本校では、学校教育目標「進んで学び 心豊かで 心身ともにたくましい児童の育成」の下、 未来くるタイムやさん算サンデーなどの取組や校内掲示・算数コーナー等の取組の成果 さいたま市教育委員会より平成26年・27年度の2年間の研究指定を受け、算数科の研究に であると考える。 取り組んでまいりました。本年度は、算数科の授業を中核に据えた「基礎学力向上」に焦点を ◎自ら考えをもち筋道を立てて考え、表現する能力が高まっている。これは辻南スタンダ ードを定め、算数的活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付くことができた成果やペ アトークやグループトークを継続し取り組んできた成果であると考える。 ◎家庭・地域との連携を未来くる彩くる学習・生活習慣チェック表を中心に行い、児童の 学ぶ意欲・望ましい生活習慣の向上を図ることができている。また、学びのサイクルを 効果的に活用する体制が構築されつつある。 ●知識及び技能面の能力に高まりが見られるが「算数が好きである」という項目の肯定的 な回答に反映されない。今後は、導入や指導形態の工夫のさらなる研究を進め、算数的 活動の楽しさに気づかせ、進んで生活や学習に活用する態度を育てていきたい。 ●「基礎学力」 「生活習慣」の定着を図る活動を意欲的に行えるよう、手だてを見直し今 後も継続していく。 ●未来くる彩くる学習・生活チェック表の取組を検討し、より継続しやすく効果的に力を 当てるとともに、平成24年・25年度から継続してきた家庭との連携をさらに重視し、基礎 学力の向上と生活習慣の向上とを相互に高める取組を進めてまいりました。 その成果として、児童が算数科の知識・技能を身に付け、ペア学習やグループ学習において み ら み ら さい ファイル」 「未来くる 彩 くる学習・生活習慣チェック表」の活用により、家庭と連携した望まし い学習・生活習慣の定着と基礎学力定着を図ることができました。 さらに来年度は児童の「豊かに伝え合う力」を高める教育を推進してまいります。 今後とも、皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。 ご指導いただいた先生方 さいたま市教育委員会学校教育部指導1課 主任指導主事 さいたま市教育委員会学校教育部指導1課 指 導 主 事 さいたま市教育委員会学校教育部指導1課 指 導 主 事 さいたま市教育委員会学校教育部指導2課 指 導 主 事 高められるようにしていきたい。また、未来くる彩くるファイルの活用を核として、家 庭・地域とのより一層の連携を実践していきたい。 さい それらの力を活用し、思考力・表現力を向上させることができました。また、 「未来くる 彩 くる 研究に携わった本校職員 南区の花 「ひまわり」 辻南の目指す学校像 「あいさつと笑顔にあふれる学校夢に向かって今日も一歩」 辻南がとらえる算数科の基礎学力 「確かな知識・理解」「思考力・表現力」「学ぶ意欲」
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