ふくいんリハ便り 2015年 6月号 社会福祉法人 福音会 人によって左右の足の形が違ったりサイズに差があることもある足は、体を支える 大切な役割があります。いつまでも自分の足で歩くことは、自立した生活をおくる上 で重要です。外に出る時の靴が、血行障害や傷をまねいたり、歩き難さに繋がらない ようにご自分の足の長さや幅を把握して靴を選んで、少しでも脚力を使い易く転倒を 予防して頂ければと考えます。 靴は本人が買いに行ければ一番いいのですが、介護靴の場合は家族等が代わりに購入す る場合もあります。まずは、履く人の足のサイズを正しく測りましょう。 一番長い足指の先か らかかとの後ろ端まで 親指と小指の付け根の一番 出ている所を通過するように メジャーを巻く 靴のサイズ以上に大切なのは靴の横幅と思います。 むくみやすい、外反母趾、装具を 付けている、むくみにより朝と夕方で足の甲のサイズが変わる方、日本人は甲高、幅広が 多いなど理由は様々です。リハビリシューズは普通の靴より汎用性が高いですが、限界を 超えるとトラブルにつながると思います。普通の靴は3E。だいたいですが5E、7E と 1㎝くらいずつ靴の横幅が大きくなります。 ① カカトをしっかり合わせてから、足の甲を固定して靴を履く 履いて、足でかかとを軽く叩いてみて合わせます。足をついた時の衝撃を支える為にも かかとがしっくりくる靴を選びましょう。 ② 足の甲がしっかり固定されるか バンドなどで足の甲を固定し、前や横に足が靴の中でズレるのを防ぎます。外反母趾や 巻き爪など足の指に問題がある場合は、爪先に向うズレは痛みになり易いです。 ③ つま先に 1 ㎝位のゆとりがあるか 人間の足は歩いた時に、縦にも横にも少し広がります。1 ㎝程度の余裕が必要です。 ④ 靴を履いて立った時に、足の指が自由に動くか 立つと、体重がかかって、偏平足の様に土ふまずが少なったり、足の指の付け根が横に 広がったりした状態を確かめられます。 補装具を使用などで左右の足のサイズが違う方、すりへり具合が違う方など片足ずつ別々に購入 できる種類も福祉用具販売店などであります。中敷は抜き差しで微調整をしたり、靴の中で足を 安定させ易くになります。 編集後記 今回は靴を簡単に説明しました。お色やデザインなどの好みで装いを楽しみながら、爪や 関節の変形、痛みなどと合わせて歩くことへの全身的な身体機能面を評価する専門職の関 わりも重要と考えます。
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