平成19年度 富士市転ばん教室 学習の時間 資料⑩ 靴選びのポイント 足に合った靴で転倒の危険性を減らす 転倒は、日常の何気ない場面で起こるものです。屋外で 転んだときの履物の調査では、運動靴→サンダル→革靴→ パンプスの順で多く、特別な靴だから転んだということは ないようです。したがって、履物を変えることで転倒を防 ぐことは困難といえるでしょう。 しかし逆に考えると、普通の履物で転んでいるからこそ、 条件の整った靴を選ぶことは、転倒の危険性を減らすこと につながる可能性があるともいえます。 転ぶ原因から考える靴選びのポイント 自分の足の寸法を知る 最も大切なことは、自分の足に合った靴を選ぶことです。 お店で サイズ=足長 、 ウィズ=足囲 を測ってくれ るか確認してみることをお勧めします。 1.滑らないこと 滑らないための簡単な方法としては靴底を滑りにくいも のにすることです。ただし、歩き方がすでに「すり足」の 状態ならば、滑りにくい靴はかえってつまずきやすくなり ので注意が必要です。 2.つまずかないこと 靴先の部分が少し高めに持ち上がっている靴を着用する ことが有効です。接地面と靴の間にすき間を大きくとるこ とができます。 1 靴の部分的ポイント 3.よろめかないこと よろめかないためには、靴の中で足が、特に横方向で遊 ばないように、幅がぴったりしている必要があります。 「ヒールカウンター」と呼ばれる部分が十分な強度を持っ ていれば、横ゆれ防止にもつながります。 1.足の指が動かせるだけのゆとりがある。 2.足の甲の部分まで覆われていて、「甲の押さえ」を紐 やベルトで締め上げることができる。 3.かかとがしっかりと包みこまれている。「ヒールカウ ンター」は指で押しても曲がらない程度の硬さがある。 4.かかとは接着面ができるだけ広く、3∼5cmの高さが ある。 5.指の付け根の関節部分でしなやかに曲がる物。靴底は 蹴りだしを補助するために、かかとの真ん中から土踏ま ずにかけての補強物「シャンク」がある物。シャンクが ないと靴底全体が柔らかくしなり歩きにくくなる。 【参考文献】 ・武藤芳照:高齢者指導に役立つ転倒予防の知識 と実践プログラム,pp113ー115,日本看護協会 出版会,2006 ・武藤芳照:転倒・骨折を防ぐ簡単!運動レシピ, pp34−36,株式会社主婦の友社,2005 ・http://www.richbone.com/tento/body/03-sho. htm 2
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