過剰な体制の解除を求める!!

国公労連速報
〈発行〉国公労連
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2015 年 3 月 16 日《No.3137》
【「おきなわ県国公」第14-09号(2015 年 3 月 16 日発行)より転載】
過剰な体制の解除を求める!!
~沖縄総合事務局へ申し入れ~
沖縄県国公は3月 13 日(金)、辺野古
新基地建設に伴う国道329号の管理体
制について、「沖縄総合事務局開発建設
部の勤務態勢が過剰であり、解除を求め
る」として、沖縄総合事務局長(河合正
保局長)と同開発建設部長(小平田浩司
部長)あてに、開建労と連名により要請
書を提出しました。
前津調査官(右)へ要請書を手交する山田議長
解除の申し入れには、山田議長、仲里
副議長(開建労委員長)、比屋根副議長、
東浜事務局長の4名が参加し、前津盛和主任調査官(総務部)他1名が対応しました。
申し入れでは、山田議長から「◎夜間勤務の状況は労働条件の変更に当たる。労働組合とは協
議を行ったのか。◎現状の体制はいつまで続けるのか。◎メンタル面でのフォローはどうなって
いるのか」の3点について聞きたい。と申し入れの冒頭部分に発言しましたが、前津調査官は「申
し入れの内容は局長へ伝える」として不誠実な回答を行いました。
仲里副議長は、開建労の職場の状況を次の様に説明し、過剰な体制の解除を申し入れました。
◎ 2月 26 日から 24 時間体制となり、交代で勤務にあたっている。北部国道事務所だけでは対応
できないので、本局の職員も応援に出されている。◎ 現場では、現場での判断が許されず、本局・
本省から指示が来る状況だ。◎ 現場には、本省から応援(リエゾン)がきているが、本省からの
指示がちゃんと現場で実施されているかどうかについて、逆に私たちを監視しているようだ。◎
現場では対応が厳しくなってきており、安全面での不安も出てきている。◎ 現場では、罵声を浴
びながら職務をこなしており、精神面や健康管理の面から、現在の体制は直ちに解除すべきだ。
その他、比屋根副議長、東浜事務局長からも追求を行いました。
前津調査官は、「回答については、持ち合わせていない。私からはどうこう言えない。要請書
は、局長へ上げ、政府へ伝えたい」と回答するにとどまっています。
開建労の職場は、非常に厳しい状況となっており、沖縄県国公としても今後も支援を行うこと
とします。
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意見(意思)表明は、大変すばらしい。理解が広がっていると思う
~県国公と開建労で国会議員要請を実施~
沖縄県国公は開建労と共同で、「沖縄総合事務局開発
建設部の辺野古の対応が過剰だ」として、沖縄県選出国
会議員へ要請を行いました。
要請は、3月 14 日(土)に行い、仲里副議長(開建労
委員長)、東浜事務局長の2名が、それぞれ糸数慶子議
員、仲里利信議員、照屋寛徳議員、赤嶺政賢議員の事務
所を訪問しました。(玉城デニー議員は、16 日(月)に
訪問を調整済み)糸数議員は別用務で議員本人には面会
できませんでしたが、仲里議員、照屋議員、赤嶺議員は本人に直接現場の状況等を説明し、「過
剰な体制の解除について国会内外での取り組みをお願いしたい」と要請書を提出しました。
仲里委員長は次の様に、北部国道事務所の現状を説明
しました。◎ 辺野古新基地建設に伴うキャンプシュワー
ブのゲート前の行動について、テントの不法占拠の撤去
を求め、2月 26 日から 24 時間体制に強化がされている。
◎ 労働組合として、現状の状況(態勢)は強い怒りを持
っている。職員の中には、新聞等に掲載された写真から、
「お父さんは県民の敵になったのか」と言われ、ショッ
クを受けている職員もいる。◎ 業務命令により行ってい
るが、反すると処分の可能性もあるが、管理職も含めて動員されているので、何も言えないよう
な状況だ。◎ 今の道路管理体制は、通常の管理体制とは言えないと考えている。他の現場で 24
時間の対応をしているということは聞いたことがない。開建部の本来の仕事とはほど遠い仕事を
させられている。◎ 現場のパトロールの際には、罵声を浴びせられ精神的にきつい。現場に行き
たくない。との声もある。また、パトロールの待機場所が基地内に設けられているので、見た目
が警察などと同じように見られてしまうのが不安である。
議員からは、◎皆さんの意見(意思)表明は、大変すばらしいものがあると思っている。◎表
現の自由として、労働組合の当局への申し入れは、理解が広がっていると思う。◎安倍政権が現
状の様な対応をするのは、県民の追い込みにあせっているからだと思う。◎沖縄選出の議員で調
整を図り、質問趣旨書の提出なりの対応をしてみる。との回答がありました。(写真:赤嶺議員
(左)、仲里議員(右))
以上
「沖縄総合事務局長への抗議と開建労への激励」のとりくみを
国公労連速報 No.3130(3 月 3 日発行)のとおり開建労は、辺野古新基地建設に抗議する県
民・国民に対する過剰な対策の撤回を当局に求めて申し入れをおこなっています。こうした状
況もと、沖縄総合事務局長に対する抗議および開建労への激励のとりくみを提起しました(3
月 16 日付け 組織 059 号、地方 051 号)ので、各単組、ブロック・県国公は、郵送・FAX
による抗議と激励のとりくみをお願いします。
また、国公労連は 16 日の内閣人事局交渉において、行政体制の課題に関連して、
「24 時間監
視体制の解除」、
「住民を監視する職員を監視することは行政の無駄」など異常な状況を指摘し、
早期に正常な行政体制に戻すよう要請しました。
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2015年3月14日
衆議院議員
殿
国家公務員労働組合沖縄県協議会
議 長 山田 貞光
沖縄総合事務局開発建設労働組合
執行委員長 仲里 孝之
辺野古新基地建設反対の県民行動に対する国家公務員を総動員した
24時間監視体制の解除を求める要請書
私たちは沖縄県内の国の行政機関、裁判所、国立病院等の職員で作る労働組合、国
家公務員労働組合沖縄県協議会(沖縄県国公)です。
沖縄県国公に加盟する沖縄総合事務局開発建設労働組合(開建労)の職場において、
キャンプシュワーブゲート前で行っている辺野古新基地建設反対の行動に対して、東
京からの執拗な圧力のもと道路管理者として辺野古に特化した過剰ともいえる対応
を職員へ強いています。すでに2月中旬から3週間に渡り24時間の監視体制をとり
北部国道事務所職員のみならず、3月4日付でほぼ全職員を北部国道事務所に併任発
令を行い、3交代体制を取るなど常軌を逸する対策が取られています。
そもそも、辺野古新基地建設をめぐっては、昨年実施された名護市長選挙、名護市
議会選挙、沖縄県知事選挙、衆議院議員選挙において「辺野古新基地建設反対」を掲
げた候補が当選し、県民・市民の審判が下されています。
県民・市民の明確な意思が選挙を通じて示されているのにも関わらず、政府は辺野
古新基地建設を強行しています。このことは、大多数の県民・市民の思いを踏みにじ
り、美しい辺野古海域の自然環境を破壊することに他なりません。
私たち沖縄県国公は辺野古新基地建設には断固反対であり、開建労の職場で反対運
動を排除するため24時間体制での過剰な対応は、健康管理の面や身体の安全確保な
どからも異常な対応だと言わざるを得ません。
また、職務とはいえ、現場で対応する職員が反対運動を行っている県民・市民との
対立は望むものではない。このような行為は、県民の安全・安心の役割を担う行政機
関として異常な事態であります。
ついては、国民に奉仕すべき公務員を県民との対立の手先にさせないよう、国会内
外での取り組みを要請します。
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