業務実績報告書 提出日 2015 年 2 月 5 日 1.職名・氏名 教授 片山 智彦 2.教育活動 (1)講義・演習・実験・実習 ① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 日本国憲法(2単位 毎年開講) 1・2・3年生 (2012 年度) ② 内容・ねらい 憲法学の全領域(憲法総論、人権論、統治機構論)にわたって講述した。特に、憲法解釈上 の主要な論点について、最近の憲法学説や最高裁の最新の憲法判例にも触れながら、学説の分 岐点と論争の背景を明らかにした。 基本的人権、人権保障を支える統治機構について、基本的な知識を身につけ、法的な思考方 法を習得させることがこの講義のねらいである。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 紙のレジュメを配布するだけでなく、プレゼンテーション・ソフトを用いて講義のポイント や憲法・法律の条文のスライドを大スクリーンに映写することで、理解の促進と深化に努めて いる。 ① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 現代人権論(2単位 毎年開講) 1・2・3年生 (2014 年度) ② 内容・ねらい オムニバス形式で、法律、哲学、社会福祉などの専門家が、現代社会の人権問題について講 述する(片山は、第 1 回を担当) 。なお、この講義は、社会福祉学科の学生に対しては、専門科 目として開講されている。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 授業のポイントや条文をプレゼンテーション・ソフトのスライドで明示することで理解の促 進に努めている。 ① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 導入ゼミ(1単位 毎年開講) 1年生 (2012 年度) ② 内容・ねらい 受講者がグループに分かれて、自分達の日常生活に関わる身近な法律問題について法律・判 例・学説を調査し、その結果を授業で報告することを通じて、日本の法制度について学ぶ。あ わせて、大学での学習の基本的な方法と能力を養う。 この科目の目的は以下の 3 点である。 ・法律や判例を調べる方法を身に付けること。 ・法律や判例を批判的に吟味する能力を養うこと。 ・自分の意見を明確かつ論理的に表現し、他者に的確に伝える能力を養うこと。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 高校までの学習と大学での学習の性質や方法の違いを理解し、学術文献の調査収集とゼミで のプレゼンテーションの方法を早期に体得できるように、できる限り初歩的なところから詳し く説明するように努めている。テーマもごく最近話題になった裁判に関わるものを選び、法律 を本格的に勉強したことがない者が取り組みやすいように配慮している。 ① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 学術ゼミ(1単位 毎年開講) 2・3・4年生 (2013〜2014 年度) ② 内容・ねらい 人権に関する重要なトピックを含む映像作品(テレビドラマ、ドキュメンタリー、映画など) を素材として、人権問題について、法的な面だけでなく、社会的、文化的な背景も含め、多様 な側面から議論する。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 映像作品を視聴することを通じて、人権問題を深く、多面的に理解することを促す。 ① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等 専修憲法(2単位 毎年開講) 2・3・4年生 (2012 年度) ② 内容・ねらい 本講義は、副専攻「法学専修コース」独自の科目であり、日本国憲法を受講し、憲法につい ての基礎的な知識を身に付けていることを前提に、憲法学における最先端の学説や最新の憲法 判例について、詳細に解説した。 憲法解釈上の論点について、最新の学説、判例の状況を学び、憲法学の最先端の知識を身に 付けること、これまでに学んだ憲法の基礎知識を、現代社会における具体的な憲法問題の解決 に応用できる能力を養うことがこの講義のねらいである。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 小テスト等の問題演習も行い、憲法の知識がより深く定着するよう努めている。また、授業 のポイントや条文は、プレゼンテーション・ソフトのスライドで明示するとともに、憲法関連 のTV番組等も適宜活用している。 (2)非常勤講師担当科目 ① 担当科目名(単位数) 開講学校名 日本国憲法(法学) (2単位 毎年開講) 1年生 (2012 年度) 福井大学医学部(医学科、看護学科) ② 内容・ねらい 憲法一般に関する諸問題および日本国憲法の解釈の主要な論点について、最新の学説・裁 判例や他の法分野との関連にも留意しつつ解説する。 ③ 講義・演習・実験・実習運営上の工夫 法律が専門でない学生が無理なく理解できるように、具体例や身近な問題にも触れながら解 説するように努めた。 ④ 本学における業務との関連性 この授業でのさまざまな工夫は、本学の授業の改善にも役立っている。 (3)その他の教育活動 3.研究業績 (1)研究業績の公表 ① 論文 ② 著書 新・判例解説編集委員会編『新・判例解説 Watch』 (共著)、2012 年、日本評論社 長谷部恭男ほか編『憲法判例百選Ⅱ(第 6 版)』 (共著) 、2013 年、有斐閣 ③ 学会報告等 ④ その他の公表実績 (2)学会活動等 学会でのコメンテーター、司会活動 学会での役職など 学会・分科会の開催運営 (3)研究会活動等 ① その他の研究活動参加 ② その活動による成果 (4)外部資金・競争的資金獲得実績 2012 年度 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究 研究代表者(単独) 2013 年度 科学研究費補助金 挑戦的萌芽研究 研究代表者(単独) (5)特許出願 独立行政法人日本学術振興会 156 万円 独立行政法人日本学術振興会 143 万円 4.地域・社会貢献 (1)学外団体 ① 国・地方公共団体等の委員会・審議会 福井市介護サービス運営協議会委員 2000 年〜 福井県事業認定審議会委員 2005 年〜 あわら市情報公開・個人情報保護審査会委員 2006 年〜 坂井市情報公開審査会委員(会長)、同個人情報保護審査会委員(会長) 2006 年〜2014 年 嶺北消防組合情報公開審査会委員、同個人情報保護審査会委員 2007 年〜 福井県市町総合事務組合情報公開・個人情報保護審査会委員 2008 年〜 永平寺町情報公開審査会委員(会長)、同個人情報保護審査会委員(会長) 2008 年〜2014 年 福井県介護保険審査会委員 2013 年〜 ② 国・地方公共団体等の調査受託等 ③(公益性の強い)NPO・NGO 法人への参加 ④(兼業規程で業務と見なされる範囲内での)企業等での活動 ⑤ 大学間あるいは大学と他の公共性の強い団体との共催事業等 ⑥ その他 (2)大学が主体となっている地域貢献活動等 ① 公開講座・オープンカレッジの開講 ② 社会人・高校生向けの講座 ③ その他 (3)その他(個人の資格で参加している社会活動等) 5.大学の管理・運営 (1)役職(副学長、部局長、学科長) (2)委員会・チーム活動 学術教養センター研究委員会委員、2012 年 学術教養センターカリキュラム委員会委員、2012 年〜2014 年 保健管理センター運営会議委員、2012 年 ハラスメント等人権問題に関する委員会委員、2013 年〜2014 年 (3)学内行事への参加 (4)その他、自発的活動など 6.学外研修での成果
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