ばれいしょ栽培統一事項(YES!clean) H27産 JAとうや湖馬鈴薯部会クリーン班 1 作 型 作 型 露地、 露地・普通栽培 浴 光 催 芽 播 種 期 収 4月 20 日~4月 30 日 5月1日~5月 10 日 穫 期 8月 10 日~9月 20 日 栽培管理カレンダー 月 旬 作型 上 2月 中 下 上 3月 中 下 上 4月 中 下 ○ 植付 露地・普通栽 培 上 5月 中 下 ○ 上 6月 中 下 △ 萌芽 上 7月 中 下 △ 開花 上 8月 中 下 上 9月 中 下 上 10月 中 下 ■■■■■■■■ 収穫 *露地・普通 栽培 黒あざ病 そうか病 黒あし病 ● (○)粉状そうか病 (種いも消毒) 菌核病 軟腐病 疫病 ▲ 病株の早期抜き取り ▲ ▲ ● (○) ● ○ ② ○ ● ○ ② (○) (○) 初発生期予測システム(FLABS)の活用 ●:生物農薬 ナストビハムシ アブラムシ類 ▲ ジャガイモヒゲナガ・モモアカ ▲ ワタアブラムシ 【凡例】 作型図 ○植付、△萌芽・開花、■■■■収穫、▲その他栽培管理法等 主要病害虫発生時期図: ──発生時期、○基幹防除時期、(○)臨機防除時期、▲発生状況調査等 (○内数字は成分数) ◎同時防除(同一薬剤で複数の病害虫を対象) (◆)条件付き防除 2 品 種 3 施肥・土づくり とうや・男爵薯 (1) 土壌分析を定期的に行い、適正な土壌改良と施肥を行う。 (2) 窒素質肥料の多用を控え茎葉の過繁茂、倒伏の防止を図り、自然枯凋を促進する。 (3) 土づくりの基本である堆肥、または緑肥・後作緑肥のいずれかを、輪作体系のなかで施用し、 鋤き込みを行う。 (4) 堆肥や有機質資材等の施用量に応じた化学肥料の減肥を行い適正施肥の実施と減化学肥料栽 培を行う。 (5) 有機物の施用 堆肥・緑肥・有機質肥料のいずれかを積極的に施用する。 種類・名称 投入量 投入時期 堆 肥 2t/10a 輪作体系のなかで、いずれかを 施用。 緑肥(ヘイオーツ 等) 乾物重 600kg/10a 肥料有機質窒素成分 有機窒素 2kg/10a 前作終了後又は作付け時施用。 ※馬鈴しょは YES! clean 基準で畑作(その他)に区分されているため、前作のほ場副産物(てん さい茎葉等)は、たい肥に相当する有機物とは見なさないものとする。 また、作付け当年の有機物窒素換算量及び乾物重は N-1kg/10a(乾物重 300kg/10a)以上施用する。 (6) 化学肥料の施肥量 ①化学肥料の施肥基準 (土壌窒素肥沃土:低 熱水抽出性窒素 3 mg/100g 未満) 化成窒素の施用量は 7.7kg/10a、合計窒素量は 12kg/10aまでとする。 (北海道慣行レベル 化学窒素 11kg/10a 慣行対比 3割減) ※参考(土壌窒素肥沃土:中 熱水抽出性窒素 3~5 mg/100g の場合 合計窒素量 10 kg/10a 以下) - 14 - ②施肥例 施肥量計算表 資材名 YBS750-1 馬鈴薯8号E S050E S888 BBS788 トウタル891 4 使用資材の 施用窒素量 不足分施用量 合計施用窒 成分量(%) 施肥量 Kg/10a Kg/10a 素量施用量 Kg/10a 窒素 内有 有機分 合計 ソフトペ 丸福 ソフトペ 丸福 全量 機態 化成分 1kg/10a 窒素 レット 有機 レット 有機 4.0% 3.5% 7 1.2 132 1.6 9.3 67 77 12.0 12.0 7.7 10 0.8 0.6 92 105 12.0 12.0 83 7.7 8.3 10 2 1.9 60 68 12.0 12.0 96 7.7 9.6 8 1.9 125 2.3 10.0 50 57 12.0 12.0 7.7 7 0.6 120 0.7 90 102 12.0 12.0 7.7 8.4 8 3 150 4.5 12.0 7.5 12.0 12.0 不足分施用量については例として示した。他の資材も使用可能 病害虫防除 (1) 防除薬剤低減のための技術 ①健全な種いもを使用する。 ②窒素質肥料の多用を控え茎葉の過繁茂、倒伏の防止を図る。 ③軟腐病は接地小葉の発病確認をしたら茎葉散布を実施する。 ④アメダスを利用した疫病の初発予測システム(FLABS)を利用し、茎葉散布を開始する。 ⑤除草剤は使用しない。萌芽時の機械除草、中耕・半培土・本培土などの除草体系を組む。 ⑥植物成長調整剤は使用せず、自然枯凋又は茎葉処理機(リーフチョッパー)の使用により対応する。 (2) 病害虫防除の薬剤 ・節減対象農薬の使用基準 10 成分回数以下 北海道慣行レベル 総使用成分回数 21回 慣行対比 5割減 ① 節減対象農薬(化学合成農薬から有機 JAS で使用可能な化学合成農薬を除く) 対象病害虫名 薬剤 粉 基幹 使用 疫 軟 ア ブ 項目 農 薬 名 使用量 10a 成分 使用回数 状 そ ・臨機 時期 腐 ラ う ム 数 か 病 病 シ 病 類 1,000~2,500倍 ホライズンドライフロアブル※1 収穫 14 日前 2 ○ 100~300 ㍑/10a 基幹 800~1,000 倍 殺菌剤 リライアブルフロアブル※1 収穫7日前 2 2(4) ○ 100~300 ㍑/10a 2,000~3,000倍 エキナイン顆粒水和剤※1 収穫7日前 2 ○ 100~300 ㍑/10a 1,500~2,000倍 レーバスフロアブル ○ 60~200 ㍑/10a 収穫7日前 1 (4) 1,000~2,000倍 ランマンフロアブル ○ 100~300 ㍑/10a 収穫7日前 1 フロンサイド水和剤 フロンサイド SC 臨機 フロンサイド水和剤 フロンサイド SC ランマンフロアブル スターナ水和剤 殺虫剤 臨機 ゲットアウト WDG 合 計 600g/10a 100L 600g/10a 100~300L 植付前 植付前 収穫 14 日前 1,000~2,000倍 100~300 ㍑/10a 収穫7日前 1,000~2,000倍 100~300 ㍑/10a 収穫7日前 1,000 倍 収穫7日前 2,000~3,000倍 100~300 ㍑/10a 収穫7日前 基幹 臨機 計 1 1 1 1 1 ○ ○ ○ ○ 2 1 ○ 1 ○ 8 2 10 - 15 - ○ ※1:ホライズンDF及びリライアブルフロアブル、エキナイン顆粒水和剤は混合剤のため 1剤散布で2成分カウントとなる。また、ホライズンDF及びエキナイン顆粒水和剤 並びにレーバスフロアブルは同系統の薬剤が含まれるため連続散布には注意する。 ※ 臨機選択:殺菌剤のフロンサイド水和剤(疫病)及びスターナ水和剤並びに ランマンフロ アブル、アブラムシ類のゲットアウト WDG は病害虫の発生状況により、選択使用の 2回以内とする。 ② 節減対象農薬以外の農薬(天然由来物質等 及び有機 JAS で使用可能な化学合成農薬) 対象病害虫名 使 使用 使用量 用 そ 疫 軟 ヨ 項目 農 薬 名 ト 回 う 時期 腐 ウ 10a か 数 病 病 病 ム シ 200 倍 貯蔵前又は植付前 1 バリダシン液剤5 (天然由来物質) 黒あざ病 100 倍 アグレプト液剤 (天然由来物質) 植付前 1 ○ 1,000 倍 ○ アグレプト液剤 (天然由来物質) 収穫7日前 1 コサイド 3000 または 1,000 倍 殺菌剤 コサイドDF (銅剤) 100~300㍑/10a - 2 ○ ○ 500 倍 フジドーLフロアブル 100~300L/10a バイオキーパー水和剤 1,000~2,000倍 ○ - 2 (生物農薬) 150~300㍑/10a チューンアップ顆粒水和剤 2,000 倍 発生初期但し、 ○ 殺虫剤 (生物農薬) 2 収穫前日 5 土壌改良資材等その他の資材 使用時期 資材名(商品名) 用 途 使用量 4月上旬~8月中旬 クリーンプラント 種子浸漬・葉面散布剤 200 倍~800 倍 200L/10a 4月上旬~8月中旬 コラーゲン 種子浸漬・葉面散布剤 300 倍~800 倍 200L/10a 4月上旬~8月中旬 低分子量キトサン 種子浸漬・葉面散布剤 2,000 倍 200L/10a 4月下旬~5月中旬 有機酸カルシウム 土壌のpH調整 土壌診断に基づいて施用量を決定する。 4月下旬~5月中旬 Dr 創地 土壌環境活性化資材 60~80kg/10a 4月下旬~5月中旬 ネオフォート 土壌灌水 2~3L/10a 4月下旬~5月中旬 竹満作 土壌環境活性化資材 30~40kg/10a 6月下旬~8月中旬 ウエルガードV 葉面散布剤 1,000 倍~1,500 倍 200L/10a 6月下旬~8月中旬 木酢 葉面散布剤 100 倍~1,000 倍 200L/10a 6月下旬~8月中旬 フィッシュソリブル 葉面散布剤 500 倍 200L/10a 6月下旬~8月中旬 ニームオイル 葉面散布剤 1,500 倍 200L/10a 6月下旬~8月中旬 シーアイ(万田)酵素 葉面散布剤 10,000 倍 200L/10a 6月下旬~8月中旬 パワフルTI 葉面散布剤 10,000 倍 200L/10a 6月下旬~8月中旬 クエン酸 葉面散布剤 1,000 倍 200L/10a 6月下旬~8月中旬 カルクイック 葉面散布剤 1,000 倍 200L/10a 6月下旬~8月中旬 アミノエース 葉面散布剤 1,000 倍 200L/10a ※土壌改良資材は「地力増進法」に定められた種類の品名を記載し、農水省等肥料登録のある ものは、土壌分析結果により施用するため上記に記載しない。 6 7 輪作 輪作モデルを守り、地力にあわせた、積極的な土作りを行う。 例1:ばれいしょ(後作緑肥) → 豆類 → てん菜 → スィートコーン→ 例2:ばれいしょ→スィートコーン(後作緑肥)→てん菜→豆類→ その他 (1) 輪作は4年以上とする。 (2) 輪作体系による作付けにより、より健全な馬鈴しょを生産する。 (3) 土壌 pH は 5.5~6.0、そうか病の発生地は pH5.5、排水対策は特に重要。 (4) 栽培管理台帳への記入 ・産地の信頼を得るために必ず記入する。 ・栽培管理作業、防除状況等を、その都度栽培管理台帳へ記入し、いつでも提示できるように しておく。 - 16 -
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