メディアリリース 日本の技術、国際的な CCS の進展に決定的役割

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オーストラリア、メルボルン発
日本の技術、国際的な CCS の進展に決定的役割
2015 年 11 月 6 日:本日発表された Global Status of CCS 2015 によれば、既存の大規模 CCS プロジェクトによ
り最大 2,800 万トンの CO2 が今年回収されることになります。
6 年目を迎えたグローバル CCS インスティテュートの報告書「Global Status of CCS 2015(世界の CCS の動向
2015)」では、2015 年に運用開始された 2 件の大規模 CCS プロジェクトであるカナダの Quest プロジェクト及びサ
ウジアラビア王国の Uthmaniyah CO2-EOR 実証プロジェクトの概要を紹介しております。Uthmaniyah プロジェクト
は中東初の大規模 CCS プロジェクトとなります。
Global Status of CCS 2015 は、CCS 支援において日本が大きな指導力を発揮していると指摘しています。
「日本は、世界を舞台に大きな指導力を発揮しており、世界の大規模 CCS プロジェクトの多くは、日本の技術を利用
することで可能になった。」と、インスティテュート CEO、Brad Page は述べています。
「日本政府による日本産業界との連携により、世界中の CCS プロジェクトが日本企業が世界の大規模 CCS プロジ
ェクトのために開発する技術や経験から恩恵を受けている。」と、同 CEO は述べています。
現在、操業中の大規模プロジェクトは 15 件。他に 7 件のプロジェクトが各建設段階にあり、今後 18 カ月(1 年半)の
間に操業が開始される予定です。
日本は、年間 10 万トン以上の CO2 を処理する予定の苫小牧 CCS 実証プロジェクトなど、注目すべきプロジェクトに
ついて極めて活発に展開しています。苫小牧 CCS 実証プロジェクトにおいて回収された CO2 は、2 か所の沿岸貯
留地に注入される予定です。
もう 1 件の注目すべきプロジェクトである大崎クールジェン・プロジェクトも、大崎上島にある中国電力の大崎発電所
において建設が進んでいます。
「CCS は、温暖化の影響を 2℃までに抑えるという国際合意へ向けた目標を達成するために必要なあらゆる削減技
術の一つとして、重要な役割を担っています。今こそ、意思決定者らがこの不可欠な低炭素技術へのコミットメントを
新たにすべき時なのです。」
以 上
メディア問い合わせ先:
Global / Asia Pacific: Grant Smith, +61 421 559 610 [email protected]
日本語でのお問合せは、日本事務所 [email protected] までご連絡ください。
編集者への注記:
Global Status of CCS 2015 は、以下 URL よりダウンロードが可能です。
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http://status.globalccsinstitute.com/
Global CCS Institute について: Global CCS Institute は、国際的な会員制組織であり、気候変動対応とエネルギー安全保障の提供に不可欠
な技術である CCS の開発・実証・普及の推進をミッションとしています。
Institute は、メンバーと共に、そしてメンバーを代表して、この重要技術が温室効果ガス排出削減においてその役目を果たすことができるよう、専
門知識の共有、能力育成、助言と支援の提供により CCS の採用をできるだけ迅速かつコスト効果的に推進しています。
Institute は、低炭素未来に不可欠な要素として CCS にコミットする政府、国際的企業、中小企業、研究機関、非政府組織をはじめとする世界中
の多岐にわたるメンバーで構成されています。Institute は豪州メルボルンに本部を置き、ワシントン DC、ブリュセル、北京、東京に地域オフィスを
設けております。さらに詳しい情報については、www.globalccsinstitute.com をご覧下さい。