9月18日発行

平成 27 年 9 月 18 日(金)
益高進路便り
~
自立への道程
1・2年版
~
島根県立益田高等学校
進 路 指 導 部
9月も半ばとなり、中間試験が目前に迫ってきました。今週末から始まる連休の前半は、部活動の
遠征や大会などの予定もあると思います。中間試験に向けて、それぞれに目標を定め、計画的・主体
的に学習を進める力が問われます。
3年生は、この秋、受験に向けた追い込み態勢に入っていきます。1、2年生は授業で学んだこと
を確実に定着させることが、来年、再来年に向けた準備として必要不可欠です。まずは、中間試験に
向けて始動しましょう。
■進路講演会
「大学入試突破のために」
近畿大学入学センター
屋木
清孝氏
学園祭からの切り換え 、二学期に向けた学習への意識づけをねらいとして 、9月15日( 火 )に1 、
2年生対象の進路講演会を実施しました。近畿大学入学センターの屋木清孝先生をお招きし、最新の
入試動向について、目標の立て方について、1、2年生が今知っておくべきさまざまな内容について
お話いただきました。みなさんの感想にもたくさん見られましたが、豊富なご経験に基づいた様々な
具体例(中でも某ミュージシャンのエピソードは印象的でした!)を、ギャグを交えながらユーモア
たっぷりに紹介していただき、あっという間の2時間だったと思います。
質疑応答の時間には、5名の生徒が質問を行いました。ひとつひとつに丁寧に答えていただきまし
たが、何よりも、全体の前で自分の悩みや、目標としている学校を挙げながら質問をするという積極
的な姿勢を見せてくれたことは大きな喜びでした。これをはじめとして、屋木先生には益高生の姿勢
を高く評価していただき 、
「 益高の生徒は必ず伸びる! 」という力強い激励の言葉をいただきました 。
屋木先生が強調された「上から考える 」「適性は後からついてくる」といったアドバイスは、目標
が定まらない、希望する進路がまだ明確でない人にとって非常に有益なものであったと思います。屋
木先生の激励の言葉を胸に、一人一人が自分の到達地点を思い描き、行動を開始してほしいと願って
います。
<1年生>生徒の感想より(抜粋)
・ 2年 生で 理 系に進 むか文 系に進 むか さえ、 決めて い
な い状 態で ど うやっ て文理 選択を すれ ばいい のかわ か
ら ず焦 って い たけど 、今日 の講演 で決 めるま での流 れ
や そこ に持 っ ていく までの 気持ち の切 り換え などを 知
って、少し前に進めたかなと思います。
・「だまされたと思ってやってみる」今日からその言葉にだまされたように勉強していこうと思います。
・今自分は将来なりたい夢があって、なんとなくは決めていてもまだ夢に向かっての努力が不十分な
んだと思いました。私は今、自分が何をすべきかがいまいち分かっていないので、それを考えること
から始めなければいけないと思いました。
<2年生>生徒の感想より(抜粋)
・特に興味深かったのは 、「上から物事を考えていく」というお話で、それは校長先生がよく言われ
る「メタ認知」と同じことだと思い、やはり自分のことを客観的にとらえていく能力は重要なのだと
思いました。
・目標設定のお話で「 適性は後からついてくる 」という言葉に勇気づけられました 。やってみたいし 、
興味があることがあっても、自分はこういうの苦手だからと思って、選択肢を狭めていたので、改め
て考えてみたいと思いました。
・「 勉強しなくても大学に受かる」=「将来を捨てる」というお話が一番心に響きました。今は自分
の中に甘い考えが確かにあって、これからもっと考えて行動していきたいと切実に思いました。
・大学を「ゴール」とするのではなくて 、「手段」とすることで目指す学部が見え、対策もしていけ
るのだと思った。
・「 勉強しろ」とは言われなかったけど、やらないといけないと思い、やる気が出ました。受験につ
いて何も考えていなくて、志望校も設定できていませんでしたが、この冬とは言わず、日々コツコツ
と、受験、さらにその先を意識した勉強をしたいです。誰かのためとか、誰かにやらされる勉強では
なくて、自分のために、自分から進んでできるようになりたいです。
・今までの私は、益田に都会のような学習環境がないことに不満を持ったり、テレビなどで見る高校
生の姿に、自分が知らないところで頑張って勉強している人がいるという事実を受け止められなかっ
たりした。しかし今日からは、自分の意志で今の環境を有利にもとらえていけるような人になりたい
と思った。
■3年生センター試験出願
受験シーズン本格化!
「センターまであと120日!」
9/8(火)に3年生対象のセンター試験説明会を実施しました。出願~受験の流れを説明し、願
書を配布しています。個人で受験料の振込・願書記入を行い、学校で一括して出願します。
秋季補習や8限授業が行われるなど、今年もいよいよ受験シーズンの本格的な到来です。10月に
入るとほぼ毎週模試を受験し、本番に向けた準備を入念に行っていきます。
また現在は、中間試験の日程にあわせて行われる「進路検討会」に向けて担任と面談を行っている
ところです。1、2年生も、10~11月に進路検討会を行います。保護者や担任とよく相談しまし
ょう。1年生は「関西実習」などを通じて、文理選択に向けて考えてみてください。2年生は「学部
学科説明会」を実施します。目標の決定に向けて準備していきましょう。
■入試情報
<出題続く「グローバル化」>
医・看護・医療技術系や人文系の学部では入試に小論文や総合問題(英数国の3教科を中心とし
た思考力を問う試験)を課す場合が多い。志望する系統によって扱われるテーマは異なるものの、こ
こ数年、頻出テーマの代表格となっているのが「グローバル化」である。
『学研・進学情報10月号 』(学研教育みらい)では、グローバル化がもたらす社会の変化を取り
上げた出題の新たなトレンドとして、以下の三点を示している。
①格差・貧困問題 ②ネーション(国家)の揺らぎと新たな連帯の可能性
③デジタル・ツールの進化とリアリティの変容
こうしたテーマについて、あなたは語るべき言葉や知識を持っているだろうか。ちなみに、先日行
われた「少年の主張益田市大会」の最優秀作は、③の視点を自らの体験と結びつけて論じ、中学生な
がらも、社会的な視点をふまえた非常に高度なものであった。
益高の忙しい日々の中で 、「言葉」や「知識」をどうやって獲得するのか。本を読み、新聞やニュ
ースで社会情勢を知ることは当然大切である。と同時に、高校生は「授業」を活用するべきである。
「現代文」はもちろんテーマの宝庫であるが 、「家庭基礎 」「保健 」「現代社会 」「地理」などの科目
から得られる知識は、入試においても、私たちが社会で生きていくうえでも不可欠のものばかりであ
る。
小論文入試を通じ、大学側は、社会の現実を見きわめる目を持った学生に入学してほしいと考えて
いる。小論文入試においても 、「授業」を制する者が受験を制するといえる。