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平成27年度九州地整の新技術活用評価会議(第4回)開く
「RASコラム工法」の本省推奨、活用促進技術に「地盤改良機誘導システム」など2件
福岡建設会館で開かれた平成27年度九州地方整備局新技術活用評価会議
九州地方整備局は15日、福岡市の福岡建設会館で平成27年度九州地方整備局新技術活
用評価会議を開き、新技術の事後評価①深層混合処理工「地盤改良機誘導システム」
(西尾レ
ントオール㈱)、②伐木除根工「ブッシュチョッパー&アースシェーバー」(
(有)冨ケ原組)
の2件を審議し、活用促進技術として選定したほか、本省新技術活用システム検討会議の推
奨技術に①深層混合処理工「RASコラム工法」
(ライト工業㈱)1件の推薦を決めた。
ライト工業㈱の「RASコラム工法」は、軟弱地盤中にセメントスラリーを吐出させ、地
盤を強化する技術。従来のスラリー系ではCDM工法、粉体系ではDJM工法で対応してい
た。本技術の活用によって、大口径の改良が可能となり、工期の短縮と経済性に富み、また、
高トルクによって硬質地盤の削孔が可能となる。適用可能な適用範囲は、砂質土N50以上、
粘性土N20以上、深度50m以下で、適用範囲の①N値15以上の地盤、②改良径2,5
00mmの適用が可能な深度15m以下の軟弱地盤、③高強度改良(qu=1000KN/m2
以上)などが特に効果が高いとしている。
西尾レントオール㈱と㈱不動テトラが開発した「地盤改良機誘導システム」は、地盤改良
機に搭載された2台のGNSSアンテナの位置情報から、方位と座標を取得し、攪拌羽根杭
芯を運転室内に取り付けたモニターに表示し、誘導員なしでオペレータ自身が所定の位置に
地盤改良機を誘導するもの。施工終了の杭は設計値から偏心量を帳票出力できる。適用範囲
は、①深層混合処理工の地盤改良機の施工管理、②システムは後付けであり、地盤改良機の
機種は限定しないなどで、特に中小の施工現場でも効果はあるが、杭打ち機を多数使用する
大規模な施工現場ほど効果が高いとしている。
農業生産法人・㈱アグリパートナー宮崎と(有)冨ケ原組が開発した伐木除根工の「ブッ
シュテェッパー&アースシェーバー」は、道路、法面、河川敷の竹やぶ、雑草や雑木(φ1
0cmまで)を0.45m3級のバックホウに装着したブッシュテェッパーで1cm~20
cmに粉砕する。搬出が必要な場合は、アースシェーバー(集積ボックス)を装着すること
で、直接ダンプに積み込みができる。適用範囲にはバックホウが作業可能な場所であればど
こでも適用可能。雑木直径10cm以下、竹の直径15cm以下の太さまで粉砕可能として
いる。