CT透視ガイド下IVR用針穿刺 ロボット(Zerobot)の開発

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CT透視ガイド下IVR用針穿刺
ロボット(Zerobot)の開発
岡山大学病院 放射線科 講師 平木隆夫
岡山大学 大学院自然科学研究科(工) 講師 亀川哲志、松野隆幸
コアテック株式会社 開発室長 谷本圭司
岡山大学病院 新医療開発センター 講師 櫻井 淳
岡山大学 研究推進産学官連携機構 コーディネータ 桐田泰三
概要(新規性・独自性・事業化等)
CT画像を見ながら術者が病変に針を刺入して行う治療や検査をCTガイド下IVR(日本語名:
画像化治療)と呼ぶ。肝、腎、肺などのがん治療が可能なラジオ波治療や凍結治療の他、生検
や膿瘍に対するドレナージ、神経ブロックや術前マーカー留置など多種のものがある。針の刺
入のみで行えるために低侵襲であり、患者の高齢化も相まって、ニーズが高く岡山大学病院で
は年間500件以上の件数がある。CTは視認性が優れた画像が得られるため、IVRを行うための
ガイディングツールとして極めて有用だが、術者はCT装置のすぐ近くでCTを撮影しながら手
技を行うため被ばくする。そこで、術者の被ばくを軽減するために、CT装置から離れた場所で
術者が遠隔操作で針の刺入を行えるロボットを医工連携、産学連携で行っている。なお本研究
は日本医療研究開発機構(AMED)の委託研究である。
このようなCTガイド下で遠隔操作で針穿刺できるロボットで認可されたものは世界でもなく、
実現すれば世界初のものとなる。
将来的な薬事承認に向けて、PMDAとの対面助言を行い、承認への道筋は明瞭となっている。
現在薬事承認申請を請け負う製版業者との連携を模索しているところである。
研究概要図
キーワード
ロボット、針穿刺、CT、IVR
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