資料3 事前アンケートまとめ[PDF:879KB]

資料3
第1回 高知県新エネルギービジョン
改定部会
<事前アンケートまとめ>
事前アンケート概要
実施日:平成27年10月7日~14日
回答数:11件
対 象:新エネルギービジョン改定部会員
項 目:Q1.県内で進めていくべき新エネルギー等
Q2.進めていく上での課題
Q3.課題に対する解決策
Q4.新エネルギー導入促進のための重要な視点
Q5.新エネルギー導入促進のための必要な施策
Q6.検討を進めていく上でのご意見・ご要望
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Q1.県内で進めていくべき新エネルギー等
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Q1.県内で進めていくべき新エネルギー等
主な理由
共通
・高知県内の資源(降水量、日照量とも全国トップクラス、森林が豊富)を
活用し、再生可能エネルギーを積極的に進めていくべきである。
・熱利用は効率が良くロスが少ない。
・県内のエネルギーを県内で自給できる体制づくりを目指す必要がある。そ
のため、小水力、小型風力、竹バイオマス等の組み合わせが必要である。
・中山間地域の経済活性化のため、エネルギーの地産地消を進め、その地域
での産業の育成、雇用機会の創出(一次産業との兼業を含む)に繋げる。
主な理由
太陽光発
電
・FIT価格の低下により、導入意欲が下がっているが住宅を中心に導入が進む
と思う。
小水力発
電
・適地調査を含め進展が望まれる。
・安定した発電が期待できる。
風力発電
・適地が限定的ではあるが、風があれば太陽光より面積的に効率がいい。
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Q1.県内で進めていくべき新エネルギー等
主な理由
木質バイ
オマス発
電
・木材を切っている山の20年後、30年後の山に希望をいだきたい。
・排熱や排CO2を農業に利用するなど、有効活用すべきであり、農林業の振
興に繋がる。
・農林業を含む産業振興に効果的であるため、当面注力すべきである。
その他バ
イオマス
・他のバイオマス発電も地上に返していけるように考えるべきである。
太陽熱利
用
・太陽光と同じく高知は恵まれている。
・熱利用によるエネルギー利用の効率化など、今後の技術革新が待たれる。
木質バイ
オマス熱
利用
・木質熱利用の技術、生産力、流通ルートを発展させていく必要がある。
・農林業を含む産業振興に効果的であるため、当面注力すべきである。
燃料電池
水素
・将来的な実用化に向けた知見の蓄積が求められる。
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Q2.進めていく上での課題
主な課題
共通
・1つの課だけでなく、常に総合・横断的に協議の必要性を感じる。
・プレイヤー(事業主体、人材)が求められる。
・需要の確保、発電では系統連系が必要となる。
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Q2.進めていく上での課題 Q3.課題に対する解決策
■太陽光発電
内 容
課題
・系統連系枠の問題がある。
・自然景観の悪化・住宅地への建設に伴う熱や反射・工事に伴う排水の汚
れ・台風時におけるパネルの破損
・熱も重要なエネルギー源なので、光と共にもっと利用すべきと思う。
・ムラある(出力変動が大きい)エネルギーである。
解決策
・蓄電池の技術革新と共に価格の低下が必要
・太陽光は蓄電池を備え、自家消費として捉える必要があるとおもう。
(蓄電池の価格の問題)
・太陽光と蓄電による再エネは技術的には十分な実用性があり、コストの課
題を克服する導入策を考える必要がある。
・おそらく電気自動車のバッテリー活用が鍵になる、又は、家庭用蓄電池の
支援
・スマートコミュニティ等において地域でエネルギーを地産池消する方向が
必要とおもう。
・経済産業省の再生可能エネルギー政策の法的見直し(全国で問題になって
いる自然との調和を図るために、一定の規制をする)
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Q2.進めていく上での課題 Q3.課題に対する解決策
■小水力発電
内 容
課題
・取水口のゴミの除去が問題となる
・適地選定(候補地点の状況により採算性が大きく変わる)
・導入までの手続き及び費用。
解決策
・計画の精度向上
・事業全体で地域のメリットを生み出す(地元還元等)
・導入時のサポート及び補助金制度の創設
・設置条件にあった発電方法を選定する。
■風力発電
内 容
課題
・風の問題があり建設場所が限られる。
・そのため他の調整が必要となり時間を要する。
・実質的な稼働率の向上(資源供給、設備障害や故障のリスク)
解決策
・計画の精度向上
・地元企業等、地域での維持管理
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Q2.進めていく上での課題 Q3.課題に対する解決策
■木質バイオマス発電
内 容
課題
・系統連系枠の問題がある。
・実質的な稼働率の向上(資源供給、設備障害や故障のリスク)
・長期展望して持続・発展できる新しい林業のあり方を構築する。
・従来の価値観や損益に縛られすぎない新しい林業のビジョン。
・長期にわたっての計画的な森林資源の供給確保(森林の育成)
・生物多様性を維持し、資源面のみならず、生活文化面でもさらに豊かな
「幸福度」の高い地域を目指すこととの共存共栄ができるような森林資源
の活用と育成計画
解決策
・計画の精度向上
・地元企業等、地域での維持管理
・高知県生物多様性アクションプログラムとの整合
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Q2.進めていく上での課題 Q3.課題に対する解決策
■太陽熱利用
内 容
課題
・熱需要の確保
・安定供給(資源とエネルギーの供給安定性、信頼性)
・地域単位での熱利用を進めるのであれば採算性も望めるが個人単位での導入
は無理がある。
解決策
・需要の開拓、拡大
■木質バイオマス熱利用、その他バイオマス熱利用
内 容
課題
・熱需要の確保。農地(需要地)の集約化と熱供給システムの構築
・木質燃料の安定供給(資源とエネルギーの供給安定性、信頼性)
・長期展望して持続・発展できる新しい林業のあり方を構築する。
・従来の価値観や損益に縛られすぎない新しい林業のビジョン。
解決策
・需要の開拓、拡大
・地域住民の協力、行政の本気度と指導力
・物流体制の確立。生産及び中間貯蔵設備、バルクローリーの開発等が課題。全
体的な生産数量のチェック及びコントロール体制
・ボイラーの開発(その他バイオマス熱利用)
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Q2.進めていく上での課題 Q3.課題に対する解決策
■蓄電池
内 容
課題
・高価格
・太陽光と蓄電による再エネは技術的には十分な実用性があり、コストの
課題を克服する導入策を考える必要がある。
解決策
・早急に大量生産し、安いもの販売する
・電気自動車のバッテリー活用が鍵になる、又は、家庭用蓄電池の支援
■燃料電池・水素
内 容
課題
・需要の確保と供給インフラの整備を同時に進める必要
解決策
・需要の開拓、拡大
■海洋エネルギー
内 容
課題
・技術開発、供給の安定性
解決策
・研究組織の誘致
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Q4.新エネルギー導入促進のための重要な視点
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Q5.新エネルギー導入促進のための必要な施策
 地産池消の徹底。
 地域内(県内)企業の優先的活用。地域循環優先。
 電力自由化における新電力(小売電気事業者)設立等で、地域が発電と小
売事業を手がけその収益を地域内に還流していくスタイルも考えられる。
 木質等の燃料流通市場を作っていくことと、熱そのものを流通させるしく
みを作る。
 家庭用ペレットストーブ、蓄電池等への助成
 連系費用への助成
 事業化のためのプラン立てや設計費用への支援
 市民出資、市民への還元のシステム、そのプラットフォームの構築
 人材の育成
 地域の防災、減災教育と連動した家庭用太陽光発電の普及
 林業に対する野生生物の被害対策
 高知県にある様々な政策、計画、アクションプログラム等と、このビジョ
ンとの連動、整合、相乗効果などについて、わかりやすく示す。
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Q6.検討を進めていく上でのご意見・ご要望
 地域振興計画(新エネビジョン策定含む)は県内組織、域内の人が知恵を
出し汗をかき作るもの。他の計画や現況を正確に把握する。
 再生可能エネルギーへの転換だけでなく、地域の(特に中山間地域)雇用
拡大、所得増加につながることも併せて考えていただきたい。高知県経済
の活性化を第一に考えた、環境にも配慮した新エネルギービジョンの策定
と実行をお願いする。
 中山間の振興等、新エネルギーのみではなく複合的な取り組みが必要。
 再生可能エネルギーは環境保全に資すると共に小規模なものを含め、郡部
での重要な収入源及び地域の自交のつながるという大きな役割をこれから
担っていく分野だと思う。そうした視点を忘れずに券も普及に取り組んで
頂きたい。
 県内で使うエネルギーは、県内で自給するつもりで検討していきたい。
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Q6.検討を進めていく上でのご意見・ご要望(続き)
 木質バイオ発電を少なくとも、あと2ヶ所増やすことを考えたい。具体的
にどこに立地可能か、どうすれば(林業をどう変えていけば)材料が確保
できるか、ビジョンで明確にしてもらいたい。
 県が実施している地域還流型の評価。(県外資本による再エネメリットの
流出。再エネ付加金を県民(四国)が負担していることを考慮して県外資
本に付き、再エネがどれだけの損失になるのか、還流型はいかにメリット
があるのか、市民にわかりやすく定量的に示してほしい。)
 小水力の経済性の分かりやすい評価(次を検討する材料とする)
・土佐町(県営)、コストと収益(再エネ付加金の県民負担も考慮)
・舟入川
 水力は地域を選定して何ヶ所かで事業を実施する。
 将来的な可能性に関する取り組みは別として、確立した技術で成功事例を
多く作る(信頼性、安定性、維持管理が容易等)
 総合的なエネルギー効率が高い熱供給(太陽熱等)の拡大
 バイオマス発電所等見学したい。
ご協力ありがとうございました
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