仕様書 イノベーション推進部 1.件名 産業技術シーズ発掘事業における大学・公的研究機関等の研究開発への取組に関する 調査 2.目的 NEDO は、エネルギー・環境分野の中長期的な課題を解決すべく、省エネルギー・新エ ネルギー・CO2 削減等のエネルギー・環境分野において、2030 年以降の実用化を見据え た革新的な技術・システムの先導研究を行う、エネルギー・環境新技術先導プログラムを実 施している。本プログラムは、産学連携体制による研究開発の実施を原則としており、大学・ 公的研究機関における革新的な技術シーズを産業技術へ的確につなげていくことで将来 の抜本的なエネルギー・環境問題の解決を図るものである。 本調査では、これまで NEDO の産業技術シーズ発掘に関する事業(以下、「シーズ発掘 事業」という。)に参加し、産業応用を意図した研究開発を実施してきた大学・公的研究機関 等の研究者を対象として、アンケート、ヒアリング調査及び分析等を実施する。これにより、こ れまでのシーズ発掘事業の特徴や成果を把握し、エネルギー・環境新技術先導プログラム の制度改善に活用することを目的とする。 3.内容 3.1.科学技術等政策的なポジションに関する調査 NEDO のシーズ発掘事業の背景、目的及び特徴等を十分に考慮し、政府全体の科学 技術政策における位置づけや、関連府省庁における予算事業との関係等について、文 献や Web 等の手法により、整理・分析を行う。 3.2.シーズ発掘事業の成果に関する調査 これまでの NEDO のシーズ発掘事業に参画していた大学・公的研究機関等の研究者 等を対象として、成果に関する定量及び定性的な情報を、(1)アンケートや(2)ヒアリング 等の手法を用いて収集する。さらに、その中で所定の条件を満たす案件を(3)成功事例 として取り上げる。 (1) アンケート調査による定量情報の収集・分析 ・手法:紙及び電子的手法によるアンケート (※具体的な手法・進め方は、NEDO 担当者と協議の上決定すること) ・対象:NEDO のシーズ発掘事業に参画していた研究者等 約 1,200 名 ・回収:未回答者への督促を行い、可能な限り回収率向上に努めること ・内容:設問数は 100 問程度以内とし、以下のような項目を想定 <アンケート調査で把握する項目(例)> -NEDO シーズ発掘事業の満足度(段階評価、評価理由、等) -実用化・事業化に向けた進捗状況(企業との連携状況、事業化件数、等) -社会的効果(省エネルギー/代替エネルギー、健康・ヘルスケア、IT 等) -産業技術面での成果(特許出願/取得件数、論文数、受賞件数、等) -個人キャリアへの貢献(公的研究事業でのリーダー経験、参画事業数、等) -間接経費設定の満足度 -その他、波及的・副次的な効果 /等 ・分析:NEDO 担当者と協議しつつ、種々の観点から分析を行う。 (2) ヒアリング調査による定性情報の収集・分析 ・手法:ヒアリング(対面形式) ・対象:アンケート回答者のうち 60 名以上(アンケートを受けて選定) ・内容:アンケート調査の結果を基に、ヒアリングによる追加調査を実施 ・分析:NEDO 担当者と協議しつつ、種々の観点から分析を行う。 (3) 成功事例等、顕著な案件の深掘り調査 ・手法:ヒアリング等 ・対象:NEDO シーズ発掘事業を通じて顕著な成果をあげた研究者及び、成果に 貢献した連携先企業等(アンケートを受けて選定) ・内容:事業の成功要因等を明らかにする。さらに、これを分析・一般化することで、 今後の NEDO の研究開発制度及び研究開発マネジメント等のあり方について、 その有効性や実効性等の観点から分析・考察する。 3.3.その他 NEDO からの要請があった場合は、協議の上、可能な限り反映する。 4.調査期間 NEDOが指定する日から平成 28 年 10 月 31 日(月)まで 5.予算 2000万円以内 6.報告書 提出期限:平成 28 年 10 月 31 日(月) 提出部数:電子媒体 CD-R(PDF ファイル形式)1枚 提出方法:「成果報告書・中間年報の電子ファイル提出の手引き」に従って提出のこと。 http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/manual_tebiki_index.html 7.定期報告・報告会等の開催 委託期間中または委託期間終了後に、成果報告会における報告を依頼することがある。
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