小金井桜 展 開催にあたって 明治 22 年4月、中央線の前身である甲武鉄道は、小金井桜の開 花時期に合わせて開通します。 当初、境停車場(現武蔵境駅)の次は国分寺停車場(現国分寺 駅)で、玉川上水堤に向かうには徒歩や人力車に頼っていました。 増加する花見客に対応するため、江戸期からの花見の中心地小金井 橋に一直線に連なる位置に、駅を設けようと考えたことは当然のこ とと思えます。 小金井保桜会と駅誘致運動の連携により、大正 13 年、小金井桜 は国の名勝に指定され、のちの武蔵小金井駅である小金井花期仮駅 を設置、大正 15 年1月 15 日に武蔵小金井駅が正式開業します。 このように小金井桜のあゆみは、小金井発展の歴史そのものとい っても過言ではありません。 当館では平成6年以降、桜の季節に合わせて継続して小金井桜展 を行ってまいりました。本展示により、地元小金井及び文化財保護 に対する理解と愛着が深まっていただければ幸いです。 小金井市文化財センター
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