塾コラム③「結果に対する危険な認識」

受験結果を帰納法で考えることはできない
受験結果を帰納法で考えることはできません。
帰納法とは、実際にあった事例や個々の具体的事実から、
⼀般に通じる法則すなわち結論を導くことです。
たとえば、
ネズミAが死んだ。ネズミBが死んだ。ネズミCが死んだ。ネズミDが死んだ。
よって、ネズミEも死ぬ。
実例数は 10 より 100、100 より 1,000 と、多ければ多いほど根拠が強固になります。
しかし、塾がこれを受験結果にあてはめることは危険であり、慢⼼につながります。
たとえば、
⽣徒Aさんが 2012 年⿐⾼に受かった。
⽣徒Bさんが 2013 年⿐⾼に受かった。
⽣徒Cさんが 2014 年⿐⾼に受かった。
⽣徒Dさんが 2015 年⿐⾼に受かった。
よって、2016 年⽣徒Eさんも受かる。
⽣徒A、B、C、Dさんの結果はEさんの結果に何の関係性も関連性もありません。
去年までの⼦らが受かってきたから、今年の⼦も受かる(に違いない)。
今まで 100 名の⽣徒たちが受かってきたから、今回も⼤丈夫(だろう)。
そのようなことはどなたにも⾔えません。
受験結果は、去年は去年であり、今年は今年です。
受験結果を⼀般化することはできません。
授業のみならず結果も当然個別、つまり「⼦」別なのです。
個別指導 HANA