~コミュニティ訪問ガイド~ 2015 年 4 月更新 マ リ Republic of Mali アフリカ西部の内陸国で、セネガル川とニ ジェール川がこの広大な国を潤していま す。北にはアラブ・ベルベル系の文化、中 央部にはスーダン系の文化、南にはマンデ ィン系の文化が見られ、多様な民族・人 種・文化をはぐくんでおり、どの民族も独 自の文化と価値観を持ちながら他の民族 と共存しています。 しかし、ユニセフ子ども白書 2015 によれ ば、衛生設備や保健サービスが不十分なこ とや貧困などにより、マリの 5 歳未満の 子どもの死亡率は出生 1,000 人中 123 人 と世界 7 位の高さとなっています。 正 式 国 名:マリ共和国 首 都:バマコ 人 口:1630 万人(2012 年 時 差:日本より 9 時間遅れ 言 語:フランス語(公用語)バンバラ語等 通 貨:セーファーフラン (CFA) UNFPA) 主 要 宗 教:イスラム教(90%)、伝統的宗教(9%)、 キリスト教(1%) 主 要 産 業:農業(綿花、米、ミレット、 ソルガム) 、鉱業(金) 、畜産業 1504 版 page1 現 地 ま で の 行 き 方 現地事務所までの交通手段は、訪問者側で手配をしてください。 日本~マリ(バマコ・セヌー国際空港)~バマコ市内 マリへの玄関口は首都バマコ近郊にあるバマコ・セヌー国際空港です。日本からの直行便はあり ませんが、フランス経由などの乗り継ぎ便を利用して行くことができます。 バマコ・セヌー国際空港から市内までは、タクシーで約 20 分です。 バマコ ~ 現地事務所 ~チャイルドのコミュニティ * 現地事務所からコミュニティまでは、現地事務所が車を用意してご案内いたします。 ■#1015(105) キタ活動地域(Kita) バマコの西、約 185kmのところにあり、車で 2 時間半ほどかかります。 ■#1016(164) カンガバ活動地域(Kangaba) バマコの南、約 95kmのところに位置し、車でおよそ 1 時間 15 分です。 ■#1018(166) カティ活動地域(Kati) バマコから約 30kmのところに位置し、現地事務所は、サナンコロバ(Sanankoroba)にあります。車で 30 分ほどです。 ■#1033(845) バルエリ活動地域(Baloueri) バマコからバルエリまでは東に約 180km、車で 2 時間 30 分かかります。現地事務所はバルエリから車で 20 分ほどのコノブグ(Konobougou)にあります。 訪 問 に 適 し た 時 期 気候は、短い雨季(6 月~9 月)と、長い乾季(11 月~5 月)とに分けられます。11 月から 5 月までの乾季にご 訪問されることをお勧めします。地域によって気温、降雨量は大きく異なり、北部の砂漠地帯では降雨量が極めて 少なく、一方南部では熱帯性気候で年間降雨量は 700mm を超え、昼夜の温度差が大きいのが特徴です。 <雨季> 雨季にあたる 6~9 月は、住民が農作業で忙しい繁忙期となります。また、路面事情が悪化し、通行が困難になる ばかりか危険を伴う場合があります。 <乾季> 11~5月は乾季で、平均気温 30 度ですが、夏は 40 度まで上がることも珍しくありません。3~5 月にはハルマ ッタンと呼ばれる北東の風が、快晴のときに吹き、サハラ砂漠からたびたび大量の埃を運び、気温も 40 度まで上 がります。11~1 月の朝晩は冷え込みますので、上着やカーディガンなどをお持ちになるとよいでしょう。 1504 版 page2 周 辺 地 図 バルエリ活動地域 キタ活動地域 #1033(845) #1015(105) バマコ国統括事務所 カティ活動地域 #1018(166) カンガバ活動地域 #1016(164) 現 地 事 務 所 の 業 務 日 / 時 間 月曜日~金曜日 7:30から15:30 *土日・祝日は休みです。 *夏季休暇と年末年始には事務所がお休みになりますので、ご訪問はお受けできません。 現 地 ス タ ッ フ と の 待 ち 合 わ せ 現地事務所に(所在地はご事前にご連絡します)にお越しいただくか、ホテルまでお出迎えします。 ご希望の際は「訪問予定メモ」にご記入ください。 マ リ の 主 な 祝 祭 日 ※*マークは年によって日付が変わる移動祝祭日です。 ※上記は 2015 年のものです。 1月1日 新年 5 月 25 日 アフリカの日 1月3日 *モハメッド生誕祭 7 月 18 日 *ラマダン終了(Eid al-Fitr) 1 月 20 日 軍隊の日 8月6日 預言者の洗礼の日 3 月 26 日 殉教者の日 9 月 22 日 独立記念日 5月1日 メーデー 9 月 23 日 *犠牲祭 12 月 25 日 クリスマス 1504 版 page3 言 語 と 通 訳 公用語はフランス語です。そのほかに 32 の民族語が話されていますが、共通語としておよそ 80%の人がバンバラ 語を使っています。 *現地では職員が英語でご案内します。日本語通訳の手配をご希望の際は「訪問予定メモ」にご記入くださ い。通訳料は実費をご負担いただくことになります。なお日本語通訳のレベルが十分でない場合、また通訳 が手配できない場合もありますことをご了承ください。 宿 泊 現地事務所を通じて宿泊先の手配をご希望される場合は、「訪問予定メモ」の所定の欄にご記入の上、プラン・ジ ャパン事務局にご相談ください。 以下は現地事務所から紹介のあったホテルです。 ■バマコ(Bamako) ■カンガバ(Kangaba) ■キタ(Kita) ☆Hole El Farouk ☆Hotel Manden ☆Hotel Refuge ☆Hotel Salam ☆Hotel Residence Kanaga ☆Hotel Relais Touristique 両 替 ・ 銀 行 ・ ク レ ジ ッ ト カ ー ド <通貨> マリで使用されているのは、セーファーフラン(CFA Franc)です。CFA には、西アフリカ諸国中央銀行(BCEAO) が発行しているもの(XOF)と、中部アフリカ諸国銀行(BEAC)が発行しているもの(XAF)の 2 種類があり ます。どちらの CFA も通貨の価値としては同一ですが、国によって使用している CFA が異なり、相互に利用す ることはできませんので注意が必要です。マリでは、CFA Franc BCEAO(XOF)が使用されています。 <両替> ※1 ユーロ=655.957CFA(固定レート) 外貨両替は、ユーロか US ドルですと容易に両替ができます。主要なホテル、バマコの銀行やその他都市でも両 替ができます。 <トラベラーズチェック・クレジットカード> トラベラーズチェックも換金できますが、外貨両替ほど容易ではありません。5%から 20%の手数料を支払う必 要があり、換金手続きに時間がかかります。銀行によってはトラベラーズチェック購入時のレシートがなくては 換金できない場合がありますのでレシートを忘れずにお持ちください。クレジットカードは、4 つ星もしくは 5 つ星のホテルと限られたレストランでのみ利用可能です。 現 地 の 習 慣 ○人々はとても親切で友好的です。知らない人に対してもオープンで、常に気遣う気持ちがあります。 ○伝統的な習慣と宗教上の規律が守られています。例えば、村の長老や村長はまず男性にだけ握手を求めます。女 性は握手を求められるまで待たなければなりません。また、イスラム信仰の普及している地域なので、女性はス カートや丈の短いワンピースなど着用はお控えください。モスクやその他の宗教施設を訪問する場合は、イスラ 1504 版 page4 ム教の規則に準じた服装をされるようお願いいたします。 ○訪問者はコミュニティ全体で歓迎します。食事が用意されますので、必ず手をつけて感謝の気持ちを伝えてくだ さい。 ○訪問者にお土産(食べ物、手工芸品、ヤギなど)を渡す習慣がありますので、快く受取ってください。持ち帰れ ないものについては職員にご相談ください。 留 意 事 項 ○プランが活動している地区では、写真撮影が禁止されていることもありますので、撮影前に必ず現地職員にご相 談ください。政府の建物、空港、橋やダム、警察や軍の関連施設は撮影が禁止されています。また、ファミリー や彼らの家、学校やコミュニティの写真をお撮りになる際も、必ず事前に了承を得てからなさってください(イ スラム教上の理由で撮影を禁止している場合があります)。 ○身分証明書は必ず携行してください。 ○スリに気をつけ、貴重品の携帯には十分注意してください。旅行中は多額の現金や貴金属類を持ち歩くことはお 避けください。 ○コレラやマラリアの対策をされることをお勧めします。露出の高い服装は避け、虫よけスプレーなどをご用意く ださい。 ○敬虔なイスラム教徒が多いため、露出の高い服装は避けてください。 ○マリは日差しが強いので帽子、サングラス、日焼け止めをお持ちください。 ○ ファミリーと皆さまの安全のために、チャイルドをコミュニティから連れ出すことや、コミュニティで のホームステイはできません。 ○ ファミリーから現金や物を要求するような発言があった時、現場での説明、通訳、諸費用の支払いにつ いて問題をお感じになった場合は、その場で現地職員に伝えてください。 ○ あらゆる種類の麻薬の売買・所持、および子どもとの性行為は厳罰に処せられます。 ○ お互いの個人住所の交換はできません。 ✎チャイルドとの直接の手紙のやりとりは、郵便サービスのない場所には届かず、通信記録がとれないために 事務局で郵便事故の把握ができません。また、個人的援助の依頼の手紙が届いてご迷惑をおかけするなど、 現金や高価なプレゼントを渡す行為と同じく、住民の和を乱す一因となったりスポンサーへの依存心を生む など、地域活動の阻害につながることがあるため、ご遠慮ください。 渡 航 前 の 準 備 ○パスポート等の必要書類準備をお忘れなく。入国にはビザが必要です。ビザについてはマリ共和国大使館ホーム ページをご覧ください。 (http://www.ambamali.jp/jp/visa-issuance.php) ○海外旅行損害保険には必ずご加入ください。 ○入国に際しては黄熱病予防接種証明書(イエローカード)が必要です。他に、肝炎、ポリオ、破傷風、流行性髄 膜炎、狂犬病などの予防接種をお勧めします。またマラリア予防の薬を服用ください。 ○渡航先の安全に関しては外務省の情報等でご確認ください。 *外務省海外安全相談センター/(直通)TEL03-3501-8162(代)TEL03-3580-3311(内線 2902) *外務省ホームページ 海外危険情報/http://www.anzen.mofa.go.jp 1504 版 page5 ○訪問時に、見たいこと聞きたいことなどが具体的にありましたら、「訪問予定メモ」などで事前にプラン・ジャ パン事務局までご相談ください。 ○連絡先のリストをお忘れなくお持ちください。現地事務所の連絡先は出発前にお知らせします。 ○チャイルドやコミュニティの住民の中には、人見知りしてなかなか話しづらいことがあります。訪問前に、手紙や 報告書を読み返し、こちらからも積極的に質問や話題を用意されていくことをお勧めします。 ○コミュニティ訪問時は華美にならない服装でご訪問ください。控えめの服装でおいでください。男性は長ズボン を、女性は肩や膝の出ない長めの服をご着用ください。ショートパンツはご遠慮願います。また、動きやすいス ニーカー、リュックなどをお持ちになるのが良いでしょう。 チ ャ イ ル ド に お み や げ を 持 っ て い く 場 合 ○高価なおみやげはご遠慮ください: チャイルドが健やかに育つには、地域全体の生活向上が不可欠です。ある チャイルドや家族だけが高価なギフトをもらうことにより、地域の調和を乱してしまうおそれがあります。 ○コミュニティには他にも多くの子どもたちがいることにもご配慮ください。 ○現地での購入もできます: 文化・習慣の違いなどもありますので、事前にご相談ください。現地職員と共に購 入する場合、現地職員は好まれる品物を紹介はしますが、購入は義務ではありませんのでご予算の範囲内でお買 い求めください。 ◎適切なギフトの例: 学用品 日用品(石けん、歯ブラシ、タオル類など) グループで一緒に遊べるもの(ボール、風船など) 日本の文化を紹介できるもの(折り紙、人形、コマ、日本の絵葉書など) 大勢で分けられるもの(筆記具、飴など) ◎不適切なギフトの例: 現金(いかなる場合も渡さないでください) 変質しやすく、食中毒を起こす可能性のある食べ物や、口にすると危険な乾燥剤の入って いる包装菓子など 現地では高価なもの(電気製品、時計、使い捨てカメラなど) 、電池を使うおもちゃ 中古品(汚れや破れのある古着、使い古しの学用品) その他(翻訳が必要な本、薬、好き嫌いのある和菓子など) 簡 単 な 現 地 語 例 文 バンバラ語の簡単な挨拶です。 日本語 バンバラ語 発音 こんにちは i ni ce I ni ce お元気ですか?(相手が1人の時) i ka kε nε wa? I ka kene wa ? 1504 版 page6 お元気ですか?(相手が2人以上の時) Aw ka kε nε (wa)? Au ka ke ne (wa) 私の名前は ne tɔ gɔ ___ Ne tou gou ありがとう i ni ce i ni ce では、さようなら k'an bε n K'an ben も っ と 詳 し い 旅 行 情 報 は こ ち ら で ! *マリ共和国大使館 〒141-0021 品川区上大崎3-12-9 Tel:03-5447-6881 Fax: 03-5447-6882 ホームページ:http://www.ambamali.jp/jp/ *インターネットウェブページ : http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/mali/index.html (和文) http://www.lonelyplanet.com/destinations/africa/mali/ (英文) 1504 版 page7 チャイルドとの面会はもちろん、プランが進める地域開発プロジェクトの進捗や成果を じかにご覧いただけるのがコミュニティ訪問です。訪問日のながれを一例でご紹介します。 (例) 午前 午後 9:00 ホテルロビーで現地職員と待ち合わせ 9:30 現地事務所にてプログラムについての説明 10:00 チャイルドや家族に面会 12:00 昼食 13:00 プロジェクト視察のため学校や保健所訪問 15:00 現地事務所にて訪問アンケート記入 16:00 滞在ホテルへ向け出発 <エルサルバドル> <セネガル> 希望どおり収入向上プロジ <中国>農村部の発展度合いに 普段受け取る成長記録や ェクトを視察。プロジェクト 対する理解がより深まりました 手紙の仕分けの現場を拝 に携わる女性たちが嬉しそ 見し、私とチャイルドの交 うに成果を語る姿が何より 流にも多くの方が関わっ 印象的でした ていることを実感。温かい 気持ちになりました <ジンバブエ> コミュニティの出迎えと 子どもたちの笑顔は一生 忘れられません! <エクアドル>地球の反 <スリランカ>住民と一緒にプロジェクトを立案し、その運 対側にいる私とチャイル 営は住民や地元組織に任せていく仕組みが順調に進んでい ドが交流できるのは、プラ るように感じました ンのような国際NGOの 公益財団法人 プラン・ジャパン 〒154-8545 東京都世田谷区三軒茶屋 2-11-22 TEL 03-5481-6100 URL http://www.plan-japan.org おかげだと思いました サンタワーズセンタービル 10F FAX 03-5481-6200 MAIL [email protected] 1504 版 page8
© Copyright 2024 ExpyDoc