地 業 ConCom 現場監理の達人∼住宅編 第 3 回 着工前・地業 チェック項目リスト 着工前・地業 ここでの監理者の心構え いよいよ着工となるが、その前に地鎮祭の手配などがある。さらに、仮設工事を終えていないと、工事 ができない、または近隣に迷惑を掛けることになる。地盤改良工事が必要な場合と不要な場合があるが、 必要なときは杭の位置や高さは、事前に検討し正確に打合わせしておく必要がある。 工 期 工事名 年 月 日( ) 監理責任者 項目 ポイント チェック項目 □ 建築主に地鎮祭を実施する意向があるか □ お神酒や塩、米、海の幸、山の幸など神前に供える物を誰が準備するか 地鎮祭 □ 神主の送迎が必要か、砂や注連縄の準備を誰が行うか 準備と役割把握 □ 雨天時に対策を詳細に検討 (テントやシートを誰が用意し、誰が張るのか) 写真①∼③ 仮設設備 □ 出席者の名前を正確に把握して、神主さんに伝えておく □ 工事の邪魔にならないような位置に仮設水道・仮設電気・ 設備関係の確認 写真④∼⑥ 仮設トイレ・そのほか必要な設備が設置されているか □ 隣地境界を基準に建物の配置を決める 建築主にも説明し、確認してもらうと良い 地縄張り □ 斜線制限の影響を受ける場合は、正確に作業が 位置の確認 進められているかを特に注意して確認する 写真⑦∼⑦b □ ポイントとなる距離を確認する □ ベンチマークを決める(マンホールの蓋などが基準となる) □ ベンチマークをもとに設計 GL を設定する □ 設計 GL をもとに基礎天端の高さを設定する 水盛・遣り方 □ 基礎立上りの位置を正確に決める 位置と高さの確認 (基礎立上りの中心と通り心の一致を確認) □ X 方向、Y 方向、対角線も測って、 写真⑪ 平行四辺形になっていないことを確認する □ 杭の位置と高さを事前に打合せし、図面で提出しておく 地盤改良工事 □ 基礎伏図と照らして合わせて、杭の配置が正しいかを確認する 位置、高さ、径 □ 工事が終わったら、径や高さ、位置、杭頭の処理を確認する 写真⑧∼⑩ 根伐り 深さと床面確認 (所定の高さより高いと杭頭のはつりが生じ、基礎に影響が出る) □ 根切り底の深さと転圧を確認する 写真⑪∼⑪c □ 外部フーチング部分(基礎)やその他の部位の幅、根切り幅を確認する □ ランマーによる転圧が十分に行われているか 砕石 □ 砕石面が十分に締め固められているか 厚さ、転圧 写真⑫∼⑫b 提供/ ConCom 事務局 監修/清水 煬二 ミタス一級建築士事務所 □ 目潰し・天端均しは十分に行われているか http://concom.jp/ 地 業 ConCom 現場監理の達人∼住宅編 項目 第 3 回 着工前・地業 チェック項目リスト ポイント チェック項目 □ 厚さは 0.15mm 以上、できれば 0.2mm を使用する 防湿シート □ シートどうしの重ね代は十分か(150mm 以上とする) 破れ補修と重なり代 写真⑬∼⑬b □ 破れは補修してあるか確認する □ コンクリート水平面が、大きく波打っていないか (かぶり厚に影響する) 捨てコンクリート □ 捨てコンクリートの厚さは図面通りか確認する 打設後の不陸 □ 隠れて見えなくなる前に砕石や防湿シート、転圧状況の 記録写真を撮る 写真⑭ 立ち会えない場合は、施工者に提出させて、確認すること メモ 提供/ ConCom 事務局 監修/清水 煬二 ミタス一級建築士事務所 http://concom.jp/
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