基礎配筋 ConCom 現場監理の達人∼住宅編 第 4 回 基礎配筋 チェック項目リスト 基礎配筋 ここでの監理者の心構え いよいよ、基礎配筋の確認を行う。配筋後の手直しを最小限とするために、事前に業者と注意事項を直接話し合っ ておくことが必要である。配筋のピッチや径、補強筋や定着長さなどはもちろん、かぶり厚の確保も重要である。 特に開口補強筋部分のかぶり厚は、事前に指示をしておかないと、手直し困難となることが多い。個人的な見 解であるが、近年は、かぶり厚不足に対して過剰過ぎる判例も出てしまっている。これを軽視したり、職人任 せにしておくと、良質な品質を保てないばかりでなく、将来に渡って、大トラブルとなってしまいかねない。ホー ルダウン金物、アンカーボルトの種類、位置についても注意を払う必要がある。 工 期 工事名 年 月 日( ) 監理責任者 項目 ポイント チェック項目 □ 耐圧版の配筋のピッチと径(可 ・ 不可) 耐圧版配筋ピッチ、径 写真①∼④ □ 耐圧版主筋の継ぎ手の定着長さ(40d以上) (可 ・ 不可) □ 配筋を貫通させる場合、その位置、補強筋 (可 ・ 不可) □ 耐圧版のかぶり厚確保のために、スペーサーブロックが 1m内外の間隔で設置されている(可 ・ 不可) □ スペーサーブロックの高さは、60mm以上(建築基準法施工令) 耐圧版 または、指定があれば 70mmなどを使用している(可 ・ 不可) 耐圧版かぶり厚 □ 耐圧版の下部、捨てコンか砕石に高低差が有りすぎて、 かぶり厚が確保できない場所はない(可 ・ 不可) □ 配筋を貫通させる場合、補強筋やスリーブ廻りも、 写真⑤∼⑧ かぶり厚が確保されている(可 ・ 不可) ・縦筋・腹筋のピッチと径(可 ・ 不可) □ 主筋(上端筋・下端筋) □ 鉄筋の継手長さ(40d以上) □ 上端主筋・下端主筋コーナー補強筋の長さ (40d以上)(可 ・ 不可) 配筋ピッチ、径 □ 貫通部分の補強筋(スリーブ径 80mm以上の場合、 補強筋が望ましい)(可 ・ 不可) 写真⑨∼⑯ □ 人通口の補強筋が、図面通りなされている。(可 ・ 不可) □ 基礎縦筋または主筋と型枠との間にかぶり厚が確保されている (建築基準法施工令で 40mm 以上)(可 ・ 不可) 基礎立上り □ 配筋を貫通させる場合、補強筋やスリーブは、 立上りかぶり厚 かぶり厚が確保されている(可 ・ 不可) □ ホールダウン金物やアンカーボルト部分のかぶり厚が 写真⑰∼⑱ 確保されている(可 ・ 不可) □ 基礎立上りの高さが、図面通り正しく確保されているか (フラット 35 や長期優良住宅の基礎では、 基礎高さ 写真⑲∼⑳ 人通口 写真⑮、 提供/ ConCom 事務局 監修/清水 煬二 ミタス一級建築士事務所 基礎立上りをGLから 400mm 以上確保) □ 人通口の位置は、図面通りに施工されている(可 ・ 不可) http://concom.jp/ 基礎配筋 ConCom 現場監理の達人∼住宅編 項目 第4回 基礎配筋 チェック項目リスト ポイント チェック項目 □ 図面通りの位置に設置されている(可 ・ 不可) □ 基礎立上がり下部には、貫通させないことが望ましい 貫通部分のスリーブ 写真⑭、⑭b (可 ・ 不可) □ 事前に設置しているか(田植えは、不可)(可 ・ 不可) □ 基礎立上がりのほぼ中心位置に設置されているか(可 ・ 不可) □ 取り付け位置は図面通り(可 ・ 不可) □ 取付け高さ、径、埋め込み深さ(可 ・ 不可) 基礎立上り (基礎立上りが低い場合、耐圧版の打設前に アンカーボルト アンカーボルト設置を検討する) □ 土台継ぎ手部分に来ていないこと(可 ・ 不可) □ 筋交い、筋交い金物、ホールダウン金物と干渉しない 写真 ∼ (可 ・ 不可) □ 耐圧版を打設する前に設置しなければならないことが多い (可 ・ 不可) ホールダウン金物 写真 ∼ □ ホールダウン金物の位置、径、埋込み深さ寸法(可 ・ 不可) メモ 提供/ ConCom 事務局 監修/清水 煬二 ミタス一級建築士事務所 http://concom.jp/
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