2. 大東市をとりまく状況 2-1 大東市の概要 大東市は、大阪府の東部、淀川の左岸、北河内地域に位 置し、大阪都心部から約 10km、京都都心部から約 30 ㎞の 距離にあります。北西部は門真市と、北部は寝屋川市、四 條畷市と、南部は東大阪市と、西部は大阪市とそれぞれ接 しています。 市域の中央部を JR 片町線(学研都市線)が通っており、 市内には住道駅・野崎駅・四条畷駅の 3 駅があり、大阪都 心部からの所要時間は約 20 分となっています。また、道路 も中央を南北に国道 170 号(大阪外環状線)が、東西に主 要地方道大阪生駒線が通っており、鉄道・道路ともに交通 の便に恵まれています。 市域の面積は 1,827ha で、市域は東西が 7.5 ㎞、南北が 4.1 ㎞と東西に長くなっており、地形は大きく山地・平地 で構成され、東部は急峻な生駒山系の山間地、中部から西 部にかけては沖積による低湿地平野となっています。 2-2 人口・世帯数 (1)人口・世帯数の推移 本市の人口は平成 12 年まで増加を続け、平成 17 年に減少するも平成 22 年は増加に転じ、127,534 人となっています。世帯数は年々増加を続け、平成 22 年では 52,381 世帯で、1 世帯当たり人員は 2.43 人です。 しかしながら、将来人口推計では、総人口は減少傾向にあり、平成 32 年には 12 万人を下回ること が予想されています。 ■人口・世帯数の推移 人口(人) 昭和35年 35,354 昭和40年 57,107 昭和45年 93,136 昭和50年 110,829 昭和55年 116,635 昭和60年 122,411 平成2年 126,460 平成7年 128,838 平成12年 128,917 平成17年 126,504 平成22年 127,534 世帯数(世帯) 7,566 14,290 26,341 32,721 36,500 39,198 42,508 45,902 48,127 49,082 52,381 (人、世帯) 140,000 120,000 93,136 100,000 128,838 126,504 122,411 110,829 128,917 126,460 127,534 116,635 80,000 57,107 60,000 40,000 20,000 35,354 26,341 32,721 52,381 42,508 45,902 48,127 49,082 36,500 39,198 14,290 7,566 0 人口 国勢調査 7 世帯数 (2)年齢別人口の推移 3 階級別年齢別人口は、平成 22 年では 0~14 歳までの年少人口が 18,120 人、15~64 歳までの生産 年齢人口が 82,090 人、65 歳以上の老年人口が 26,415 人であり、高齢化率は 20.7%となっています。 推移をみると、65 歳以上の老年人口が昭和 55 年からは約 4 倍、平成 7 年からは 2 倍に増加し、高齢化 率は昭和 55 年で 5.5%、平成 7 年で 9.7%と年々大きくなっており、一方 0~14 歳の年少人口は減少 傾向にあり、少子高齢化が進んでいます。 ■年齢別人口の推移 (単位:人) 0~14歳 15~64歳 65歳以上 昭和55年 31,644 78,387 6,435 昭和60年 28,681 85,737 7,906 平成2年 23,103 92,573 9,777 平成7年 20,637 95,479 12,549 平成12年 20,101 92,827 15,904 平成17年 19,198 86,634 20,434 平成22年 18,120 82,090 26,415 (%) 100.0 90.0 5.5 6.5 67.2 70.0 7.7 9.7 12.3 16.2 20.7 73.2 74.1 72.0 68.5 64.4 15.6 15.2 14.2 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 27.1 23.4 10.0 18.3 16.0 0.0 国勢調査 昭和55年 昭和60年 平成2年 平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 0~14歳 15~64歳 65歳以上 (3)高齢化率 本市においても、全国的な傾向と同様に高齢化が進行しています。平成 22 年の高齢化率は、20.7% となっており、全国の高齢化率 23.0%と比較すると 2.3%少ないものの、平成 17 年から平成 22 年に かけて 4.5%上昇し、全国の 2.8%と比べて高齢化の進行が大きいといえます。 また、町丁目別での高齢化率をみると、市域東部の龍間や中垣内等で高くなっており、市域西部の 新田等は低い傾向にあります。 ■高齢化率の推移 高齢化率(%) (人) 40,000 23.0 20.2 35,000 25,000 20.0 16.2 14.6 15,000 9.7 26,415 15.0 12.3 20,000 20.7 17.4 30,000 25.0 20,434 15,904 10.0 12,549 10,000 5.0 5,000 0 0.0 平成7年度 平成12年 65歳以上 平成17年 高齢化率 平成22年 全国高齢化率 国勢調査 8 ■町丁目別高齢化率 22 年国勢調査 平成平成 22 年国勢調査 ※高齢化率 0%には、人口が 0 の地区、人口が秘匿措置となっている地区が含まれる 9 2-3 障害者等の推移 (1)身体障害者等の推移 身体障害者手帳所持者数は増加傾向にあり、平成 25 年度で 4,744 人となっています。平成 24 年度 に減少しましたが、全体的には増加傾向にあります。 療育手帳所持者数は年々増加し、平成 25 年度には 855 人となっています。うち、18 歳未満は 286 人 となっており、全体の 3 割を占めています。精神障害者保健福祉手帳所持者は年々増加し、平成 25 年 度では 578 人となっています。 ■身体障害者手帳所持者数の推移 5,000 手帳 所持者数 4,500 (人) 4,000 4,956 4,366 4,452 4,284 4,369 82 83 4,601 4,744 4,509 4,652 92 92 3,500 3,000 2,500 2,000 4,861 1,500 1,000 500 95 0 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 18歳未満 18歳以上 大東市地域福祉計画【第 3 期】 ■療育手帳所持者数の推移 1,000 手帳 900 所持者数 (人) 800 700 855 730 622 792 648 600 500 400 485 403 526 569 525 300 200 100 0 219 123 245 266 286 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 18歳未満 ■精神障害者保健福祉手帳所持者数の推移 手帳 所持者数 (人) 大東市地域福祉計画【第 3 期】 1,000 900 800 700 600 500 400 369 433 300 200 368 426 552 578 536 561 466 452 100 0 17 16 14 7 1 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 18歳未満 18歳以上 18歳以上 大東市地域福祉計画【第 3 期】 10 (2)介護保険者数の推移 介護保険制度の被保険者のうち 65 歳以上の第 1 号被保険者と要介護認定者数の推移をみると、第 1 号被保険者と要介護認定者数ともに増加していますが、認定率については、平成 21 年までは減少を示 し、それ以降は増加に転じています。 認定区分別認定者数の推移をみると、各年とも軽度の認定者数(要支援1、要支援2、要介護1の 合計)が最も多く、中度の認定者数(要介護2、要介護3の合計)、重度の認定者数(要介護4、要介 護5の合計)の順に多い状況となっています。 ■第 1 号被保険者数と要介護認定者数の推移 (%) (人) 40,000 17.4 16.8 30,000 21,714 22,955 16.5 26,441 25,837 25,202 24,105 17.6 16.8 16.3 20,000 10,000 3,769 3,855 3,971 4,107 4,330 4,666 0 20.0 18.0 16.0 14.0 12.0 10.0 8.0 6.0 4.0 2.0 0.0 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 第1号被保険者数 要介護認定者数 要介護認定率 介護保険事業状況報告(各年 10 月末現在) ■認定区分別認定者数の推移 (人) 5,000 4,000 3,000 2,000 530 324 394 443 378 393 502 409 393 538 459 404 458 571 544 632 687 756 777 747 952 1,000 183 383 0 458 平成18年 664 527 584 481 546 824 要介護5 要介護4 要介護3 要介護2 要介護1 604 経過的要介護 475 534 805 要支援2 要支援1 605 591 668 694 626 757 753 823 822 平成19年 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 介護保険事業状況報告(各年 10 月末現在) 11 2-4 鉄道駅及び周辺の状況 (1)鉄道駅乗降客数の状況 本市には、JR 片町線(学研都市線)が市内中心を横断して通っており、住道駅、野崎駅、四条畷駅 の 3 駅があります。平成 25 年度の 1 日平均の乗降客数は、住道駅は約 65,000 人、野崎駅は約 24,000 人、四条畷駅は約 38,000 人となっています。平成 13 年からの乗降客数の推移は、住道駅は平成 15 年 までは増加を示していましたが、それ以降は横ばい傾向にあります。野崎駅及び四条畷駅も同様に横 ばい傾向ですが、最近の 3 か年は増加傾向を示しています。 乗降客数 (人/日) 70,000 60,000 住道駅 65,228 66,050 66,382 67,322 66,246 66,44065,404 66,120 65,300 65,240 64,916 60,260 60,818 50,000 40,000 30,000 20,000 10,000 0 野崎駅 乗降客数 (人/日) 70,000 60,000 50,000 40,000 30,000 27,040 24,388 25,974 25,448 25,200 24,964 24,530 24,138 24,058 23,746 23,796 23,774 23,830 20,000 10,000 0 乗降客数 (人/日) 70,000 四条畷駅 60,000 50,000 40,000 37,360 37,542 38,268 37,124 36,562 37,026 36,820 36,402 36,602 37,078 37,216 37,304 36,596 30,000 20,000 10,000 0 大阪府統計年鑑 12 (2)鉄道駅周辺地区の状況 本市の 3 駅周辺地区の概要は以下のとおりです。 地区 四条畷駅周辺地区 地区の概要 ・周辺は住宅地が大部分となっており、駅東側に商 業施設や公共施設、学校が分布しています。 道路 ・周辺地区には幹線道路として府道大東四條畷線、 府道枚方富田林泉佐野線が南北に通っており、こ れらと駅を結ぶ道路として市道四条畷駅前西線、 市道北ノ橋四條畷南線などがあります。 施設 ・駅の西側には、学習施設、府道枚方富田林泉佐野 線の東側に公共施設、福祉施設等が分布していま す。移動制約者が利用すると認められる施設は駅 を中心に半径 500m程度に分布しています。 地区 住道駅周辺地区 地区の概要 ・駅北側は商業施設・公共施設等が集積し、市の 中心的な機能を有しています。 ・駅南側は末広公園の周辺に住宅地が広がってい ます。 道路 ・主要幹線道路として府道大阪生駒線が東西に、 地区 野崎駅周辺地区 地区の概要 ・駅と野崎観音を結ぶ動線を中心に商店街が形成され、 府道八尾枚方線が南北に通っています。 ・府道大阪生駒線と駅を結ぶ道路として、市道住 この周辺に公共施設や住宅が分布しています。 道路 道停車場線があります。 施設 線道路として南北に通っており、野崎駅と野崎観音 ・公共施設では市役所、市民会館、総合福祉セン を結ぶ府道野崎停車場線が歩行者のメイン動線とな ター等駅を中心とする半径 1km圏内に集積し ています。 ・商店街や大型商業施設、医療施設等も多く分布 しています。 ・国道170号及び府道枚方富田林泉佐野線が主要幹 っています。 施設 ・駅西側に商業施設や医療施設等が分布しています。 ・駅の東側には、子育て支援センター、老人憩の家、 などの公共施設、福祉施設等が分布しています。 13 (4)現行計画の実施状況 平成 16 年 3 月に策定された「大東市交通バリアフリー基本構想」に挙げられている特定事業 の実施状況を以下に示します。 1)公共交通特定事業 ○駅舎 (住道駅) (平成 25 年度末時点) 整備 区分 整備項目 目指すべき整備内容 備考 状況 視覚障害者誘導 連続した視覚障害者誘導用 移動経路 ○ 用ブロック ブロックの設置 エレベーター 改札階~ホームへの設置 ○ 階段 両側に 2 段手すりを設置 ○ 舗装 舗装の平滑化 ○ 音案内(音声、音サイン)の検討 △ 上下移動 ホーム 一般トイレ前整備済み 多機能トイレ前未整備 案内情報設備 分かりやすい案内標示等の整備、 ○ 改善(点字等含む) 新型券売機への取替・操 券売機 券売機等の改善 △ 作方法の点字標示を実施 その他 関連施設 ベンチ 連絡装置 ベンチの配置位置の改善 ○ インターホン等の連絡装置の整備 × ※○:整備済み △:一部整備済み ×:未整備 駅構内の階段に設置された 2 段手すり 駅構内に設置されたエレベーター 14 (野崎駅) (平成 25 年度末時点) 整備 区分 整備項目 目指すべき整備内容 備考 状況 視覚障害者誘導 連続した視覚障害者誘導用 ○ 用ブロック ブロックの設置 移動経路 道路から駅舎内へのスロープ設置、 段差 ○ 改善 上りホーム~下りホーム間への設置 ○ 階段 両側に 2 段手すりを設置 ○ 舗装 舗装の平滑化 ○ 音案内(音声、音サイン)の検討 △ エレベーター 上下移動 ホーム 一般トイレ前整備済み 多機能トイレ前未整備 案内情報設備 分かりやすい案内標示等の整備、 ○ 改善(点字等含む) トイレ 車いす対応、多機能トイレの設置 ○ 新型券売機への取替・ 券売機 券売機等の改善 △ 操作方法の点字標示を その他 実施 関連施設 ベンチ 連絡装置 ベンチの配置位置の改善 ○ インターホン等の連絡装置の整備 × ※○:整備済み 駅構内に設置されたエレベーター △:一部整備済み ×:未整備 駅入り口に設置された点字付き案内標示 15 (四条畷駅) (平成 25 年度末時点) 整備 区分 整備項目 目指すべき整備内容 備考 状況 視覚障害者誘導用 連続した視覚障害者誘導用 ○ ブロック ブロックの設置 移動経路 道路から駅舎内へのスロープ設置、 段差 ○ 改善 エレベーター 改札階~ホームへの設置 ○ 階段 両側に 2 段手すりを設置 ○ 音案内(音声、音サイン)の検討 △ 上下移動 一般トイレ前整備済み 多機能トイレ前未整備 案内情報設備 分かりやすい案内標示等の整備、 ○ 改善(点字等含む) トイレ 車いす対応、多機能トイレの設置 ○ 新型券売機への取替・ 券売機 券売機等の改善 △ 操作方法の点字標示を その他 実施 関連施設 ベンチ 連絡装置 ベンチの配置位置の改善 ○ インターホン等の連絡装置の整備 × ※○:整備済み 駅構内に設置されたエレベーター 16 △:一部整備済み ×:未整備 ○バス車両 (平成 25 年度末時点) 区分 事業者 目指すべき整備内容 整備状況 備考 低床バス(ノンステップバス・ワンステ 近鉄バス ○ ップバス)、リフト付きバスの導入推進 バス車両 ノンステップバス・ワンステップバスの 京阪バス ○ 導入推進 ※○:整備済み ×:未整備 2)道路特定事業 ○道路共通事項及び駅前について (平成 25 年度末時点) 整備 区分 名称 目指すべき整備内容 備考 状況 住道駅前広場 北側駅前広場 ○ エレベーター設置済み ○ エレベーター設置済み ○ エレベーター設置済み × 案内標示の整備、改善未整備 北側ロータリー 住道駅前 広場 エレベーターの設置 住道駅前広場 南側駅前広場 案内標示の整備、改善 野崎駅前 四条畷駅 東口 ○ エレベーター設置済み 四条畷駅 西口 ○ エレベーター設置済み ※○:整備済み 歩道と段差のない、ノンステップバス ×:未整備 住道駅前広場と住道停車場線を結ぶ エレベーター 17 ○歩道のバリアフリー化状況について (住道駅周辺) (平成 25 年度末時点)[単位:km] 特定 区分 整備 大阪府 特定 整備 経路 済み 八尾枚方線 0.8 0.8 小計 2.0 2.0 路線名称 大阪生駒線 路線名称 経路 済み 1.2 1.2 大東市 住道停車場線 0.4 0.4 住道駅前南線 0.4 0.4 諸福中垣内線 0.9 0.9 南の子谷田川線 0.1 0.1 住道駅前西線 0.4 0.2 南の子線 0.4 0.1 片町線附属街路南側2号線 0.4 0.4 川中住道1号線 0.1 0 庁舎前線 0.1 0 病院前線 0.1 0 三住扇町線 0.1 0 片町線附属街路北側2号線 0.3 0.3 新町1号線 0.2 0.2 片町線附属街路南側3号線 0.4 0 末広線 0.7 0.3 泉町一丁目7号線 0.1 0 小計 5.1 3.3 合計 7.1 5.3 整備率 74.6% 歩道が設置された 歩道が拡幅された 片町線附属街路南側 2 号線 諸福中垣内線 18 (野崎駅周辺) (平成 25 年度末時点)[単位:km] 特定 区分 整 備 路線名称 大阪府 国道170号 特定 整備 経路 済み 路線名称 経路 済み 0.4 0 野崎停車場線 小計 大東市 警察前線 0.2 0.2 南津の辺野崎駅前線 0.3 野崎駅西側線 0.4 0 0.8 0 野崎3号線 0.3 0 0 島の内太鼓田線 0.2 0 0.2 0 野崎南北7号線 0.1 0 野崎駅前南北線 0.1 0 野崎2号線 0.1 0 谷田川左岸線 0.3 0 観音野崎停車場線 0.1 0 野崎駅前線 0.3 0 小計 2.2 0.2 合計 3.0 0.2 整備率 歩行者の安全対策として路肩のカラー化を実施 野崎南北 7 号線 19 6.7% (四条畷駅周辺) (平成 25 年度末時点)[単位:km] 特定 区分 整備 大阪府 特定 整備 経路 済み 0.2 0 0.7 0.5 北条南北9号線 0.1 0 北条12号線 0.3 0.1 路線名称 路線名称 大東四條畷線 経路 済み 0.5 0.5 四條畷停車場線 小計 大東市 大阪府営大東北新町住宅外周線 0.5 0.1 四条畷駅前南北線 0.1 0 四条畷駅前西線 0.2 0.2 北条1号線 0.1 0 府営住宅四條畷南線 0.1 0.1 北条7号線 0.2 0 南楠の里町1号線 0.1 0 北条東西6号線 0.1 0 北条四條畷北線 0.2 0 北条11号線 0.1 0 北ノ橋四條畷南線 0.2 0 権現川橋りょう 小計 2.3 0.5 合計 3.0 1.0 整備率 33.3% 横断歩道及び視覚障害者誘導用ブロックが 設置された大東四條畷線 3 駅周辺の合計 [単位:km] 特定経路(総延長) 整備済み(総延長) 13.1 6.5 整備率(全体) 49.6% 20 3)交通安全特定事業 (平成 25 年度末時点) 整備 目指すべき整備内容 備考 状況 信号機の歩行者青時間を音響により知らせる信号機の設置 ○ 9 箇所設置 歩行者青時間の延長を行う信号機の設置 ○ 歩車分離信号機の設置 歩行者用道路、横断歩道等の交通規制を実施するための道路標識 ○ や道路標示の設置 違法駐車行為に係る自動車その他車両の指導及び取締の強化 ○ 自転車等放置禁止区域内の放置自転車に係る違反の指導及び ○ 自転車の移送の推進 違法駐車行為防止のための広報活動及び啓発活動の推進 ○ ※○:整備済み ×:未整備 駐輪場が整備され大幅に放置自転車が減少した住道駅前 4)その他事業 (平成 25 年度末時点) 整備 区分 名称 目指すべき整備内容 備考 状況 特定経路を構成する公園 その他の事業 道路特定事業に準拠した園路の整備 × (御供田第 3 児童遊園) ※○:整備済み 21 ×:未整備 2-5 現況の整理 本市の現況より、バリアフリー化の必要性を以下のように整理しました。 現 人口 況 ・65 歳以上の老齢人口の割合が、平成 7 年から平成 22 年で約 2 倍となっています。(9.7%→20.7%) 課 題 ⇒今後、さらなる高齢化が進行し、また障害者数の増加も予想できること ・高齢化率は全国平均よりも低いものの、高齢化率の進行が大きくなっています。 から、本市においても高齢者、障害者等の移動や施設利用の利便性、安 ・町丁目別の高齢化率では市域東部で高く、西部で低い傾向です。特に四条畷駅周辺では高齢化率が 20%以上となって 全性を向上させ、日常生活及び社会生活を支援していく必要があります。 います。 ・身体障害者手帳所持者数、療育手帳所持者数、精神障害者保健福祉手帳所持者数とも増加傾向にあります。 公共交通・移動に係る施設 等 ・高齢化の進行に比例して、介護保険制度の要介護認定者は増加しています。 鉄道 バス ・JR 片町線(学研都市線)が市内中心を横断しており、住道駅、野崎駅、四条畷駅の 3 駅があります。 ・1 日平均の乗降客数は、住道駅は約 65,000 人、野崎駅は約 24,000 人、四条畷駅は約 38,000 人です。 んでいますが、更に円滑な移動の向上に向け、利用者の意見を反映した、 ・本市の特定旅客施設については、いずれもエレベーター等の昇降施設が整備され、障害者等の利便性が向上しました。 きめ細かな整備が必要です。 ・住道駅、四条畷駅を起点として近鉄バスが、四条畷駅を起点として京阪バスが運行しています。また、住道駅を起点 に大東市コミュニティバスが運行しています。 生活関連に係る施設 公共公益施設等 ⇒特定旅客施設では、エレベーターの設置など一定のバリアフリー化が進 ⇒市民の交通の利便性を図るため、生活道路を路線バス感覚で利用できる コミュニティバスを運行していますが、野崎駅・四条畷駅には乗入れて ・JR 四条畷駅では、歩道が設置されていない箇所にバス停が設置されており、歩行者が危険を感じる箇所があります。 いないため東部地域の交通の利便性の向上が必要です。また、四条畷駅 ・近鉄バス、京阪バスともに大東市を運行するバスは全車がノンステップバスとなっています。 前のバス停では、安全に乗り降りできるよう整備が必要です ・住道駅周辺には、市役所や保健医療福祉施設等の公共施設のほか、大型商業施設が集積しています。 ・野崎駅周辺には、野崎観音を結ぶ参道として商店街が形成され、その周辺は住宅地となっており、その東側に公共施 設、福祉施設が分布しています。 ・四条畷駅周辺では、駅東側に公共施設、福祉施設があり、半径 500m 圏内に移動制約者が利用する施設が点在していま ⇒幹線道路は交通量が多く、安心して通行できる歩道の整備は十分ではな く、障害物や違法駐車などが目立つ区間もあります。 主要な公共公益施設を結ぶ経路は、利用者が円滑に移動できるよう整備 が必要です。 す。 都市公園 ・市民祭り等多くのイベントが開催される末広公園、重要な防災機能を有する大東中央公園など、都市公園が分布し、 市民に親しまれています。 ・防災機能を有する大東中央公園に関しては、アクセス道となる(都)深野北谷川線の整備が必要です。 関連計画 ・「第 4 次大東市総合計画 基本構想・第Ⅱ期基本計画(前期)」では、安心の都市活動として、市民にとって「安全、 安心、便利」な道路環境、移動手段の確保に向け社会情勢や必要性などを勘案し、市民や事業者などの意見や協力を得 ながら効率的に整備を進めていくとしています。 ・「第 3 次大東市障害者長期計画(後期計画)」や「第 5 期大東市総合介護計画」では、障害のある方や高齢者が生活し ⇒更に親しまれる公園の実現に向け、だれもが利用しやすく容易にくつろ げる公園整備を図っていく必要があります。また重要な防災機能を有す る大東中央公園については、アクセス性の向上を図る必要があります。 ⇒市民の意見や事業者の協力を得ながら、バリアフリー化が必要な箇所か ら順次整備を進めていく必要があります。 ⇒野崎駅、四条畷駅については、現状での課題を踏まえ、安全で安心な駅 周辺の整備を図る必要があります。 やすいまちづくりとして、バリアフリー法に基づき公共施設の計画的な改善を図るとともに、民間の公益施設の改善も 働きかけていくこととしています。 ・野崎駅、四条畷駅については、周辺整備基本構想が策定されています。 22 2-6 基本理念、基本方針の設定 (1)基本理念の設定 「第4次大東市総合計画 基本構想・第Ⅱ期基本計画(前期)」におけるまちづくりの目標で ある「安心の都市活動~安定した暮らしを支える環境が整ったまち~」に向かって市内のバリ アフリー化を促進し、市民がお互い助け合い笑顔あふれるまちになるように以下のとおり基本 理念を設定します。 【基本理念】 誰もが安全、安心、便利に暮らせる笑顔あふれるまち・大東 (2)基本方針の設定 基本理念に基づき、5 つの基本方針を設定します。 ■バリアフリー基本構想の目指すべき基本方針 ●ユニバーサルデザインを基本に「ひとに優しいまちづくり」の推進 誰にでも優しいまち、誰でも利用できるまちを目指し、すべての人が安心して快適 な生活を送ることができるよう、ユニバーサルデザインを推進し施設の改善・整備を 進めます。 ●思いやりを行動につなげる「心のバリアフリー」の推進 高齢者、障害者等の移動円滑化を実現するためには、施設の整備(ハード面) だけでなく、ソフト面での対応が必要です。高齢者、障害者等に対する理解を深 め、行動につなげる「心のバリアフリー」を推進することが重要になります。 学校や地域社会で「心のバリアフリー」についての教育、啓発を通じて、気兼 ねなく支え合いができる社会の実現を目指します。 ●市民ニーズを把握し、事業者、行政の連携によるバリアフリーなまちづくりを推進 市民ニーズを把握し、公共交通事業者、道路管理者、交通安全事業者、施設管 理者等の各事業者が連携を図ることにより効率的なバリアフリー施策を推進し、 統一感のあるまちづくりに取り組みます。 ●バリアフリー社会構築に向けて段階的で継続的な取り組みの推進 バリアフリー社会の向上、実現に当たっては、常に見直し、再検討が必要です。 まち全体にバリアフリーを広げていけるよう、段階的で継続的に見直しを行います。 ●バリアフリーに関する効果的な情報提供の推進 バリアフリーに関する効果的な情報を広報誌やホームページ、SNS(ソーシャ ル・ネットワーキング・サービス)等を有効的に活用し、バリアフリー化の取り 組みや整備に関する情報を広く提供していきます。 23
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