野火止小だより - 新座市教育委員会のHP

新座市立野火止小学校
「学校と家庭と地域の絆」
<コミュニティ・スクール指定校>
野火止小だより
新座市野火止4-9-1
℡ 477-1211
学校教育目標
考え学ぶ子 仲よくする子 たくましい子
平成25年度最終号
児童数634名 学級数22学級
Ko
―地域とともに豊かな学びを創造し、地域の絆を深める学校づくりをめざしてー
教育のあるべき姿
校長 入山 尚浩
正門では、花ボランティアの方々が植栽
した色鮮やかな草花と記念樹である梅花が
共演をしています。また、さぬき門にある
桜は、一段と蕾が膨らんできました。さら
に、桐の花が、まもなく姿を現そうとして
います。早春の香りが漂う中で、平成25
年度のしめくくりを迎えようとしています。
コミュニティ・スクール1年次において、
学校運営協議会の皆様を初め、保護者・地
域の方々のご理解とご協力に、心より感謝
申し上げます。
「地域あっての学校」である
ということを、強く感じた1年間でした。
地域とともにある学校づくりのために、今
後も精進して参ります。
老人と渡り鳥
「子供達に伝えたい取って置きのメモ」
という小冊子に出会いました。
ある湖の畔で、一人の老人が住んでいま
した。老人の生き甲斐は、毎年、冬になる
とこの湖にやってくる渡り鳥の群れと出会
うことでした。渡り鳥は、北の方からやっ
て来て、ここで越冬し、春になると北に帰
って行きます。渡り鳥にとって、小魚がい
っぱい生息しているこの湖は、絶好の越冬
場所となっていました。渡り鳥の飛来は、
湖の周辺の人々の冬の楽しみともなってい
ました。
そして、
ある冬のことです。
この地方に、
とてつもない寒波が襲来し、湖は一面厚い
氷に閉ざされてしまいました。冬を越そう
とやってきた渡り鳥は、湖の魚を取ること
ができなくなり、弱り果ててしまいました。
この様子を目撃した老人は、渡り鳥のため
に餌を用意し、
氷の上に撒いてやりました。
老人の行為は、来る日も来る日も続き、鳥
たちは、この行為のおかげで、無事越冬を
終えて、春になると、北の国へと旅立つこ
とができました。
また次の年、冬がやってくると、渡り鳥
が大挙してやってきました。この年は、暖
かく、湖が凍ることはありませんでした。
この年から、老人は、渡り鳥のために、餌
を作るようにしました。渡り鳥の餌を求め
る姿が愛おしく思えたのでしょう。渡り鳥
は、苦労もなく餌を確保できるので、老人
に甘えてばかりでした。
こうして、渡り鳥の数も年々増え続けて、
餌を撒く老人の姿と、それに群がる鳥達の
光景は、冬の湖の風物となりました。
こうした光景が、何年も何年も続いたあ
る年のことです。老人は病に倒れ、あっけ
なくこの世を去りました。この年も、多く
の渡り鳥が、湖に舞い降りてきましたが、
不幸は重なるもので、稀有の寒波が、この
地方を襲いました。渡り鳥達は、老人の餌
をもらえず、湖の餌を獲ることもできず、
多くの仲間が餓死してしまうという非常事
態が起きました。
この様子を目撃した湖の周辺の人々は、
「老人が餌をやったから、渡り鳥が餌を獲
る努力をしなくなった。
」とか、「最初に、
餌をやらなければ、もっと南を目指して飛
んでいったかもしれない。」
などと非難した
のです。
果たして、この老人の行為を、どのよう
に考えますか。
114名の卒業生が旅立つ日に、改めて
教育のあるべき姿を考えさせられました。