集団的自衛権の行使等を容認する閣議決定に抗議し撤回を求める会長声明

集 団 的 自衛 権 の行 使 等 を容認 す る閣議 決 定 に抗 議 し撤 回 を求 め る会長 声 明
当会 は 、本年 5月
26日
の会長 声 明 にお い て 、時 の 政府 の憲 法解 釈 の 変 更 に よ つ
て集 団 的 自衛 権 の行 使 を容認 しよ う とす る動 きに強 く反 対 し、立 憲 主 義 に基 づ いて
国政 が運 営 され る こ とを強 く求 めた が 、平成
権 の行 使 等 を容認 す る閣議 決 定 を行 つ た 。
集 団 的 自衛 権 の行 使 は、 日本 国憲 法
26年
7月 1日 、政府 は 、集 団 的 自衛
9条 の許 蓉 す る と こ ろで は な い。
この こ とは、政府 自身 が 、集 団 的 自衛 権 の 定義 に つ い て 「自国 と密 接 な 関係 に あ
る外 国 に対 す る武 力 攻撃 を、 自国 が 直接 攻 撃 され て い な い に も かか わ らず 、実力 を
も つて 阻 止 す る権利 」 で あ る と した上 で 、憲 法
9条 の 下 で の行 使 は許 され ず違 憲 で
あ る と の 解 釈 を長 年 に わ た って 繰 り返 し確 認 して きた こ とに端 的 に象 徴 され て い
る。
この た び の 閣議 決 定 は、 この よ うな解 釈 を改 め 、 自国 が 直接 攻 撃 され て い な い 場
合 に も 自衛 権 を行使 し うる と して 集 団 的 自衛 権 の行 使 を可能 とす る も ので あ るが、
従 来違 憲 で あ る との解 釈 が確 立 してい た もの に つ い て 、憲法 の 拘 束 を受 け るべ き政
府 が 閣議 決 定 で変 更 す る の は 立 憲 主 義 に根 本 か ら反 す る も ので あ り、 した が つて 、
我 が 国 に対 す る武 力 攻撃 が発 生 して い な い 場 合 の武 力 行使 は、従 来示 され て きた と
お り憲法
9条 に違 反 す る も ので あ る。
政府 は、今 後 、閣議 決 定実施 の た め の 関連 法令 の制 定等 を予 定 して い るが、違 憲
の 閣議 決 定 に基 づ く法案 が違 憲 で あ る こ とは 明 白で あ る。違 憲無効 と判 断 され る可
能性 が 高 い 法 案 が提 出 され る の は、 立 憲 主 義 の観 点 か ら看 過 し難 い 事 態 で あ る。
よ つ て 、 当会 は、集 団 的 自衛 権 の行使 等 を容 認 す る閣議 決 定 に抗議 し、直 ちに撤
回 した うえで 関連 法 令 の 制 定等 を しな い よ う求 め る と ともに、重 ね て 、 立 憲 主 義 に
基 づ い て 国政 が運 営 され る こ とを強 く求 め る も ので あ る。
2014(平
成
26)年
7月
24日
大 分 県弁護 士 会
会
長
岡
村
邦
彦