Q1 「認定たこども園」(事業費5億1千万円)の建物と土地(時価1億1千万 円以上の土地)を10年も20年も「タダ」で貸す事が出来る約束って? どういうことですか? 備品は完全に【タダ】で差し上げるって、どういうことですか? 通園バスはどうなるのですか? 具体的に説明して下さい。 リズム園に、土地と建物を10年も20年も、「タダで貸す」 ことが出来る「協定書」が結ばれました。 通園バスの維持費、リズム園の「添乗者経費」も安平町が負担 9月16日、安平町とリズム園との間で、【はやきたこども園】民営化するために、 「基本協定」を結ばれました。 この内容は、安平町が事業者を公募した「事業者募集要項」と大きく違っています。 事業者募集要綱の条件は、①土地及び建物は5年間無償貸与。5年過ぎた後は、 「更 新又は譲渡について協議」となっていました。 つまり、5年間はタダで貸し、5年を過ぎても、引き続き【タダで貸す】か、あるい は、譲渡(有料か、タダかは不明)かを、「相談する」となっておりました。 これ自体も大きな問題でした。 なんと言ったって、「早来たこども園」は事業費5億1千万円かけた建物です。 それを建ててすぐぐに、人手に渡すのですから大きな問題でした。 また、土地も時価1億1千万円以上のものです。 「Q2」にも書きましたが、政府が発表した安平町の観測点大町2カ所の公示価格(H 27年度)は、2カ所の平均が、1坪 45,288 円です。2,463坪ですから1億を 超える時価です。 その土地も「タダ」で貸すのですから。 しかし、この度の「基本協定書」は、土地も建物も「期間が無制限」に貸し出される ことが可能となりました。 事実上、安平町は、財産を失うと同じ事になるのですから、安平町民にとっては、大 変な問題です。 -1- 「リズム園」にとって、こんな「おいしい話」はありません。 10年でも20年でも「タダ」で使うことが出来る この度結ばれた「基本協定」では次のようになっています。 「役場又はリズム園から申し出ない場合は、本協定と同一条件でさらに 5年間延長するものとし、以降同様とする。」(第9条) つまり、安平町もリズム園も、お互いに黙っていれば、20年でも30年でも、 「はやきたこども園」の建物も土地も、タダで「リズム園が使用できる」ことになっ たのです。 「5年間過ぎたら相談する」となっていたものが、協議の必要もなく、自動的に延長 されることになったのですから、「リズム園」にとって、こんなおいしい話はありま せん。 これでリズム園は、20年でも30年でも、タダで建物と土地を借りることが出来る わけです。 安平町の通園バスをタダで使い、 リズム園の添乗者経費も安平町が負担 当初は(事業者募集要項では)、「通園バス」も備品ですから、リズム園にタダで、 差し上げることになっていました。これは、議員全員協議会での議事録にも記録され ています。 しかし、リズム園の方から通園バスは、いらないと言われたそうです。 つまり維持費がかかるからです。古くなれば、別な「通園バス」を用意しなければ なりません。そこで「いらないから、そのかわり、安平町で今まで使っていた通園バ スをタダで使わせてくれ。さらに、運転手や燃料費やその他、維持費も安平町で払っ てくれ。さらに、バスに添乗するリズム職員の経費(人件費)も安平町で払ってくれ」 という流れで、リズム園にとって、とっても「おいしい」内容が「基本協定書」に 盛り込まれました。 それが、基本協定第6条の2に書かれました。 「通園は、安平町の所有するバスで・・・地区の園児を安平町の管理のもとに 運行する。運行には、・・・リズム園の職員を添乗させる。添乗経費は、 安平町が負担する。」 -2- ※「安平町の管理の下に」という意味は、「事故があったら安平町が責任を 負う」という意味も含みます。 こうして、通園バスは安平町のバスを使い、運転手やその他の維持費も安平町が負担。 さらに、バスに添乗するリズム職員の経費(人件費)も、町が負担することになりま した。率直に言って、リズム学園は、かなり厚かましいですね。 しかし、それ以上になぜ、そこまでして、安平町(町長・教育委員会)は、大サービ スするのでしょうか? 「あんた、あの子のなんなのさ」っていう歌がありました。 「安平町、リズム園の何なのさ」と聞きたくなりますね。 ②備品は無償差し上げると言うことになっていますから、ピアノや遊具は、「タダ」 で差し上げる事になります。 教育委員会の統括参事は、「無償にして故障・修繕関係をリズム園の方で全面的に負 担してもらう」と、「全面的に」などと言って、いかにも、リズム園に負担を負わせ せているかのような言い方をしています(全員協議会)が、それは全く迫力がありま せんね。その場合、「故障・修繕関係」も、リズム園に負担させる契約をすれば良い のですから、それも出来ないところが問題で、「異常なサービス」を生んでいる原因 こそ、究明されなければなりません。 もちろん、備品の売却も考えられたはずです。 しかし、そう質問されても、金額の計算もしていないことがわかりました。 最初から、タダでやることしか、考えていなかったからです。 「認定こども園(早来たこども園」)は、今までのままでも、良かったのです。 そうすれば、認定こども園から、1年間に約2600万円以上(平成26年度決算) の収入があったのです。 それをそのまま、リズム園に土地・建物・備品と一緒に持って行かれることになりまし た。今までのまま、続けていけば、安平町はこれほど膨大な無駄遣いをする事が避け られたのです。 事業費5億1千万円かけて建設した「早来たこども園」が、 -3- 事実上、タダで、リズム園に渡ってしまうなど、許されません。 -4-
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