(21) 天神荘(元合川営林署所属)

[最鵬雛紹純絹β
である。
天神荘は林野関係の研修
や大学林学部学生の宿泊、
そして各界来賓の宿泊にも
利用され、時には高松宮殿
林署の設立は昭和5年、そ
米代川べりにある。合川営
で知られる七座山のふもと、
秋田杉や広葉樹の原生林
築された。台所や食堂を含
10年に切妻造りの離れが増 に 泊 っ た と い う 。 ま さ に 小
2階建て、笥棟造りで昭和
建物は木造平屋建て一部
れて福利厚生施設となった。
天神荘の前で米代川は大
な宿を希望してこの天神荘
空ひばりも公演の折、静か
たこともある。また歌手美
下など皇族の宿泊所となっ
の2年後に天神貯木場の事
む縦長の本館と離れの純木
きな蛇行を見せるが、昭和
山本郡二ツ井町麻生字麻生
務所および宿泊施設として
造建築は、上質の秋田杉が
︵取材・構成/藤原優太都︶
の奮起を望みたい。
っているようだ。二ツ井町
の巨木も天神荘の復活を願
玄関前に立つメタセコイア
値はあるものと思われる。
手を加えれば大いに利用価
にあるだけに、改築保存の
林など風光明媚な立地条件
米代川の蛇行や七座山原生
対岸に七座神社が鎮座し、
ことになりそうなけはいだ。
まだと解体の運命をたどる
朽化がかなり進み、このま
財となっている。しかし老
委譲され、文化庁指定文化
現在、天神荘は二ツ井町に
に見舞われたこともある。
1∼2メートルという災害
さな迎賓館であった。
建設された。その後、昭和
47年と同55年の水害で床上
の面目役知といったところ
26年に事務所が廃止されて ふんだんに使われ、林産地
から ﹁天神荘﹂ と名づけら
七座山の自然に包まれる天神荘
(6)
第1115号
報
時
建
秋
平成15年11月1日