オートアナライザー 仕様書

オートアナライザー
仕
様
書
平成 27 年 8 月
国立研究開発法人農業環境技術研究所
Ⅰ
調達の使用目的等
本装置は、液体サンプル中に含まれる硝酸、亜硝酸、リン酸、アンモニアと反応して発色する薬
剤を加えることで液体サンプルが呈する色の濃度を、一定の波長の光を照射して正確に測定(吸光
光度法)するために用いる。
Ⅱ
調達物品名及び構成内訳
オートアナライザー
1式
(構成内訳)
Ⅲ
1.オートサンプラー
1台
2.分析計
1台
3.ソフトウェア
1式
4.パソコン・プリンタ
1式
納入期限
平成 28 年 2 月 29 日
Ⅳ
納入場所
国立研究開発法人農業環境技術研究所
Ⅴ
技術仕様の概要
本調達に係る性能、機能及び技術等(以下「性能等」という。)の要求要件(以下「技術的要件」
という。)は以下に示すとおりである。
1. 必須の技術的要件は当研究所が必要とする最低条件を示しており、提案機器の性能等がこれを満
たしていないとの判定がなされた場合には不合格とし、落札決定の対象から除外する。
2. 提案機器の性能等が、技術的要件を満たしているか否かの判定は、本研究所内において、提案機
器に係る技術仕様書を含む提案資料の内容を精査して行う。
Ⅵ
技術的要件
以下の要件を満たしていること。
1. 装置全体
1) 測定法は以下のとおりとすること。データ分析(4 項目同時分析)までの一連の作業を自動的
に行うこと。
①
硝酸態窒素:カドミウム還元・塩酸酸性ナフチルエチレンジアミン発色 CFA 法(JIS K 0170-2
7.3.5)
②
亜硝酸態窒素:塩酸酸性ナフチルエチレンジアミン発色 CFA 法(JIS K 0170-2 6.3.5)
③
リン酸態リン:モリブデン青発色 CFA 法(JIS K 0170-4 6.3.4)
④
アンモニア態窒素:フェノールによるインドフェノール青発色 CFA 法(JIS K 0170-1 6.5)
2. オートサンプラー
1) 試料をセットするサンプラーは、1 台で 120 本以上対応可能であること。
3. 分析計
1) 測定方法は、全て公定法に準拠し、測定原理は、完全混合・完全反応が可能な規則正しい気泡
分節型連続流れ法(CFA)を採用していること。概ね以下の濃度範囲で繰り返し精度 5%以内の
定量が可能であること。検出器の分解能は 24 ビット以上であること。
・硝酸+亜硝酸態窒素:0.05~10.0 mg/L
・亜硝酸態窒素:0.01~2.0 mg/L
・リン酸態リン:0.005~1.0 mg/L
・アンモニア態窒素:0.05~10.0 mg/L
2) 規則正しく気泡を挿入する際には分析計に装備された専用のバルブを使用し、1 秒間隔で挿入
間隔が可変であり、気泡の位相調節が可能な機能を有していること。
3) 気泡分節された反応液は気泡を抜くことなくフローセル内で測定し、気泡部から得られるノイ
ズは電気的に自動削除出来る機能を有していること。
4) 硝酸態窒素、亜硝酸態窒素、リン酸態リン、アンモニア態窒素の 4 項目同時測定が可能であるこ
と。また、硝酸態窒素の測定では硝酸イオンから亜硝酸イオンに還元する必要があり、還元の
効率性からコイル状(5 回転以上)の還元カラムを使用していること。
5) 土壌の塩化カリウム抽出液の分析が可能であること。
6) 1 時間に 60 検体以上の分析が可能であること。
7) 水試料の過硫酸カリウム分解液の分析が可能であること。
8) 幅 230 ㎝、奥行 75 ㎝、高さ 100 ㎝以下であること。また 1 台の分析計に、秤量ポンプ、検出
器とも各々最低 3 台以上装備され、秤量ポンプ 1 台には 10 本以上の試薬ラインがセット可能
であること。ポンプの運転制御では 3 段階のスピードモードを要し、分析モード及び洗浄モー
ド等で適切なモード選択が可能であること。
9) 分析計の反応部内(本体内部)は、安定した測定を実施するため温度制御機能(マニュホール
ドヒーター)を有すること。
4. ソフトウェア
1) 分析装置等制御およびデータ解析・記録に用いる専用ソフトウェアは、汎用の Windows-OS 搭
載のコンピュータにインストール可能であり、操作画面が英語・日本語で表示されること。
2) リアルタイムで各物質の濃度値を確認する事が可能なよう、測定中に分析値の表示が可能なソ
フトウェアであること。
3) 硝酸の還元率およびメモリ効果(キャリーオーバー)の自動補正機能を有していること。
4) ベースラインの乱れが分析結果に影響を及ぼさぬよう、ベースラインドリフトの自動補正機能
を有していること。
5. パソコン・プリンタ
1) 分析計をコントロールできるソフトウェアをインストールでき、且つ制御できるパソコンで
あること。具体的には下記のスペックが必要である。
CPU:Intel Core i3 以上
HDD 容量:500 GB 以上
メモリ容量:4 GB 以上
光学ドライブ:DVD スーパーマルチドライブ
ディスプレイ:17 インチのカラー液晶モニター
USB3.0 ポート:8 基
OS: Microsoft 社製 Windows7 以上
2)
Ⅶ
A4 サイズで印刷可能なレーザープリンターを付属すること。
その他
1. 提案機器に関しては、入札時点で原則として製品化されていること。ただし、入札時点で製
品化されていない物品で応札する場合は、技術的要件を満たすことが可能な説明書、開発計
画書、納期に間に合うことの根拠を十分に説明できる資料及び確約書等を提出すること。
2. 提案に関しては、提案機器等が本仕様書の要求要件をどのように満たすか、あるいは、どの
ように実現するかを要求要件ごとに具体的にわかりやすく、資料等を添付して説明すること。
従って、提案の根拠が不明確または説明不十分で、当研究所の業務に重大な支障を及ぼす恐
れがあると判断した場合は、要件を満たしていないものとみなす。
3. 提出資料等に関する照会先を明記すること。
4. 提出された内容等については、問い合わせやヒアリングを行う場合がある。
5. 納入・据付調整後は、外観確認・動作確認・精度確認を行い検査結果を提出するものとする。
また転倒防止を行うこと。
6. 納入時及び納入後の適切な時期に機器の取扱説明を十分に行うほか、使用者が取扱要領を修
得するまで責任をもって支援するものとし、これに要する経費は受注者の負担とする。また、
納入後、1 回以上は無償での応用的な講習を実施すること。
7. 障害時の連絡体制として、対応者への連絡が電話、FAX、携帯電話、電子メールのいずれ
かの方法で確保できること。
8. 障害発生時に速やかに復旧できる体制があること。
9. 引き渡しから1年以内の製造者側に起因するハード的あるいはソフト的な故障については、
受注者において無償での対応をすること。
10. 提供されている装置について、説明書マニュアル(操作マニュアル)日本語版を1部提出す
ること。