2点目として市立高校での主権者教育についてお伺いいたします。18 歳で

2点目として市立高校での主権者教育についてお伺いいたします。18 歳での選挙権については、統一
地方選挙の日程で見た場合には、4 月の投票時点で高校 3 年生になってすぐに選挙が行われ、すでに選
挙権を持っている子どもと、選挙権を持たない子どもがいることを考え合わせると、高校での教育について
は 2 年生までに行っておく必要性があるものと思われますが、今後、どのような教育課程を想定されてい
ますでしょうか。
文部科学省の高等学校課程の必履修科目である公民分野での履修状況として、「現代社会」が普通
科 1 年:62 パーセント、専門学科 1 年:44 パーセント、「倫理」が普通科 3 年:37 パーセント、専門学科 3
年:9 パーセント、「政治・経済」が普通科 3 年:73 パーセント、専門学科 3 年:24 パーセントとなっており、
実質的に必履修科目としての教育には限界があるものと思われます。現在も取り組みとして行って頂いて
いる小中学校の児童会・生徒会選挙や学級委員の選出などに関して、実際の投票箱を利用しての模擬
選挙に近い体験を通して、子どもの頃から主権者教育を進めていくことは当然のこととして、今後、市立高
校において更に一歩踏み込んで、違反等を出さないためには、どの学年で、どのような形で主権者教育を
すすめていくことが必要だと思われますか。高校生の間では、通常の選挙権の有無によって違反となる事
例だけでなく、SNS 等インターネット上での選挙活動に関しても、具体的な指導が必要となってくるものと思
われますが、文部科学省で今回作成され、配布が予定されている副教材の活用方法なども含め、ご所見
をお聞かせ下さい。
<答弁>
選挙権年齢を 18 歳に引き下げる主な狙いとしては、20 代の投票率が低いことなど若者の声が政治に
十分に反映されていない現実に対応することでございます。
この狙いを実現するためには有権者としての自覚を養う主権者教育が不可欠であると認識しております。
このため本市では文部科学省の高校生に配布する予定の副教材等の内容を吟味・検討しつつ、学年の
特性に応じて模擬選挙や討論会などの疑似体験を取り入れるなど政治参加の重要性や選挙の意義・制
度を理解させ、政治的素養の情勢と主権者として選挙権を行使する態度を培っていきたいと考えておりま
す。