平成26年度第4回山陽小野田警察署協議会会議録

平成26年度第4回山陽小野田警察署協議会会議録
平成27年2月13日(金)15:00から17:15まで
開催日時
開催場所
出
山陽小野田警察署
講堂
協議会委員
石部会長、徳冨副会長、藤村委員、西村委員、八橋委員、
縄田委員、寺岡委員、渡邉委員
(計 8人)
警 察 署
署長、副署長、警務課長、会計課長、生活安全課長、地域第一課長、
地域第二課長、刑事課長、警備課長、交通課長、会務係員
(計11人)
席
者
議
題
1
2
警察業務の推進状況
平成26年中の地域警察官の活動と今後の交番・駐在所の
在り方について(協議)
3 意見交換・質疑応答
1
会長挨拶
今年に入って海外でも信じがたい悲惨な事件が起こっている。本当に痛まし
い限りである。歪んだ現代社会の中で人の心を見失ってしまった者達の暴発で
ある。
何時の時代、どのような国、社会であろうと、そこに生きているのは人間で
ある。一人ひとりが心を豊かにし、人として互いを敬う気持ちを持つように努
力することが大切であり、それによって犯罪の有り様も少しは変わっていくの
ではないかと思う。
複雑、多様化した現代社会において何かと大変であると思うが、警察が社会
を守る最後の砦であり、一人ひとりの警察官が自分自身を見失わずに、しっか
りと頑張っていただきたい。
本日は、平成26年度最後の協議会である。諮問事項はもちろん、一年間を
振り返って気づき等があれば、しっかりと協議して身のある会議にしたいと思
う。
2 署長挨拶
省略
3 警察業務説明
(1) 警務課関係
-1-
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
(7)
平成26年中の警察安全相談、広報活動について説明した。
会計課関係
平成26年中の遺失物、拾得物について説明した。
地域課関係
平成26年中の110番受理状況について説明した。
生活安全課関係
平成26年中の特別法犯検挙件数、検挙人数について説明した。
刑事課関係
平成26年中の全刑法犯認知・検挙件数、検挙人数について説明した。
交通課関係
平成26年中の交通事故発生状況及び交通指導取締状況について説明した。
警備課関係
大規模災害に備えた諸対策の推進について説明した。
4 平成26年中の地域警察官の活動と今後の交番・駐在所の在り方について
(協
議)
(委員)
平成26年中の地域警察官の活動と今後の交番・駐在所の在り方について
説明を受けたが、地域の安全・安心を守るため限られた人員と体制の中で最
大限の効果を上げるために、いろんな工夫、努力をされていることがよく分
かった。
協議テーマは、変化する社会情勢、特に犯罪情勢の中で交番・駐在所が如
何に在るべきかということだが、特に交番・駐在所の統廃合が重要なテーマ
だと思う。統廃合の方針等について説明を願う。
(署長)
地域住民の皆様に安心感を持っていただくため、昼夜で警察官の運用を変
えている。昼間は徒歩やバイクによるパトロールを強化し制服警察官の姿を
より多く見ていただき、夜間はパトカーによるパトロールを強化し110番
通報等に迅速的確に対処できるようにしている。
しかし、DV、ストーカー、高齢者の所在不明事案など命に係わる事案へ
の対処は、当日勤務員以外の警察官を頻繁に呼び出しているのが現状であり、
より一層の夜間勤務体制の強化が必要であるが警察官の増員は困難である。
そのために、管内でも特に事案発生が少ない梶駐在所と津布田駐在所を廃
止して、その人員を埴生交番に配置し、同交番のパトカーを24時間体制で
フル活用することで、特に夜間体制の強化を図ることを検討している。
なお、駐在所廃止に伴う住民の皆様の不安感解消方策として、建物自体は
連絡所として温存し、来訪者の利便性を考慮するため、不在転送装置を新設
して本署と連絡がとれるようにする。
統廃合は、あくまでも、治安維持のための、警察機能向上といった視点で
取り組んでいることをご理解いただきたい。
-2-
(委員)
確かに、徒歩やバイクで巡回中の制服警察官をよく見かけるようになった。
とても安心感があるので、継続してほしい。
(委員)
統廃合の趣旨は理解できるが、リスポンスタイムを見ると、梶駐在所と津
布田駐在所の管内が最も遅い。両駐在所が廃止され、埴生交番からのパトカ
ー出動となるとリスポンスタイムがもっと遅くなるのではないか。
(署長)
埴生交番のパトカーを24時間体制でフル活用し、廃止地域のパトロール
を強化するので、自転車やバイクで駐在所員が現場直行するよりは、リスポ
ンスタイムは短縮されると考えている。
(委員)
駐在所廃止に伴う地元住民の不安感の解消について十分な検討をお願いす
る。
(委員)
駐在所の建物自体は連絡所として残し、備え付けの通報装置で、常時、警
察署の警察官と連絡がとれると聞き少し安心した。
駐在所が連絡所に変わることを、地域住民にどのような方法で知らせるの
か。
(署長)
個別の事前説明はすでに始めている。4月にはミニ広報紙やメルマガなど
で大々的に広報を行う予定である。
(委員)
交番・駐在所は、誰もが一見して分かり、すぐに立ち寄れるほうが良い。
古い駐在所は建物自体が分かりづらいので、目立つようにのぼり旗等を立て
ることもひとつの方法である。
(委員)
交番と駐在所の違いは何か。
(地一課長)
3交替で24時間体制で勤務するところが交番、住み込みで日中だけ勤務
するところが駐在所である。
(委員)
駐在所の勤務員は何名か、また家族も一緒に住むのか。
(地一課長)
基本的には1名で、家族帯同である。
(委員)
交番の勤務員は何名か。
(地一課長)
基本的には6名である。3交替で1当務2人である。
(委員)
-3-
派出所と交番の違いは何か。
(署長)
派出所は、現在の交番のことである。以前は、警察官派出所という名称を
使用していた。
(委員)
確か有帆地区に駐在所か交番があったと思うが、今でもあるのか。
(署長)
有帆駐在所であるがすでに廃止している。廃止後は駅前交番のエリアとな
り交番勤務員がパトロールや巡回連絡を行っている。
(委員)
平穏で治安が安定しているから駐在所を廃止するとのことだが、そのよう
な地域は人口が少なく高齢者が多いので、廃止後は逆にその地域が狙われや
すくなるのではないか。
(署長)
警察官の活動拠点が交番に変わるだけであり、逆に駐在所廃止地域のパト
ロールを強化するので、治安が悪化することはない。現に有帆駐在所の廃止
地域で事案発生が多くなったということもない。
(委員)
山口県全体で刑法犯認知件数が減っているが、他の警察署でも交番・駐在
所の統廃合が進んでいるのか。
(署長)
駐在所は、昭和30年代、40年代に建てられたものが多い。都市部に交
番、田舎に駐在所という流れの中で見直しを行っているが、車社会の現在、
梶地区も津布田地区も警察署から10分~15分のエリアであり、田舎では
ない。県下全域において、各警察署管内の治安維持の観点から、建て替え、
廃止、移転等を検討し推進している。
(委員)
限られた人員の中で非常に努力されているが、地域警察官を増員すること
はできないのか。
(署長)
警察官の定数は決まっており、地域警察官だけを増員という訳にはいかな
い。県警としての山口県全体の治安維持の方針との兼ね合いの中で、警察署
としては、管内の治安維持を全うするために限られた人員で警察機能の向上
を図っていかなければならない。
(委員)
社会情勢が大きく変化している中、駐在所の統廃合は、やむを得ないこと
であると思うが、警察本部の机上論と警察署の現場サイドの意見、地域住民
の意見との間に大きなギャップがあるように感じる。
駐在所は、地域住民、特に高齢者の心の拠り所であり、統廃合にあたって
は、業務の効率性だけを追求した机上論だけでなく、地域の実情や住民のニ
-4-
ーズを考慮し、十分なコンセンサスをとったうえで進めてほしい。
なお、リスポンスタイムの話が良く出てくるが、県の平均を取ったり、他
の地域と比べるのは意味が無いと感じる。同じ条件の中、つまり山陽小野田
警察署管内での数字を比較して目標を掲げた方が良いと思う。
(署長)
リスポンスタイムの定義が少し変わってきており、遡っての比較が困難で
あることから、昨年の数字で資料を作成した。今後は、同じ条件の中での比
較も考えていきたい。
(委員)
夜間の受理件数が、110番受理総数の約6割だが、その内の約4割が、
虚偽通報や不急の通報である。本当に大変なことが起きて警察を頼ってきた
人達に、きちんと対応できているのか。
(地一課長)
通報内容の重要性、緊急性を判断し、優先順位をつけて対応している。
(副署長)
夜間に多くの重要事案が発生しているが、適切に対応している。当日の勤
務員だけで対応できない場合は、事案の内容に応じて勤務員以外の警察官を
数人レベルから全署員レベルの間で応招し対応している。当署員だけでは不
十分と判断した場合は警察本部の応援を求めている。
(委員)
駐在所に落とし物を届けに行った時などに鍵がかかっていることがよくあ
る。駐在所は日中でも鍵をかけるようになっているのか。
(地一課長)
原則、駐在所を不在にする時は鍵をかける。日中でも勤務日と公休日とが
あり、勤務状況によっては平日の日中が公休日になることがある。
(委員)
駐在所は地域住民の心の拠り所であり、何かあった時に助けを求めて行く
所なので、できるだけ鍵が開いていて欲しいと思う。
(委員)
駐交番連絡協議会とはどのようなものか。
(地一課長)
各駐交番単位でその世帯の防犯連絡指導員等に出席していただき、地域の
犯罪情勢等を説明して地域住民の声を聞くといった会である。
(委員)
駐交番の統廃合にあたって、地域住民の声を吸い上げるうえで重要な会合
であり、要望把握活動の向上に努めてほしい。
(地一課長)
定期的に開催しているが、できるだけ実施回数を増やし、地域住民の要望、
意見を吸い上げ、住民目線での仕事に役立てたい。
(委員)
-5-
駐交番の統廃合については、くれぐれも地域住民が不安にならないような
施策をお願いする。
5 意見交換・質疑応答
(委員)
高齢の買い物客が、ディスカウトショップ「ダイレックス」前の車道を横
断しているのをよく見かける。すぐ近くに歩車分離信号機の交差点があるの
に、停止車両の間を縫って横断しており危険と感じていたが、交通課長から、
高齢者への安全指導の徹底、横断中の事故防止対策について説明を受け安心
した。
(委員)
ここ数年、宇部・小野田で覚醒剤事件が多いようだが、入手ルートが出来
ているということか。それとも、個別にネット等で手に入れたものなのか。
(刑事課長)
昨年から今年にかけて検挙した覚醒剤所持、使用事件については、個別の
ルートで覚醒剤を入手している。
(委員)
年末になると、右翼団体を名乗る者から物資等の購入依頼の電話が頻繁に
かかってくる。どのように対応したら良いか。
(刑事課長)
まず、脅しをかけて購入を求めてくるというのが一つの手口だが、これで
相手の言い分に乗ってしまうと、どんどん要求がエスカレートする。毅然と
した態度で断ることが基本である。それでも、相手がしつこく要求してきた
ら迷わず警察に相談することである。
(警備課長)
以前、九州方面から定期的に山口県に物資等を売りつけに来ていた団体が
いたが、現在はほとんど無くなっている。電話での振込依頼も若干あるが、
それは右翼団体とは異なるものである。
(委員)
本を買ってくれと言われたことがある。
(刑事課長)
本、かまぼこ、そうめん等、手を変え品を変え電話してくるが、それらは
単独で行動しており組織的なものではない。何かあれば警察に相談して欲し
い。
(副署長)
その場しのぎで購読金を払ったり、賛助金を払ったりするのは絶対にやめ
ていただきたい。一度でも払うと、また別のグループから電話がかかってき
たりする。裏で暴力団と繋がっているケースもあるので、迷わず警察に連絡
して欲しい。
(委員)
-6-
振り込め詐欺の防止対策だが、各金融機関で客への窓口対応が異なってい
る。山陽小野田警察署では、窓口対応についてどのように指導しているのか。
(生安課長)
県として金融機関全体に対するマニュアルみたいなものは作っている。各
金融機関で窓口対応は異なっているが、高齢の方の高額振り込みの場合は、
不審点が無くても通報するよう依頼している。昨今は、犯人側が一段と巧妙
となり、窓口担当者の質問を想定して高齢者に対応要領を指導したりするの
で、不審点を見抜けず、被害に遭ってしまうケースがあるからである。
(委員)
今後、スマートフォン絡みの犯罪がますます多くなると思われるが、対応
策等は考えているのか。
(生安課長)
学校、特に中高生に対してはこまめに講習等を行い、過去の犯罪事例によ
り危険性を指導している。いろいろな情報が簡単に手に入る時代であり、そ
れをどう判断して、どう選択して、どう使っていくかを見極めるのは大変難
しい。
各管理会社による専門的で分かりやすい出前教養等もあり、それらも合わ
せて犯罪の未然防止を図っている。
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7
配付資料
○ やまぐちけいさつの友 ~ 山口県警察友の会
○ 警察業務関係資料 ~ 山陽小野田警察署
○ 警察署協議会ニュース(平成26年 No.34) ~ 山口県警察
その他
次回協議会は、平成27年4月下旬~5月中に開催することとした。
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