脱 ニキビ 所属: 医学・歯学・医療ゼミ 2年8組33番 第1章 第1節 福田 俊佑 はじめに 主題設定の理由 現在、多くの若者がニキビについて悩んでいる。というのも、ニキビは、13 歳か ら 19 歳までの思春期に多くみられるため、“思春期のシンボル”ともいわれ、病気 扱いされていないからである。ニキビは、正確には「尋常性挫創(じんじょうせいざ そう)」という病気なので、治療が必要なのである。 第2節 研究の狙い ニキビができる原因の一つに考えられているのが、悪い生活習慣だ。 今回の研究では、生活習慣のどのようなところがニキビにつながっているのか、 またそれとともに、ニキビを防ぐ理想的な生活習慣を探っていきたい。また、出来 てしまったニキビを治す、家で簡単にできる方法を紹介したい。 第3節 研究内容と研究方法 ニキビの原因、生活習慣から考える治療法、家で簡単にできるニキビ対策 研究方法は、インターネットを利用し、できるものは、実践してみた。 第2章 第1節 研究の展開 ニキビは なぜできる? 「なんでニキビってできるの?」ニキビのない人には、どうでもいい疑問かもし れない。だからニキビのない人は、ここで読むのをやめてもいい。しかし、”ニキビ保 持者“にとっては、おそらく一番知りたい問題ではないだろうか。 「毎日きちんと顔も 洗っている。 」し、 「甘いものを食べるとニキビができやすいと聞いたことがあるから、 甘い物を控えている。 」それなのに、 「なんでまた次から次へと出てくるの!?」こんな 声を私は何度言ったことか…。周りを見て、肌がきれいな人をみて何度うらやましいと 思ったことか…。 それを解決する最初の一歩が、 “ニキビのメカニズム”を知ることである。 1 第2節 ニキビ発生 私は、新しいニキビができると、いつも「どうも、こんにちは、ニキビちゃん。 」 と(もちろん、嫌味を込めて)言う。 が、ニキビは、容赦なく襲ってくる。倒したと思 ったら、ゾンビのように、這い上がってくる。ニキビと戦い続けて早四年、私は思った、 そろそろ和解しようと。そのためにはまず、相手を知ることが必要である。 ニキビについての本は、公の場では読みづらかったので家のインターネットで調べた。 第3節 ニキビのメカニズム 皮脂腺では、常に皮脂が作られている。皮脂は、毛穴を通って皮膚の表面が押し出され、 皮膚の膜を作り、肌を健康な状態に保つ。 ここまでは、何の問題はないが、問題は、次の段階である。 2 古い角質や角栓で、毛穴が詰まったり、性ホルモンの影響で皮脂の分泌が過剰になると、 めんぽう 皮脂が毛穴に溜まって「面皰」ができる。アクネ菌は、皮脂を好み酸素を嫌うため、発 育に好都合な面皰の中で、増殖する。このような状態に私たちは気づくはずもなく、 ニキビの進行を許してしまうのである。 3 毛穴の中で過剰に増殖したアクネ菌は、炎症を起こす物質を作る。この炎症によって引 き起こされる痛みは、かなり痛い場合があるのは、ニキビがある人ならわかるだろう。 きゅうしん そして、炎症がおこると、皮膚は赤く盛り上がって「 丘 疹 」というものになる。炎症 のうほう が進んで、周囲まで広がると、膿を持った「膿疱」になる。 こうなってくると、もう止まらない。次の段階を見てみよう。 更に炎症が進むと、毛穴の壁が壊され、膿の袋ができて、「嚢腫」になったり、硬く盛 り上がって、 「硬結」ができる。見るからに痛そうなのがお分かりいただけるだろうか? 次は、その痛いニキビを作りだす原因となっている、悪い生活習慣について見ていく。 4 第4節 ニキビを引き起こす生活習慣 ニキビができる原因は、今までの説明で理解できたと思うが、実際、皮膚のこんな に小さな世界は見えない。だから、私たちが生活している中でニキビにつながってしま うものを3つ紹介したい。 1 顔を触る(ニキビをいじる) 気になるのはわかる。つぶしたい気持ちもよくわかる。そしてそれが無意識なのもよ くわかる。だがこれは、最も気づくことが少なく、また最も多い、ニキビ発症・悪化の 原因となる行為である。 手がどれだけ汚いか知っているだろうか。実は、洋式トイレの 18 倍もの菌が潜んでい るのである。その手で、顔を触るということは、 「出でよ、ニキビ」と言っているよう なものである。自分の普段生活している所を振り返ってみると、確かに、触った所に、 ニキビがあることに気づきはしないだろうか。(もちろん個人差はあるし、手を清潔に していれば、それほどひどくはならない。) 2 洗いすぎ ニキビのある人は特に注意!ニキビが気になるからと言って、ゴシゴシ顔を洗ったり しては絶対にいけない。(私は、これをやっていて痛い目に遭った。)顔を洗いすぎると、 当然ながら顔は乾燥し、皮脂の分泌が増える。皮脂の分泌が増えるということはどうい うことになるかもうわかっているだろう。そう、ニキビになるのだ。そして、顔を触っ てしまう。洗いすぎと顔を触ることは、ニキビを作りだす悪循環なのである。 3 寝不足と乾燥 寝ることは、ニキビを防ぐ重要なキーである。寝ることで、身体は身体をきれいにし ようとする。十分な睡眠は、皮膚に溜まった皮脂を正常な状態にもっていくことができ る。それが不足すると、身体は、どんどん汚れていく。十分な睡眠をとることをすすめ る。そして、乾燥である。ニキビの肌に一番重要なのが、「適度な」潤いである。意外 だ、と思った人もいるかもしれない。ニキビの肌は、少々潤っていた方が好環境なので ある。 次は、これらの生活習慣を改善する方法を紹介したい。 5 第5節 ニキビ憲法制定 ニキビを防ぐための、憲法を作成した。これを心に留めておけば、大いにニキビを減 らすことにつながると思う。 (これは私が、実際 2 カ月実行して確認されたものである。) 『ニキビ憲法』 第 1 条 顔を触ることは、許されない 第 2 条 ゴシゴシ ではなく スリスリ 顔を洗うべし 第 3 条 早寝早起き 早寝早起き 早寝早起き 三回唱えて 実践すべし 第 4 条 乾燥したら「化粧水」を使え 男が使ってはいけない理由はない 第 5 条 相手(ニキビ)は手強い 一瞬の油断が命取り 第 6 条 今日の一針 明日の十針 第 7 条 負けそうになったら 医師に相談 第3章 まとめ ニキビは、本当に些細なことで、しつこく発生する。でも、心がけひとつで大きく変わ ることができるのだ。私は、2 カ月間右の頬だけに化粧水をつけ、早寝早起きをし、触 らないように過ごしてみた。右の頬は、現在ニキビが、以前の1割以下になっている。 ビフォーアフターの形で、写真をあげたいが個人の都合により遠慮させてもらう。だが、 上記の憲法 7 条を実践継続することで、確実にニキビが減ることが確かめられた。実践 が、問題の実証になったのである。そういう意味で、今回の研究は、自分の成長につな がったと感じている。 第4章 感想 今回のレポート作成において、、なかなかまとめることが時間的にも能力的にも間に合 6 わず、調べたことすべてを紹介することはできなかった。しかし、これを読んだ人が、 少しでもニキビについて知り、ニキビとさよならをすることを望んでいる。 参考文献 http://www.maruho.co.jp/kanja/nikibi/chiryo/index2.html ニキビ肌の(秘)スキンケア (著)もりペコ ニキビちゃんこそ美人になれる (著)プラスロン ニキビと上手にさよならする本 (著)津田摂子 7 明世
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