過渡現象 RL回路 No

過渡現象 R-L回路 No.3
スイッチを入れると
電源からの電流が
流れる
逆起電力により
逆向きの電流が
図1
流れる
図1のRL回路で、スイッチを入れた時の過渡現象は次のようになります
① 図1の回路で スイッチを入れた瞬間、コイルに電流は流れません
それは、コイルに電流が流れると電磁誘導作用(自己誘導)により
コイルに逆起電力(逆電流)が発生し、電流の流れを妨げるからです
② ただし、直流のため電流の向きと大きさに変化はないので
自己誘導による逆電流は続かず、電源からの電流は徐々に流れていきます
③ 定常状態になると
コイルの逆起電力(逆電流)は無くなり、電流は100%流れます
では次に
①のスイッチを入れた瞬間のコイルと、③の定常状態のコイルについて説明します
[①スイッチを入れた瞬間]
スイッチを入れた瞬間のコイルは
自己誘導により電流の流れを妨げるため、電流が流れません
よって、スイッチを入れた瞬間のコイルは
開放
仮想開放状態 といえます
[③定常状態]
時間が経過し、定常状態になったコイルには
自己誘導による逆起電力は発生せず抵抗はゼロになります
その時電流は100%流れます
よって、定常状態のコイルは
短絡
仮想短絡状態 といえます