化学物質 ■化学物質が環境に与える影響 身の回りの化学物質 私たちが日常使っているプラスチック容器や洗剤、医薬品 などは化学物質からできています。また、自動車のガソリン や家電製品、農薬も化学物質です。 このように化学物質はあらゆる場面で使用されていますが、 中には、ダイオキシン類のように、意図せずに生成されてし まう有害な物質もあります。 化学物質は大変便利なものですが、多くの化学物質は程度 の差こそあれ、何らかの有害性があるといわれています。 そのため、水や大気を通じて人間や動植物に悪影響を与える ことがないよう、正しい使い方や使用量を守ることが大切です。 飲料等 農薬等 大気汚染 散布 食べる 田畑 土 流れる もれる 流れる 川・海 流れる 環境中の化学物質 工場等 平成19年度は、排出量と有害性を考慮して選定した化学物 質について環境中の濃度を調査しました。その結果は環境基 準等を下回っていました。 また、県内110地点で大気、水質、地下水・土壌について ダイオキシン類の調査を行ったところ、全地点で環境基準値 を下回りました。 ● 県内のダイオキシン類排出量の推移 ●焼却するごみの量を減らす。 ¢ 買い物袋を持参する。 ¢ 不要な包装は断る。 400 ¢ 詰め替えができる商品を選ぶ。 356.4 ¢ 省資源・省エネ型の商品を選ぶ。 350 ¢ ものは大切に修理して使う。 その他発生源 300 排 出 量 250 推 計 200 ︵ g 産業廃棄物焼却施設 一般廃棄物焼却施設 ¢ ごみは分別して出す。 ●ごみは家庭で燃やさない。 │ T 150 E Q ︶ 100 PRTRのしくみ 37.7 50 27.4 13.6 8.8 10.8 6.4 4.5 0 平成9年 平成13年 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 化学物質の排出削減に関する取組 自分の住む地域でどんな化学物質が、どこから、どれだけ 排出されているかを知るための仕組みとしてPRTR制度があ ります。PRTRは化学物質排出移動量届出制度の略称で、化 学物質の排出・移動に関する情報を、事業者からの報告など をもとに、国が1年ごとにまとめて公表する制度です。 これによると、平成19年度の神奈川県内の排出量は約2万 3千トンで、全国では5位でした。そのうち、最も排出量の多 い物質はトルエンでした。 県では、PRTR制度に加えて条例によって、化学物質の管 理目標や達成状況を事業者に報告してもらうことなどによっ て、排出量削減の取組を進めています。 対話 事業者 参加 市民・NGO 情報 家庭、自動車 などの排出量 届出 利用 推計 利用 行 政 集計・公表 利用 PRTRデータ(化学物質の排出量等) 06
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