警察・小学校との連携で地域に貢献(平成27年7月)

県警・秦野警察署との連携を推進
~
秦野高校と剣道部が広畑小学校「非行防犯教室」に全面協力 ~
校長 神戸秀巳
地域の学校や事業所、市役所、自治会から秦野高校に協力依頼が来ることは頻繁にあり
ますので、それほど驚くことはまずありません。日頃から『できることは何でもやります
から!』と申しあげています。おかげさまで、地域の皆様から「垣根の低い学校」とおっ
しゃっていただけることがだいぶ増えてきました。大変ありがたいことと感謝しています。
そんな秦野高校に、5月神奈川県警の担当者(現在は神奈川県教育委員会に在籍)と地
元秦野警察署の課長が来校され、近隣の秦野市立広畑小学校で「非行防犯教室」を実施す
るにあたり、運営を秦野高校の生徒にお願いしたい旨の依頼がありました。話をお聞きす
ると、小学生の前で非行防止の劇を演じ、ナレーションもお願いしたいとのことでした。
しかも、小学生の反応を考え、「演劇部以外の生徒で」との条件が付いていました。
快く協力を申し出てくれた剣道部(男・女)の顧問と生徒たちの好意に甘えさせていた
だきました。結果として、このことが予想以上の効果につながりました。
広畑小学校の大草淳一校長より
事前に、警察の方に何度か来校して指導していただき、剣道部は普段の練習の合間をぬ
って、全部員が役者とナレーターに分かれて一生懸命に練習し、7月 10 日(金)の本番を
迎えました。日頃の練習とは全く様子が違い、とまどいも見られましたが、見ていた私た
ちにも部員たちの頑張りがストレートに伝わって来るすばらしいものとなりました。
終了後には小学生たちと給食を共にし、その後の昼休みも、小学生と交流を続けました。
秦野高校の学校評議員を務めていただいている広畑小学校の大草淳一校長より、数日し
て、感謝の言葉と一緒に、感想が届けられました。感想を読み、とても嬉しく感じるとと
もに、
「地域連携」を進める大きな意義を感じましたので、ここに紹介させていただきます。
今回、秦野高校の剣道部の生徒たちが演じた「いじめ」の演劇は、小学校の5,6年生
の子どもたちにもわかりやすい内容で、大切なセクションごとに質疑が用意されており、
解説も的確であった。教師サイドからの指導は耳が痛くなるほど聞いている子どもたちで
はあるが、今回の高校生のステージには、いつになく真剣なまなざしで臨んでいた。それ
は、自分たちに近い存在でありながら一世代先を進む高校生ならではの、大人としての存
在感を感じとったのではないかと思う。
演劇でありながら自分の身近に感じる場面が容易に想像できること、真剣とユーモアの
絶妙なマッチングも子どもたちの心を射たのではないか。最後に発表した、3つの言葉は
広畑小の校内に掲示して全児童に知らせていきたい。
これからも広畑小学校の児童のあこがれの存在として秦野高校のお兄さん、お姉さんが
いて、自分もそうなりたいと、一人でも多くの子どもたちが思ってほしい。
広畑小学校長 大草淳一
【剣道部生徒たちの感想】
※一部を紹介します
・セリフ担当で、強弱つけたり、役になりきって読むのに力を入れました。本番は舞台裏
で待機していて、役者の演技を見て、面白いところはみんなで声を出さないように気をつ
けながら、笑っていました。小学生も楽しそうに聞いてくれて、劇をやって良かったです。
(3年)
・今回の非行防止劇でしたが、僕たちにとって、とてもためになりました。やはり、大人
がやるのではなく、僕たち高校生が練習をしてやることによって、子どもたちも物語に入
りこみやすいし、僕たち高校生にとっても人間として成長でき、双方に利点があると思い
ました。また、劇が終わった後も、久しぶりの給食や、小学生との交流もあり、お金には
かえられないような楽しく貴重な経験になりました。(2年)
・今回の非行防止の劇を通して、僕たちもたくさんのことを学ぶことができました。演技
力などはあまりありませんが、相手のことを考える力など、剣道につながることを学ぶこ
とができました。僕たちが小学生と交流することによって、僕たちも小学生に元気をもら
いました。この劇で、お互いに成長することができて、とても良かったです(2年)
・最初に劇をやると聞いたときは少し恥ずかしいなと思いましたが、普通に劇をやると考
えるのではなく、この劇を通して剣道にもつながるとても良い経験ができたと思います。
それに、この劇をやったことで、剣道部の絆も深まったと思います。劇も本番では大成功
だったので、とても良かったと思います。(2年)
・私は久しぶりにこんなに長い劇をやってみて、最初はすごく緊張したし、うまくできる
のかなと不安でいっぱいでした。本番になると、集中力をとぎらさないように、気を引か
せるように努力できたと思います。私たち剣道部がさらに団結力が高まる良い機会をいた
だいたと思います。とても楽しかったです。(2年)
・今回の体験はとても面白いものだと思います。お話をいただいたときは、とまどいまし
たし、剣道部で良いのかという不安もありました。相手は小学生ということもあって、小
さな子どもが苦手な私はさらに不安になりました。しかし、全員で劇をするため、安心感
も少しありました。練習をするにあたって考えたのは、
「役を演じきる」ことでした。弱弱
しく感じさせる声の出し方を試行錯誤して、声を演じることの難しさを学びました。アフ
レコ式で劇をやることで、セリフを覚えるという部分をなくすことができるメリットはあ
りますが、声と動きがどうしても一致しないというデメリットがあります。そう考えると、
声優のすごさもわかりました。
「剣道部の我々がこうした経験をすることで、様々な事に対
応できる力がつく」と顧問の山本先生はおっしゃいました。日常生活でもいろいろな事は
起こりますが、こうした事を思い出して、これからも生活していきたいです。(3年)
平成 27 年7月