H27年度試験問題・解答

平成 27 年度リハビリテーション医学概論試験問題
４．バンク-ミケルセン
５．ロナルド・メイス
１．
「リハビリテーション」という言葉の元々の意味はどれ
か．
６．IL 運動について正しいのはどれか．
１．訓練
１．障害者の親たちの抗議行動から始まった．
２．治癒
２．障害者の身体的自立を目指した．
３．破門
３．障害者の経済的自立を目指した．
４．復権
４．生活保護の拡充を目指した．
５．納税
５．社会の構成員としての参加を目指した．
２．WHO（1981 年）によるリハビリテーションの目的は
７．ユニバーサルデザインについて正しいのはどれか．
どれか．
１．使用法が複雑である．
１．訓練
２．使用法の自由度が高い．
２．治療
３．健常者には使いにくい．
３．治癒
４．建造物には適用されない．
４．復職
５．使用法を誤った場合のリスクが高い．
５．社会的統合
８．高齢者・障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律
３．リハビリテーションが大きく発展するきっかけとなった
（バリアフリー新法）の内容に含まれていないのはどれか
ものはどれか．
１．介助犬の待機場所の確保
１．ローマ帝国滅亡
２．車椅子使用者用の客室の設置
２．宗教改革
３．車椅子使用者用の駐車場の確保
３．産業革命
４．車椅子と人がすれ違える廊下幅の確保
４．明治維新
５．目の不自由な人でも利用しやすいエレベーターの設置
５．世界大戦
９．理学療法士および作業療法士法について正しいのはどれ
４．リハビリテーション医療が、その予防・治療の対象とす
か．
るものはどれか．
１．平成元年に制定された．
１．疾病
２．療法士の診療報酬を規定している．
２．障害
３．療法士の名称独占を規定している．
３．介護
４．療法士の業務独占を規定している．
４．福祉
５．免許証は都道府県知事から交付される．
５．教育
５．ノーマライゼーションの父と呼ばれるのは誰か．
１．アンリ・デュナン
２．シュバイツァー
３．ナイチンゲール
1
１０．PO と略称されるリハビリテーション関連職種はどれ
１５．バーセル指数（Barthel index）について誤っている
か．
のはどれか．
１．理学療法士
１．ADL の評価である．
２．作業療法士
２．名義尺度である．
３．言語聴覚士
３．10 項目，100 点満点である．
４．義肢装具士
４．更衣が評価項目に含まれる．
５．社会福祉士
５．階段昇降が評価項目に含まれる．
１１．歩行困難は、国際障害分類（ICIDH）において、以
１６．手段的日常生活動作（IADL)に含まれないのはどれか．
下のどれに相当するか．
１．食事の支度
１．機能障害
２．電話使用
２．能力低下
３．庭木管理
３．社会的不利
４．排泄コントロール
４．個人因子
５．戸締り
５．環境因子
１７．廃用症候群について誤っているのはどれか．
１２．国際生活機能分類（ICF）で「活動」に含まれるのは
１．過度の安静により生じる．
どれか．
２．障害は一部の筋や骨など局所に限られる．
１．嚥下
３．若年者にも生じる．
２．言語表出
４．深部静脈血栓症もその一つである．
３．歩行
５．急性期リハビリテーションの主要な治療対象である．
４．呼吸機能
５．関節可動域
１８．廃用症候群で通常みられないものはどれか．
１．関節弛緩
１３．不安を伴う事柄を思い出さないようになることはどれ
２．筋萎縮
か．
３．骨粗鬆症
１．昇華
４．１回心拍出量減少
２．退行
５．無気肺
３．抑圧
４．合理化
１９．我が国における平成 23 年以降の死因の第 1～3 位の
５．知性化
組み合わせで正しいのはどれか．
1位
2位
3位
１．悪性新生物
– 心
疾
患 – 脳血管疾患
１．血液型は比例尺度である．
２．悪性新生物
– 心
疾
患 – 自
殺
２．徒手筋力テスト（MMT）は順序尺度である．
３．悪性新生物
– 心
疾
患 – 肺
炎
３．麻痺の程度は通常，間隔尺度で記述される．
４．悪性新生物
– 脳血管疾患 – 心
４．順序尺度の比較に平均値を用いる．
５．悪性新生物
– 脳血管疾患 – 肺
１４．尺度水準に関する記述で正しいのはどれか．
５．順序尺度の比較検定に，t 検定を用いる．
2
疾
患
炎
２０．ROM とは何を指すか．
２５．アスレティックリハビリテーションの目的として適切
１．関節可動域
なのはどれか．
２．最大筋力
１．スポーツ外傷・障害の治癒
３．記憶力
２．ADL 自立
４．言語機能
３．社会復帰
５．高次脳機能
４．競技復帰
５．競技能力向上
２１．加齢に伴って生じる筋量の減少を何というか．
１．筋ジストロフィー
２６．脳卒中後の片麻痺患者において，非麻痺側上肢を拘束
２．ポリオ
した上で，麻痺側上肢に対し集中的に訓練する治療法を何と
３．重症筋無力症
いうか．
４．サルコペニア
１．免荷療法
５．多発性筋炎
２．装具療法
３．CI 療法
２２．運動器の障害により，介護・介助が必要になったり，
４．機能的電気刺激療法
そのリスクが高くなったりしている状態を何というか．
５．経頭蓋磁気刺激療法
１．メタボリックシンドローム
２．生活習慣病
２７．自覚的運動強度を示すものはどれか．
３．ひきこもり
１．ボルグ指数
４．ロコモティブシンドローム
２．心拍数
５．老年症候群
３．血圧
４．心電図
２３．四肢の切断について誤っているのはどれか．
５．無酸素性閾値
１．上肢切断の原因としては労働災害事故が多い．
２．下肢切断の原因としては糖尿病や閉塞性動脈硬化症が
２８．Blackburn による最大心拍数予測式はどれか．
多い．
１．220 －年齢
３．義手では，装飾義手が最も多く処方されている．
２．100 ＋身長
４．大腿切断において，断端の創が治ったら，すぐに義肢
３．120 ＋体重
４．8 × BMI
が装着できて歩くことができる．
５．練習用仮義足は医療保険により支給される．
５．2 × 安静時心拍数
２９．1 MET に相当する酸素消費量はどれか．
２４．装具や義肢において，関節に相当する部分を何という
１．1.0 ml O2/kg/min
か．
１．半月
２．3.5 ml O2/kg/min
２．ソケット
３．7.0 ml O2/kg/min
３．支柱
４．10 ml O2/kg/min
４．ストラップ
５．45 ml O2/kg/min
５．継手
3
３０．呼吸機能の評価でないものはどれか．
３５．死別経験者に対するサポートを何というか。
１．スパイロメトリー
１．緩和ケア
２．動脈血ガス分析
２．デイケア
３．NYHA 分類
３．デイサービス
４．MRC 分類
４．グリーフケア
５．6 分間歩行試験
５．エンジェルケア
３１．メタボリックシンドロームの評価項目に含まれないも
３６．脳性麻痺について誤っているのはどれか。
のはどれか。
１．脳の進行性病変による。
１．腹囲
２．近年、重症度が増している。
２．血圧
３．原因として、脳血管障害が最も多い。
３．心電図
４．病型としては、痙直型が最も多い。
４．血中脂質値
５．リハの基本は神経発達学的アプローチである。
５．血糖値
３７．予防医学において一次予防はどれか．
３２．我が国における肥満の基準はどれか。
１．人間ドック
１．体重が 80kg 以上
２．健康診断
２．腹囲が 90cm 以上
３．健康教室
３．BMI が 25 kg/m2 以上
４．早期治療
４．体表面積が 1.72
m2 以上
５．リハビリテーション
５．体積が 70 L 以上
３８．我が国の全人口に占める障害者の割合はどのくらいか．
３３．2 型糖尿病に対する運動療法について正しいのはどれ
１．0.03 %
か．
２．0.1 %
１．インスリン感受性の増加が目的である．
３．0.5 %
２．無酸素運動が推奨される．
４．2 %
３．運動中低血糖になることはない．
５．5 %
４．運動強度は強ければ強いほどよい．
５．糖尿病合併症については考慮しなくてよい．
３９．我が国の医療保険制度について誤っているのはどれか．
１．国民皆保険制度である．
３４．肺がんの手術症例に，術前，腹式呼吸訓練や喀出訓練
２．診療報酬上の 1 点は 10 円に相当する．
を行った．Dietz のがんリハビリテーション分類において，
３．DPC は医療費の定額払い制度である．
以下のいずれに分類されるか．
４．請求した診療報酬がすべて認められるわけではない．
１．教育的
５．リハビリテーションに関しては混合診療が認められ
２．予防的
ている．
３．回復的
４．維持的
５．緩和的
4
４０．我が国の医療保険における運動器リハビリテーション
５．専門家の意見
における算定日数上限はどれか。
１．90 日
４５．面接における傾聴的な態度はどれか．
２．150 日
１．相づちを打つ．
３．180 日
２．行動の理由を説明させる．
４．1 年
３．事実関係を正確に確認する．
５．無期限
４．患者の感情に焦点を当てない．
５．話が途切れそうになったら新たな話題を提供する．
４１．我が国の介護保険制度について正しいのはどれか。
１．デンマークの介護保険制度をモデルとした。
４６．緩和ケア病棟で疼痛のある終末期癌患者に「痛みも強
２．保険者は市町村または東京 23 区である。
くなっているし，私はもう長くないのかなあ」と問いかけら
３．財源の全ては保険料である。
れた．共感的な対応で適切なのはどれか．
４．第１号被保険者とは、60 歳以上で、要介護または要
１．
「なぜそう思うのですか」
支援と判定された者である。
２．
「そんなこと言わず，頑張りましょう」
５．要支援者は介護保険を利用して施設入所サービスが受
３．
「そんなことは心配しなくていいですよ」
けられる。
４．
「すみませんが，時間ができたらあとで来ます」
５．
「これだけ痛みがあるとそんな気持ちになりますね」
４２．EBM（Evidence-based medicine）で正しいのはどれ
か．
４７．労働災害において，１つの重大事故の背後には 29 の
１．医師の指示を重視する医療
軽微な事故があり，その背景には 300 の異常が存在すると言
２．医療チームの合意を重視する医療
われ，医療事故もこの法則に該当すると考えられている．こ
３．診療情報の管理と守秘を重視する医療
の法則を何というか．
４．患者の希望を重視する医療
１．ハインリッヒの法則
５．実証された効果を重視する医療
２．ケプラーの法則
３．ヒヤリ・ハットの法則
４３．EBM を実践する場合に最初に行うのはどれか．
４．マーフィーの法則
１．検証
５．ルーズベルトの法則
２．適用
３．情報収集
４８．医療事故について誤っているのはどれか．
４．批判的吟味
１．医療過誤と同義である．
５．問題点の定式化
２．医療従事者が被害者である場合も含まれる．
３．医療従事者の過失の有無は問わない．
４４．以下の研究デザインのうち最もエビデンスレベルの低
４．患者が病院の廊下で転倒した場合も含まれる．
いものはどれか．
５．医療事故の防止には医療従事者個人の努力に依存す
１．患者－対照研究
るだけでは限界がある．
２．コホート研究
３．症例報告
４．無作為化比較試験
5
４９．治療についてのインフォームド・コンセントで適切で
ないのはどれか．
１．治療者はすべての治療法について説明する．
２．治療者は患者が理解できる方法で説明する．
３．判断能力に関わらず患者の決定が優先される．
４．患者の同意内容は文書で保存する．
５．患者は同意を撤回することができる．
５０．クリニカルパスについて誤っているのはどれか．
１．新人教育に役立つ．
２．治療を標準化できる．
３．在院日数を短縮できる．
４．職種ごとに個別のパスを用いる．
５．インフォームド・コンセントの説明内容が充実する．
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