平成 27 年 10 月 23 日 埼玉県立浦和東高等学校視察

平成 27 年 10 月 23 日
埼玉県立浦和東高等学校視察報告
報告者 吉田 成行・永田
1.視察の目的
慶平
文武両道の下に,希望進路別のコース制,教科科目の選択制,資格取得奨励,補習といった様々
な取組みを実施している学校を視察研修することで,本校の教育活動の充実に資する。
2.訪問日 平成 27 年 9 月 30 日(水)
3.所在地 埼玉県さいたま市緑区寺山 365 番地
4.対応者 教頭 大勝浩司
先生
5.学校の概要
昭和58年に浦和市東部地域に設立された男女共学普通科の県立高校。運動部21部(男女別),文化部11部
があり,部活動が盛んである(サッカー日本代表川島永嗣の母校)
。全校生徒数1003名。3年生の9割が進
学(大学6割私大中心)
。
6.特徴的な取組み
・少人数学級編成:320名募集時でも9クラス展開を実施。また,英語の1・2学年で少人数指導を行って
いる(9クラスを14展開)。数学の1学年では習熟度別指導を実施。
・学びのステップ1-2-5というコース制の採用。2学年で文系理系に分かれ,3学年で5コースに分かれ
る(文系3・理系2)
。文系から理系への変更は進路が看護系に変わった場合のみ認めている。3学年では文
系理系の混合クラスも存在する。
・総合学習をSD学習(Self Discovery)の時間として自己発見や将来を考える内容で実施している。進路行
事との連携もある。月曜7hがSD学習の時間。
・
「学習と部活動は両立して当たり前」という意識の醸成。試験前の部活動勉強会の実施。課題等の提出には部
活動顧問も声掛けしている。朝学習奨励のため朝練はしない。3年生の進路補講(課外講習)については朝
補講を実施している運動部顧問もいる。
・全校の取組みとして,登校してから朝のHRまでの間に教室で勉強する雰囲気が作られている(朝学習)
。教
員が自作のプリントを配布して自学自習するスタイル。5分間ドリルとして英検・漢検・語彙読解力検定の
プリントも配布し検定取得にも積極的に取り組んでいる。強制ではないが多くの生徒が朝に学習している。
・小論文指導は1学年から国語科が中心となりテキストを使って実施している。
・進路補講(課外講習)は常設で20講座開設。1・2学年でも難関大学向けに実施している科目がある。
・年2回の中学校,学習塾訪問を実施。
・生徒の『良いところ』を伸ばす指導を心がけている。
・真剣な生徒指導の実施。厳しくという意味ではなく徹底した指導の実践。
7.特色ある学校づくりに向けて
部活動が盛んな学校で,サッカー部は部員が200名を超えている。学校の顔としてサッカー部が中心となっ
ていることを学校も認識してアピールしていたのが印象的である。本校でも活躍している部活動は学校全体でも
っと外部にアピールした方がよいのではないかと感じた。学習面では朝学習という取組みが生徒の自主参加では
あるが,本校においても有効ではないかと思う点が多々あった。放課後の時間は部活動,朝は勉強という明確な
時間の使い方によって生徒の学習量を確保しているところは大変参考になった。運動部顧問も3年生の課外講習
を朝に実施して自身の部活指導の時間を作っている先生もいると伺い,文武両道の高い意識を感じた。首都圏で
はあるが,生徒募集は熱心に行っており,中学校訪問と学習塾訪問は年2回実施し生徒の確保に努めている。本
校も広報活動については何らかの改善をしなければならないという思いを改めて持った。