①涙、涙の留年制度!! ②教科書が届かない!! ③クラス替えが

第7号(2015.9)
文責:高橋 舞
皆さん、こんにちは!お久しぶりです。札幌は秋風が心地よい季節でしょうか?ヨルダン
の今年の夏は「異常気象だー」とヨルダン人が騒ぐくらい暑い夏でした。私の住んでいる町
でも 45℃まで気温が上がる日も多々ありましたが、ようやく暑さが和らいできました。
みなさんも体調に気を付けて学校行事への取り組み、頑張ってくださいね!!
日本の新年度のスタートは4月ですね。ヨルダンは9月が新年度の始まりですが、驚きの連
続です。
①涙、涙の留年制度!!
ヨルダンの公立学校では小学校から留年制度があ
ります。6月に行われた学年末テストの成績が悪かっ
た生徒が夏休み中に登校して留年をかけたテストを行
います。それでも成績不良の生徒が留年となります。
5年生~10年生では約 15%の生徒が留年しており
ます。新学期初日は学校のあちこちで留年になった生
徒が泣いていました… 昨年度まで6年生の教室にいた生徒がこの9月からも6年生の教
室で年下の子たちと授業を受けている姿を見ると複雑な気持ちになります…
②教科書が届かない!!
先生たちは「いつものことだよー」とのんきに言っておりますが、
私の学校では5年生と9年生の教科書が、新学期が始まって2週間
たっても届きません…「10 月までには届くと思う…」と業者の人は
言っております。その間の授業はどうなることやら…
小 1 の算数の教科書。ラクダや遺跡が登場する!
1
③クラス替えが間に合わない!!
こちらの先生たちは本当にのんきです。新学期が始まって2日後から、クラス替えの作業
を始めました。そして、新学期が始まって1週間後、ようやく新クラスになりました。新し
いクラスの発表は校庭でマイクで一人一人の名前を読み上げ発表されました。驚くことに、
9月末に新しい教室が1つ作られるので、6年生はまたクラス替えをするそうです。
日本から、なじみの薄い国のヨルダンですが、意外にヨルダン人は日本のことを知っています。
日本のどんなことを知っているのか少し紹介します。
日本のアニメはアラビア語に吹き替えされて、ヨルダンでも
放送されています。特に子どもたちに人気でよく知られている
のは、
「NARUTO」、
「名探偵コナン」、
「ちびまる子ちゃん」、
「キャ
プテン翼」です。ちなみにキャプテン翼はこちらの国では名前
がアラブ人の名前に変えられていて、
「キャプテン・マージド」
と呼ばれています。
↑アラビア語の字幕で放送されています
やはり、首都の東京は圧倒的な知名度です。ほとんどの
大人は、日本の首都を知っています。そして、東京と並ぶ
くらいによく知られているのは「広島」と「長崎」です。学
校の授業でも習い、子どもたちもほとんどみんな知ってい
ます。街を歩いていても「広島は原爆が落とされたのに、
なんでこんなに早く復興したの?」とよく聞かれます。日
本人以上に、広島と長崎のことについて詳しく知っている
ヨルダン人も多くいます。
↑ヨルダンの首都アンマン
やはり、お寿司はよく知られており、ヨルダンにもお寿
司屋さんはいくつかあります。(だいたい美味しくない)
ただ、中には「生の魚を食べるなんて信じられない!」
と言う人もいます。そしてお寿司以外の日本食はあまり知
られていません。時々、
「ゴキブリ食べるんだよねー?」と
いう信じられない質問もされます。
↑ヨルダン料理「マンサフ」
街を歩いていて「なに人?」と聞かれ「日本人!」と答えると、大体、「おー!トヨタ!
日産!」と言われます。ヨルダンでは日本の自動車が本当によく走っています。また、電機
メーカーも広く知られています。そして、みんな口をそろえて「MADE IN JAPAN のモノは本
当にいい!壊れない!素晴らしい!」と言います。日本人として誇らしいです。