ひみつ発見!なぞときメガネ

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ひみつ発見!なぞときメガネ
静岡県立伊豆中央高等学校
中林ひかる
しょうかい
私たちが今見えている色はどのようにして見えているのか 紹 介 します。
たい けん
げん しょく
体 験 では、光の3 原 色 を使って色と光の世界を楽しみます。また、色セロハンを使
きゅうしゅう
しら
あんごう ぶん
なぞ と
って、光の3原色・光の 吸 収 を調 べ、暗号 文 や謎 解 き絵を作ります。
●準備するもの
・赤色セロハン
〈色セロハンで作ったメガネ〉
・緑色セロハン
だい し
・台 紙
赤 色 セ ロハ ン
・セロハンテープ
緑 色 セ ロハ ン
いろ えん ぴつ
・色 鉛 筆
4 c m くら い
2 c m くら い
2 c m くら い
●体験の手順
かん さつ
(1)
いろいろな色の光を合わせてどのように見えるか 観 察 します。
(2)
色のついたセロハンに赤、緑、青の光を当て、セロハンを 通り抜 けられる色
ぬ
の光を観察します。
(3)
台紙に穴を開け、その穴に赤色セロハン、緑色セロハンを貼ります。
(赤色セロハンは2枚・緑色セロハンは3枚重ねて作ります。)
(4)
色セロハンで作ったメガネを通して、色鉛筆で塗った色を見てみます。
めい あん
色セロハンを通してみると色鉛筆で塗った色が 明 暗 にわかれて見えることがわ
かります。
(5)
いろいろな色で塗った絵が、赤色セロハンを通して見るとどのような絵に見
えるか観察します。
(6)
色鉛筆の色だけでなく、セロハンの色によっても明暗が違って見えるので、
セロハンと色鉛筆の色ごとに明暗を調べわけて、謎解き絵・暗号文を作ります。
●かいせつ
え の ぐ
(1)
ま
絵具 はいろいろな色を混 ぜていくと黒ずんできます。一方、光はいろいろな
はっ こう
色の光を合わせていくと白色になります。発 光 ダイオードを使って光を合わせて
どのように見えるか確かめてみます。
ぶん かい
合わせた色を分 解 して、何色の光が合わせてあるのか確かめることもできま
えき しょう が めん
けい たい
きゅう
かく だい
す。液 晶 画 面 (携 帯 やテレビ)の上にガラス 球 を置くなどして拡 大 してみると
光の3原色のピクセルが並んでいることがわかります。いろいろな色に見えてい
た光は3つの色の組み合わせによってできていることがわかります。
(2)
つう か
赤色セロハンを通 過 できる色の光と緑色セロハンを通過できる色の光があり
ます。セロハンを通過できなかった色の光は、セロハンに吸収されて目に届かな
かった光になります。光が届かなかったということは、私たちには暗くみえるこ
とになります。
(3)
し はん
セロハンの厚さによって光が簡単に通過してしまうので、工作用に 市 販 され
あつ
ている色セロハンの厚 さを赤色セロハンは2枚・緑色セロハンは3枚重ねると光
ちょう せつ
の吸収を 調 節 できます。
(4)
赤色セロハンによって光が吸収されて暗く見える色は、緑・ 水色・青・紫な
どです。これらの色を赤色セロハンを通して観察するとその色だけが暗く見え、
そのほかの色は光が通過したように観察できるので明るく見えます。赤色セロハ
ンを通して見たとき暗く見える色だけが形として見えます。また、緑色セロハン
を通して見ると暗く見える色は赤・ピンク・オレンジなどです。
(5)
セロハンの色と色鉛筆の色の組み合わせごとに明暗をわけて、謎解き絵・暗
号文を作り、見え方の違いを楽しむことができます。
●気をつけよう
・強い光は目をいためますので、のぞいたりしないようにしましょう。
●くわしくしらべてみよう
・桑島幹
川口幸人
著「光と色の 100 不思議」東京書籍
・光の3原色が紹介されている本やインターネットを調べてみましょう。