光・あ・そ・び ~光の性質を使って遊ぼう~

光・あ・そ・び
~光の性質を使って遊ぼう~
04
静岡北高等学校
せいしつ
かん い ぶんこう き
光の 性 質 を利用したおもちゃや道具(水中マジックカード、 簡 易 分 光 器 )を作って、
遊びます。
えが
・水中マジックカード(紙に 描 いた絵をラミネートし、水に入れると絵が消える)
せいぶん
かんさつ
・簡易分光器(CD を利用した分光器をつくり、光の 成 分 を観 察 する)
水中マジックカード
●準備するもの
が よう し
画用紙
ラミネートフィルム
ラミネーター
絵を描くもの(マジックなど)
●体験の手順
①画用紙に絵を描きます。
②絵を描いた画用紙をラミネートします。これでマジックカードは完成です。
③マジックカードを水に入れると、絵が消えます(見えなくなる)。
④マジックカードを水から出すと、絵がもとにもど ります(見えるようになる)。
水
簡易分光器
簡易分光器の型紙
●準備するもの
CD
型紙
両面テープ
はさみ
カッター
スリット
●体験の手順
かた がみ
①型 紙 を線にそって切り取ります。
②型紙に CD 片を貼り付けます。
③型紙の線にそって折り曲げ、箱を
作って完成です。
④スリットから入った光を CD 片に
当てのぞき窓から観察します。
のぞき窓
●かいせつ
<光の性質>
はん しゃ
くっせつ
かいせつ
かんしょう
げん しょう
光は波としての性質をもっています。そのため、反 射 ・屈折 ・回折 ・ 干 渉 などの現 象
を見ることができ、いろいろなところで利用されています。
<光の屈折>
光
例えば、光が空気中から水中へ、またはガラスの中
空気
さかい め
から空気中へ違ったものの中を進む時、その 境 目 で
曲がります。これを光の屈折といいます。
空気
水
<光の回折>
ぬ
細いすきま(スリット)を光が通ると、通り抜 けた
光は少し広がって進みます。このように、光のような
しょう がい ぶつ
波が 障 害 物 の裏側に回り込む現象を回折といいます。
光
<光の干渉>
2 つの光の波が進んでいくとき、光の波の山と山が重なると
強め合って明るくなり、逆に山と谷が重なると打ち消し合って
は ちょう
暗くなります。また、波 長 の違いによって色付きが生じます。
にじ いろ
シャボン玉が虹 色 に見えるのもこの現象が関係しています。
<光の屈折>は水中マジックカードで、<光の回折・干渉>は簡易分光器で利用して
います。
●気をつけよう
いた
・強い光を直接見ると目を 傷 めることがあります。太陽などを直接見ないようにしま
しょう。
・カッターやはさみを使う時は、手や体を傷つけないように気をつけましょう。
●くわしくしらべてみよう
参考:江馬一弘監修、Newton 別冊シリーズ「みるみるよくわかる
ニュートンプレス、2010 年発行
改訂版
光とは何か?」