アルベドって何だろう? Ⅰ.アルベドの定義 地表面において入射した日射量に対する反射した日射量の割合。 Sd = (1 – α)・Sd↓ αがアルベド,Sdは短波放射収支量,Sd↓は下向き短波放射量である。 よく似た用語に反射率があるが,反射率は特定の放射に対する値である。 Ⅱ.代表的地表面のアルベド –材料によって変化するんだ 地表面を校正する主な物質のアルベドは,以下の通りである。 湿潤な土壌 0.05~0.2 乾燥した砂漠 草地 0.15~0.25 森林 水面 0.05~0.1 積雪(新,乾) 0.75~0.9 積雪(旧,湿) 海氷 0.3~0.45 雲を含めた全球的な地球のアルベド 0.3 0.2~0.45 0.05~0.2 0.4~0.6 Ⅲ.森林のアルベド –緑は太陽放射をどれ位吸収するんだろう? 森林の表面の色は,緑である.緑のアルベドは,0.25程度である。それが, どうして0.05~0.20程度までアルベドが下がるのか? 森林は樹冠に覆われている。 その色は緑色で,入射光は散乱 する。そして,散乱する機会が, 増加する。そして,散乱するたび に放射強度(短波放射収支量) は弱くなる。 散乱する層が,非常に 深い,または厚い。 散乱がいくつも重なって いる。 散乱する層が,非常に 薄い,または浅い。 散乱が1回だけである。 多重散乱の模式図 画用紙のような緑色の上では, 散乱する層が非常に薄い。 そして,入射光が散乱する機会 は,少ない。そして,放射強度 (短波放射収支量)は保たれる。
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