国際シンポ議事録 謝辞 武田財団の赤城でございます。 本日はお忙しい中、また非常にショートノーティストの中、パネリストの皆様にも快くご 参加いただきまして、非常にありがとうございました。非常に有意義な議論ができたので はないかと喜んでおります。武田計測先端知財団につきましてはたぶんご存知の方もいら っしゃると思いますが、この場をお借りしまして財団についてご紹介したいと思います。 武田計測先端知財団は、2001 年ここに来ております武田郁夫が私財を投じて設立した財団 でございます。非常に小さな財団ですが、理念は非常に大きくて、「地球上のすべての生活 者の富と豊かさ、幸せを増大する科学技術に光を当てる」ということを目的としておりま す。最初は賞を出したりしていましたが、いろいろな科学技術がどのように実用化された かということについて、調査報告をしたりメッセージを発信するというような活動を行っ ております。 財団の活動に関するキーワードとしましては、「知」、「アントレートレーナーシップ」、 それから「生活者」、の 3 つがあります。科学技術の成果が社会の役に立つためには、科学 技術があるだけでは駄目で、知を生活者にとっての価値に変えるアントレートレーナーの 役割が非常に大きいこと、また、ただアントレートレーナーがいるだけでは駄目で、科学 技術の成果が商品、物とかサービスになって、マーケットで提供され、マーケットの中で 生活者が選ぶということでもって、生活者の富と豊かさができているのではないかという 風に考え、この三つのキーワードを用いています。 この科学技術国際連携戦略研究会の話があった時、私どもの理念の中にぴったり合うも のではないかということでサポートさせていただいております。今日の議論は主に科学技 術についてでしたけれども、やっぱりその科学技術の隣にアントレートレーナーがあり、 アントレートレーナーの隣にはマーケットがあり、マーケットの先には人々がいる、生活 者がいると、そういった大きな枠組みの中でこの問題も考えていくということが、非常に 大事なのではないかと思っております。このような考えから、小さな財団で、財源もそれ ほどあるわけではございませんが、アジア研究圏につきましては、力の許す限りサポート していきたいと思っております。皆さんにもご協力をお願いしたいと思います。今日は本 当にありがとうございました。 1
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