児童の多様な見方や考え方を引き出す理科の学習指導の工夫

児童の多様な見方や考え方を引き出す理科の学習指導の工夫
-グループでの体験的な活動を通して-
岩国市立装港小学校 教諭 中元 啓二
1 研究の意図
科学的なものの見方や考え方
問題解決能力
多様な見方や考え方の交流
イメージ1
-実験をする場面の対話の例-
じゃあ、水の量を
決めようよ。
スポイトで10滴落
とすのでいい?
対話の活性化
グループでの体験的な
活動の工夫
「ぬれたペーパータオル
の強さを比べよう」
タオルに付ける水の量にも関係
があるんじゃないかな?
対話の活性化
そうよね。
同じにしないと
条件がそろわな
いよね。
対話の活性化
【研究仮説】
グループでの体験的な活動を工夫すれば、対話が活性化し、
児童の多様な見方や考え方を引き出すことができる
2 研究の内容
(1)第4学年における授業実践と
発話内容の分析
「環境に適応する動物」
特殊な器官をもたない仮想
の恐竜が、環境に適応して生
き延びるためには、どのよう
な体の機能を付け加えるとよ
いかを、グループで話し合う
(2)第5学年における授業実践と
発話内容の分析
「ペーパータオルテスト」
品質の異なる3種類のペー
パータオルの性能を比較する
ための実験方法を、グループ
で話し合う
(3)第6学年における授業実践と
発話内容の分析
「地球のモデルを
温暖化させる方法」
地球をモデル化した実
験装置を使って、温暖化
を再現する方法について
グループで話し合う
体験的な活動を取り入れた授業を構想し、授業実践を行うとともに、グループ内での児童の発話内
容を分析し、体験的な活動の有効性を検証するとともに、対話を学習に生かす具体的な手だてを明ら
かにする。
(4) 指導のポイントや準備の仕方が分かりやすい実践の手引の作成
授業実践での検証を基に、以下の点に留意して、実践の手引を作成する。
・対話を活性化させるポイント(発問、教材の提示の仕方等)を具体的に示す。
・予想される児童の反応と、それへの対処の仕方を詳しく示す。
・準備物とその入手方法についての情報を明記する。
3 まとめと今後の課題
(1) 研究のまとめ
グループでの体験的な活動を工夫することで、科学的な思考力や問題解決能力を高める効果のあ
る、児童の対話が生まれる。
(2) 今後の課題
・体験的な活動を工夫した授業の更なる考案
・実践の手引の改良