「宙に浮く材料」 -液体窒素で冷却した超伝導材料を超強力磁石の上で浮上させてみよう- 低温で電気抵抗が消失する現象を超伝導といいます。超伝導状態の物質中には磁束が入り込む ことができないため、磁石の上で反発して浮上します(マイスナー効果)。マイナス 200℃の液体 窒素で超伝導材料を冷却して、強力なネオジウム磁石の上で浮上させてみよう。 実験では、イットリウム系超伝導体(YBa2Cu3O7)を用います 原料は、あまり馴染みがないかもしれませんが、下記のような粉末になります。 ★酸化イットリウム(Y2O3) ★炭酸バリウム(BaCO3) ★酸化銅(CuO) これらを混ぜて焼き固め、液体窒素で冷やすと、磁石の上で浮上します。 超伝導体 ネオジウム磁石 ちなみに、写真からはわかりにくいですが、ネオジウム磁石が浸かっているのが液体窒素です。 マイナス 200℃ととても低温なため、周囲の水蒸気が凝結して霧のようになります(左下写真)。 また、世界最強のネオジウム磁石は、手のひらを挟んでも引きつけ合います(右下写真)。
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