ハットリング工法 (社)土木学会技術評価 第0005号 NETIS登録№SK-090010-A ARIC登録№397 ハットリング工法研究会 事務局 〒366-0812 埼玉県深谷市折之口1340 TEL. 048-571-6740 FAX. 048-571-6740 機能 安全性 生活環境 交通 大規模地震が発生するたび、下水道管路施設が損なわ れる。中でも、埋め戻し土が液状化をすることで、マン ホールが浮きあがると、下水を流化させる機能が損なわ れるのみでなく、交通障害を引き起こす原因ともなる。 普及率 70%を超え た既設下水管の対策 を、いかに確実に、 いかに安価に講じる かが望まれる。そこ でドーナツ状のコン クリートリングを設 置し浮上を抑制する 東日本大震災による マンホールの浮き上がり被害 『ハットリング工法』 (東北地方内陸地域) を開発した。 ■工法の概要 ハットリング工法は、マンホールの外周にドーナツ状 の浮上抑制ブリックを設置し、ブロックの自重と埋め戻 し土の重量により液状化時の浮力に抵抗させ、浮上を抑 制するものである。 災害 http://www.hat-ring.info E-mail:[email protected] (4)設置後のメンテナンス不要 設置後の点検やメンテナンスが不要なので、手間や経 費が発生しません。特に数多く発生する余震のたびに、 点検をすることはない。 (5)地震時のみ効果 浮力抵抗力 浮力抵抗力 マンホールと浮上抑制ブロックとの間に隙間があるの 浮力抵抗力 浮力抵抗力 で、地震時、及び車両 上載荷重(砕石) 荷重に対して別挙動す 上載荷重(砕石) 浮上抑制ブロック るためマンホールに影 浮上抑制ブロック 固定バンド 響を与えない。地震時 固定バンド 浮力 の液状化による浮力に 浮力 液状化 液状化 液状化 液状化 のみ、ロックがかかり 効果を発揮する。 液状化前(平常時) 液状化前(平常時) 液状化時・後 液状化時・後 土砂流入防止材 土砂流入防止材 土砂流入防止材 バックアップ材 土砂流入防止材 バックアップ材 バックアップ材 バックアップ材 浮上抑制ブロック 浮上抑制ブロック 浮上抑制ブロック マンホ ール 浮上抑制ブロック マンホール マンホール 躯体 躯体 マンホ ール 躯体 固定バンド 躯体 固定バンド 固定バンド 固定バンド 舗装面 マンホール蓋 浮上抑制ブロック 固定バンド 原地盤 埋め戻し土 管渠 ■工法の特長 (1)既設・新設どちらでも設置可能 市街地の既設マンホールはもちろんのこと、新設マン ホールにも設置可能 (2)マンホールに影響を与えない マンホールに穴をあけたり、内空断面を阻害したりし ないため通常使用の時マンホールに負荷を与えない。災 害時に効果はあるものの、常時使用時に、漏水・強度不 足等、影響を与えない (3)簡単施工で低コスト 施工はマンホール周囲を深さ 1.0 m程度掘削するだけ ので、地下埋設物の試験堀、程度の規模で行える。 150 ■実証実験 浮上抑制効果について は、東京電機大学理工学部 建設環境工学科・安田進教 授研究室にて、重量・比重 を調整した 1/10 モデルによ り実証実験を行っており、 この結果は第 42 回地盤工学 研究発表会で発表された。 左:未対策 右:対策済み ■施工実績 平成 22 年度までに全国 20 を超える自治体で 1000 基 以上の施工実績があり、今年度も多くの自治体から問い 合わせ、採用があり、実績を増やしている。 ■技術評価・登録 ・土木学会技術推進機構『技術評価制度に基づく技術評 価』を浜田早稲田大学教授を委員長とする委員会で取得 ・国土交通省新技術情報提供システム『NETIS』に登録 ・農業農村整備新技術候補登録『ARIC』に登録
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