国際関係に関する英文読解(IR方式) 【出題の基本方針】 国際関係学部の学生は、国際関係に関する幅広い素養が求められ、必要とされる英語力も 総合的かつ横断的なものとなる。英文読解にあたっては、文章の論理を正確に読み取る能力 も求められる。 こうした観点に立って、I では国際政治について、II では環境問題について出題し、受験 生の英語力を問うた。 【講評】 I 1989 年のベルリンの壁崩壊から 25 周年にあたり、20 世紀における世界的な民主主義の 発展について出題した。 II 環境問題をビジネスとかかわらせて解決していこうとするエコ・ツーリズムに関する問 題を出題した。 両問ともかなり分量のある英文であり、受験生は限られた時間内に一定の読解スピード で的確に読み解いていく力が問われている。また、とりわけ I に関しては、たんに英文が読 めるというだけでなく、その背景となる世界史や国際政治の知識も重要である。I、II とも に比較的良好な得点率となった。両問の得点率が近いので、受験生は適切な時間配分で解答 ができたものと考えられる。 【学習のポイント】 ・ たんに英語力だけでなく、国際問題や社会科学、人文科学に関する基本的な知識もあわ せて問われるので、日頃から幅広く政治・社会・経済・文化等に関する問題に関心を持 ち、学習を積み重ねておくことが大切である。 ・ 相当量の英文が出題されるので、短時間で文章に盛り込まれた筆者の主張を理解・整理 し、日本語としても正確・簡潔な文章で記述する実践的能力が要求される。幅広いジャ ンルの英文にできる限り接し、基本的な用語や語彙を増やしておくとともに、文章の論 理展開を正確に追うトレーニングを欠かさないことが大切である。
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